辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 連語 | 「という(といふ)」の変化した語で、終止形および連体形としての用法がある。中古の和歌に多く用いられた。さらに、已然形、命令形として「てへ」の形があり、その複合に「てへり」「てへれば」「ていれば」がある。→てえ・てえり・てえれば・ていれば。 | 竹取物語(9C末‐10C初)「かぐや姫てふおほぬす人」 | |
[語誌]上代では「といふ」の縮約形として、母音脱落形の「とふ」「ちふ」が用いられたが、平安時代に入ると「てふ」と母音融合の形が現われ、主として和歌に使用された。 | ||||
広辞苑 | 「といふ」の約。平安時代の和歌などに用いる。「とふ」「ちふ」などと同じ。 | 伊勢物語「世のうきことぞよそになる―」 | ||
大言海 | 動詞 |
〔ちふ、とふ(といふノ約)ノ轉〕 ト言フニ同ジ。テヘ。テヘリ。テイレバ。(平安朝ヨリノ歌詞ニ云ヘリ) |
古今集、十二、戀、二「ウタタネニ、戀シキ人ヲ、見テシヨリ、ユメてふモノハ、タノミソメテキ」 伊勢物語、百二段「ソムクトテ、雲ニハ乘ラヌ、モノナレド、世ノウキコトゾ、ヨソニナルてふ」 枕草子、十、百三十二段「誰レてふ物グルヒカ、ワレ人ニサ思ハレントハ思ハン」 平家物語、十一、那須與一事「小兵といふ條」 |
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