なう（喃）

辞書	品詞	解説	例文	漢字
日本国語大辞典	感動詞	① 相手に呼びかけるときに発することば。もし。の。	〔名語記（1275）〕 太平記（１４Ｃ後）一一「是はなう母御、何くへ行給ふぞ」
		② 感情の高ぶった時に発することば。ああ。	謡曲・隅田川（1432頃）「のう親類とても親とても、尋ねぬこそ理なれ」
広辞苑	感動詞	(「喃」とも書く)人に呼びかけ、または同意を求める時に用いる。	謡曲、隅田川「―舟人、あれに白き鳥の見えたるは」
	助詞	(「な」の転か)主として文末にあって感動の意を表す。	閑吟集「たれも―、たれになりとも添うてみよ」。 浄瑠璃、薩摩歌「ようもだまつてゐられた―」
大言海	感動詞	〔南無ノ音便カト云フ、喃ノ字ヲ作ル〕 人ヲ呼ビカクルニ發スル聲。ナ。ナア。ネ。ネエ。	蜻蛉日記、上、下 八 「オドロオドロシウ泣ク子ハ、なうなうト云ヘド、 應 (イラヘ)モセデ」 太平記、廿一、鹽治判官讒死事「五ニナル少人、太刀ノ影ニ驚キテ、ワット泣キテ、母御、なうトテ、空シキ人ニ取付キタルヲ」 舞の本、烏帽子折（足利時代）「なう、大夫殿、此刀ヲ烏帽子ノカハリトバシ思召サレ候ナ」	喃

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