あふ(敢(自動詞))

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① ことを全うする。こらえきる。耐える。抵抗する。がまんする。→あえずあえてあえなむ
② (他の動詞の下に付いて、補助動詞的に用いる) 十分にそうする。完全にそうする。押し切ってそうする。→あえず ※万葉(8C後)一八・四〇八三「常の恋いまだやまぬにみやこより馬にこひ来ば荷ひ安倍(アヘ)むかも」
広辞苑 自動詞
他動詞
(「合う」と同源)
①事に堪える。こらえきる。
万葉集19「かく恋ひば老いづく吾が身けだし―・へむかも」 敢ふ
②おしきってする。すっかり…する。
▷しばしば他の動詞の連用形に付けて用いる。→あえずあえて
源氏物語帚木「心のうちに思ふことをも、かくし―・へずなむ」
大言海 自動詞 〔增韻「敢、 忍爲 (シノビテナス)也」〕
()。コラヘユク。
續紀、十七、天平勝寳元年七月、詔「萬機 密久 (シゲク) 志天 (シテ) 御身不 (ミミズ) 敢賜 (アヘタマハ)
萬葉集、十五 廿六 「秋去レバ、置ク露霜ニ、 安倍 (アヘ)ズシテ、都ノ山ハ、色ヅキヌラム」
同、十九 三十 長歌「斯ク戀ヒバ、(オイ)()ク吾ガ身、蓋シ 安倍 (アヘ)ムカモ」
動詞活用表
未然形 あへ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あへ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あふ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あふる も、かも、こと、とき
已然形 あふれ ども
命令形 あへよ

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検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞 自動詞

最終更新:2023年10月18日 19:18