なぞ(何)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 連語 ( 「なにぞ」が変化した「なんぞ」の撥音「ん」の無表記 ) 物や事態を尋ねることば。何か。何事か。どうしたのか。→なぞの 古今和歌集(905‐914)恋一・五〇六「人しれぬおもひやなぞとあしがきのまぢかけれどもあふよしのなき〈よみ人しらず〉」
副詞 疑問・反語の意を表わすのに用いる。どうして。何故に。どういうわけで。 万葉集(8C後)一五・三六八四「秋の夜を長みにかあらむ奈曾(ナソ)ここば寝(い)の寝らえぬもひとり寝(ぬ)ればか」
広辞苑 ①(ナニソの転)何であるか。 源氏物語宿木「こは―。あな若々し」 何ぞ
②(副詞として)どうして。なぜ 万葉集9「君なくは―身よそはむ」。
源氏物語空蟬「―かう暑きに、この 格子 (こうし)は下されたる」
③(「―の」の形で)なんという。どんな。 源氏物語総角「―の物か()かせ給はむ」
大言海 成句 (ナニ)ゾ。如何ナルモノゾ。何故ゾ。ナドナゼ 源、三十六、橫笛「御前近キ 櫑子 (シイシ)ドモヲ、なぞ、怪シ、ト御覽ズルニ」
同、四十八、寄生 四十四 「コハなぞ、アナワカワカシ」
同、四十九、東屋 三十四? 「なぞノ車ゾ、暗キ程ニイソギ出ヅルハト、目トドメサセ給フ」
拾遺集、十四、戀、四「玉川ニ晒ス 調布 (テツクリ)、サラサラニ、昔ノ人ノ、戀シキヤなぞ」

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最終更新:2025年09月15日 14:43