み(動詞)

広辞苑
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日本国語大辞典 接尾辞 (試みる意の「見る」の連用形からという) 動詞または助動詞「ず」の連用形に付き、その並列によって連用修飾語をつくる。対照的な動作または状態を並列してそれが交互に繰り返される意を表わす。…したり、…したり。…したり、しなかったりして。 ※万葉(8C後)三・四八一「わきばさむ 子の泣くごとに 男じもの 負(お)ひ見(み) 抱(むだき)見(み) 朝鳥の ねのみ泣きつつ 恋ふれども」
※二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉彼一日「由無き七情の往来に泣きみ笑ひみ過ごししが」
[補注]前項の「み」と同語とされる場合もあるが、前項の「み」は形容詞の語幹に下接し、この「み」は動詞の連用形に下接するので、別語である。
大言海 動詞 ()ルト云フ動詞ノ變化ヲ重ネ用ヰテ、副詞ノ意ヲナサシムル語。 萬葉集、三 六十 長歌「腋ハサム、兒ノ泣クゴトニ、雄ジモノ、負ヒ見抱キ見、朝鳥ノ、()ノミナキツツ」
源、四十五、椎本 十七 「泣キみ、笑ヒみ」
同、四十八、寄生 五十九 「恨ミみ泣キみ、聞エ給フ」
後撰集、八、冬「神無月、降リみ降ラズみ、定メナキ、時雨ゾ冬ノ、ハジメナリケル」
玉葉集、十八、雜、五「雲ガクレ、サヤカニ見エヌ、月カゲニ、待チみ待タズみ、人ゾコヒシキ」

広辞苑は同じ見出し語の扱い。「み(接尾ロ)」を参照。

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最終更新:2024年05月10日 21:40