ない(感動詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 感動詞 ① 相手の呼びかけに答えて発することば。江戸時代、武家に仕える下僕(中間・小者・奴)などが用いた。はい 浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)上「ないといらへてふり出す手さきあがりの頭八ぶん」
浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中「『〈略〉八つ時分迎ひに来い』『ない』」
② 相手の注意をひこうとして呼びかけるとき発することば。なあ 破戒(1906)〈島崎藤村〉四「ない(なあと同じ農夫の言葉)、〈略〉貴方もそれぢゃいけやせん」
広辞苑 感動詞 目上の人の呼ばれて答える声。いまも佐賀などでいう。はい。ねい。 浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―といふより 中間 (ちゅうげん)ども」
大言海 感動詞 (ナリ)ノ音便カト云フ〕
呼ブニ(コタ)ヘ、又ハ、同意ヲ表スル聲。(仙臺、彥根、佐賀)ハイ
碁盤太平記(寳永、近松作)「コリャ岡平、用ガアル、ココヘコイト、ニコヤカニ云ヒケレバ、 ト應ヘテヰザリヨル、イヤ、ズントココヘヨレ、遠慮ナシニ膝元ヘ」

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最終更新:2025年08月31日 14:44