ま(真(接頭))

広辞苑
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日本国語大辞典 接頭辞 名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞などの上に付いて、完全である、真実である、すぐれているなどの意を加え、また、ほめことばとしても用いる。
① 完全に揃っている、本格的である、まじめであるなどの意を添える。「ま心」「ま人間」「ま袖」「ま鉏(さい)」「ま旅」など。
② 純粋にそれだけで、まじりもののない、全くその状態であるなどの意を添える。「ま白」「ま青」「ま新しい」「ま水」「ま潮」「ま冬」など。
③ 正確にその状態にある意を添える。「ま東」「ま上」「ま四角」「まあおのき」など。 ※幸若・和田宴(室町末‐近世初)「伊藤の是は大将ま牛角なる侍に」
④ 動植物の名に付けて、その種の中での標準的なものである意を添える。「ま竹」「まいわし」「ま鴨」など。
⑤ 立派である、美しいなどの意を込めて、ほめことばとして用いる。「ま玉」「ま杭(ぐい)」「ま麻(そ)」「ま葛(くず)」など。 ※万葉(8C後)六・九四四「島隠(がく)り我が漕ぎ来れば羨(とも)しかも大和へのぼる真(ま)熊野の船」
名詞 本当。真実。→まこそに真に受ける
大言海 接頭辞 ()、又、()ニ通ズ〕
(一){マコトノ。僞ナラヌ。
萬葉集、十四「麻ガナシミ、サネニワハ行ク、鎌倉ノ、ミナノ瀨河ヨ、潮滿ツナムカ」
狂言記、佛師「眞佛師ハ、某デオリヤル」
「眞心」眞事」
(二){正シキ。片寄ラヌ。 古事記、中(景行) 五十五 「ヤマトハ、國ノ麻ホロバ、タタナヅク、靑垣山コモレル、ヤマトシウルハシ」
齊明紀、六年十二月、童謠「 摩比邏矩 (マヒラク)都能俱例豆例」
「眞夜中」眞向キ」
(三)(マジリ)ナキ。 「眞白」眞黑」

又、「ま(真(名詞))」と「ま(真(発語))」も参照。

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最終更新:2023年08月20日 22:45