を(小)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接頭辞 ① 名詞の上に付いて、「小さい」「細かい」の意を添える。 ※古事記(712)中・歌謡「葦原のしけしき袁(ヲ)屋に菅畳(すがだたみ)いやさや敷きて我が二人寝し」 小・少
② 用言の上に付いて、「少し」「わずか」の意を添える。 ※地蔵十輪経元慶七年点(883)八「暗(オぐら)き夜分には、〈略〉都て見ゆる所无(な)くして正道を迷失しつ」
③ 名詞の上に添えて、語調をやわらげる語。 ※古事記(712)中・歌謡「木幡(こはた)の道に 逢はしし嬢子(をとめ) 後手(うしろで)は 袁(ヲ)楯(だて)ろかも」
[補注]②の用法は、挙例の「をぐらき」や、また「を黒」「をやみ(小止)」など、限られた語のみである。
広辞苑 接頭辞 ①「細かい」「小さい」の意を表す。 「―舟」「―川」
②物を親しんでやさしくいう。 「―琴」「―里」
③「すこし」「いささか」の意を表す。 「―止みなく降る」「―暗い」
大言海 接頭辞 (一){チヒサキ、又ハ、コマカキ狀ニ云フ語。 () 古事記、下(顯宗) 四十五 「淺茅原、()谷ヲ過ギテ、百傳フ、(ヌテ)搖ラグモ、オキメクラシモ」
「を川」を舟」
(二)少シ、又ハ、イササカノ意ヲ云フ語。 後撰集、九、戀、一「をヤミセズ、雨サヘ降レバ、澤水ノ、增ルラントモ、思ホユルカナ」
「を暗シ」
(三){意ナキ發語トシテ、名詞ニ冠ラスルモノ。(常ニ小ノ字ヲ當ツ) 萬葉集、七 廿七 旋頭歌「住吉ノ、()田苅ラス子、奴カモ無キ、奴アレド、妹ガ御爲ト、秋ノ田苅ルモ」(古義ノ訓)
「を()」を(シネ)」を田」を野」

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最終更新:2024年05月08日 19:19