あせ(汗)

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日本国語大辞典 名詞 ① 動物の皮膚上にある汗腺(かんせん)からの分泌物。主成分は塩分、尿(にょう)酸、尿素、アンモニアなど。体温調節および精神的緊張などで出る。《季・夏》 ※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九「年少くして白き髪生ひ、汗(アセ)多く及瞋り多く、聰明にして夢に火を見む、斯の人は是れ熱性なりといふ」
② 一般に、温度差などによって器物の表面などに生じる水滴。 ※両足院本山谷抄(1500頃)一「竹をあぶりて汗をだいてふだにして物をかくぞ」
③ 労働などによる苦しみを比喩的にいう。 ※駅夫日記(1907)〈白柳秀湖〉一五「小作人の汗と、株の配当とで生活するのは人間の最大罪悪だ」
④ 船倉内の積み荷などに生じる水滴。
⑤ 血のことをいう、伊勢斎宮・賀茂斎院の忌み詞。女房詞。 ※皇太神宮儀式帳(804)「亦種種の事忌定給き〈略〉。血を阿世と云」
広辞苑 名詞 ①温度刺激により汗腺から排出される分泌液。塩類・ピルビン酸・乳酸・アンモニアなどを含む。気温の高い時、激しい運動をした時などに体温調節の作用をするほか、痛覚・精神的緊張によっても出る。〈[季]夏〉。→汗腺。 万葉集9「熱けくに―かきなげ」。
「―をかく」
②物の表面に生じる湿滴。 「壁が―をかく」「乾物が―をかく」
③(斎宮の忌詞・女房詞)血。
大言海 名詞 (一)動物ノ體ノ熱シタル時、肌ニ生ズル水。 皇極紀、四年六月「 流汗 (イヅルアセ)身」
(二) ()ノ異名。(齋宮ノ忌詞) 齋宮式「血稱阿世

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附箋:名詞 物品

最終更新:2023年10月05日 19:19