なれ(汝)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 代名詞 対称。対等の相手や目下の者、動物などに対して用いる。なんじ。「な」とともに、上代・中古に用いられた。 日本書紀(720)推古二一年一二月・歌謡「しなてる 片岡山に 飯(いひ)に飢(ゑ)て 臥(こや)せる その旅人(たひと)あはれ 親無しに 那礼(ナレ)生(な)りけめや」
源氏物語(1001‐14頃)若菜下「ねうねうといとらうたげに鳴けばかきなでて〈略〉恋わぶる人の形見と手ならせばなれよ何とて鳴くねなるらむ」
広辞苑 代名詞 同等以下の相手を指す語。なんじ。おまえ。 推古紀「親無しに―なりけめや」
大言海 代名詞 な(汝)ニ同ジ。ナムヂ。ナ。 推古紀、廿一年十二月「親ナシニ、那禮()リケメヤ」
萬葉集、十六 廿二 「檀越ヤ、然モナ言ヒソ、トヲサラガ、エツキハタラバ、(ナレ)モナカラム」
古今集、十七、雜、上「千早振、宇治ノ橋守、なれヲシゾ、哀レト思フ、年ノ歷ヌレバ」

検索用附箋:代名詞二人称

附箋:二人称 代名詞

最終更新:2025年10月26日 16:28