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にて(助詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 助詞 〘 格助 〙 ( 格助詞「に」に接続助詞「て」の付いたもの ) 口語の「で」に当たる。
(イ) 場所や時を指示する。
万葉集(8C後)三・四三九「還るべく時は成りけり京師(みやこ)爾而(ニて)誰が手本(たもと)をか吾(わが)枕かむ」
平家物語(13C前)一「忠盛三十六にてはじめて昇殿す」
(ロ) 手段・方法・材料などを示す。 更級日記(1059頃)「深き河を舟にて渡る」
徒然草(1331頃)九「女のはける足駄にて作れる笛には」
(ハ) 原因・理由を示す。 竹取物語(9C末‐10C初)「竹の中におはするにて知りぬ」
[語誌]中世初に「にて」が変化して「で」の形を生じ、現代語の「で」にいたる。→で[ 一 ]
広辞苑 助詞 格助詞ニに、接続助詞テの付いた文語の格助詞。口語の「で」に当たる。多く散文で用いた。
①時・所・場所を示す。…にあって。…において。…をもって。
万葉集3「みやこ―誰が袂をか吾が枕かむ」。
土佐日記「京―生れたりしをんなご」。
「これ―閉会します」
②手段・材料を示す。…によって。 更級日記「舟―渡りぬれば相模の国になりぬ」
③原因・理由を示す。…によって。 竹取物語「我あさごと夕ごとに見る竹の中におはする―知りぬ」
大言海 天爾遠波 天爾乎波ノ第一類ノにト、第三類ノてトノ閒ニ、他語ヲ略シタルモノ。其意、種種ナリ。
(一)に於てノ意ナルモノ。
「京にて逢フ」田舍にて見ル」
(二)に因りてノ意ナルモノ。 「筆にて書ク」水にて洗フ」
(三)にありてナドノ意ナルモノ。 「頭ハ人にて、身ハ魚ナリ」家ハ昔シにて、人ハアラズ」
(四)に爲してノ意ナルモノ。 後拾遺集、三、夏「月影ヲ、色にて咲ケル、卯ノ花ハ、アケバ有明ノ、心地コソセメ」

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最終更新:2025年11月02日 17:51