へ(上)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (「え」と発音することもある) あるものや場所の表面、上、また、その近く、そのあたりなどの意を表わす。 ※古事記(712)下・歌謡「つぎねふや 山城川を 川のぼり 我がのぼれば 川の倍(ヘ)に 生ひ立てる さしぶを さしぶの木」
[補注](1)「…のへ」という形だけが見られ、「うへ(上)」の変化したものと考えられるが、逆に語頭母音音節のない「へ」の形の方が「うへ」の原型という説もある。
(2)「辺」の意の「へ」は、上代特殊仮名遣では甲類、「上」は乙類であるが、「かわべ(川辺)」の「へ」に甲乙両様が見られるように、紛れることもなかったとは言い切れない。
広辞苑 (ウヘのウの脱落した形。「…の―」の形で)ある物の表面・上部・近くなどの意を表す。 万葉集4「河の―のいつ()の花の」
大言海 名詞 〔うへノ略〕
()(上)ニ同ジ。
皇極紀、二年十月「岩ノ()ニ、小猿米燒ク、米ダニモ、()ゲテ 行去 (トホラセ)、カマシシノ 老翁 (ヲヂ)
萬葉集、五 十七 「春ヤナギ、カヅラニ折リシ、梅ノ花、誰カ浮ベシ、盃ノ()ニ」
同、十四 十四 「伊香保禰ニ、(カミ)ナ鳴リソネ、吾ガ()ニハ、故ハ無ケドモ、兒等ニ因リテゾ」

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最終更新:2024年05月08日 19:04