あぶ(浴)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ① 湯、水などを体にかぶる。浴(あ)む。 ※枕(10C終)二五「寝おきてあぶる湯は、はらだたしうさへぞおぼゆる」
※俳諧・曠野(1689)六「水あびよ藍干(ほす)上を踏ずとも〈釣雪〉」
② 湯をかぶる。転じて、風呂に入る。 ※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉夏霜枯「ひと風呂あびるから、支度をしてくれ」
③ 光、ほこりなどを全身に受ける。また、非難、称賛などをまともに受ける。 ※良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前「女房が夕日を浴びて」
※茶話(1915‐30)〈薄田泣菫〉雄弁家の親孝行「雷のやうな聴衆の喝采を浴(ア)びながら」
④ 刀、弾丸などで、全身に攻撃を受ける。比喩的に激しく攻撃を受ける場合にもいう。 ※人情本・明烏後正夢(1821‐24)初「ばッさりあびる一太刀の、深手にウ、ウーンと反返る」
⑤ 大いに飲む。鯨飲する。 ※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六「『〈略〉なぜかこよひは酒がのみたくねへ。お盃ばかり。ハイそれへあげませう』『あがらんのかな』『ナニあびるくらいさ』」
広辞苑 他動詞 ①湯・水などを体にかぶる。湯・水などにつかる。 「シャワーを―・びる」「一風呂―・びる」 浴ぶ
②身の回りに物をたくさん受ける。また一般に、受ける。こうむる 「日光を―・びる」「(ほこり)を―・びる」「集中砲火を―・びる」「賞賛を―・びる」
③(酒などを)大いに飲む。
大言海 他動詞 ()むノ轉〕
アム。自ラ身ニ注ギカク。(湯、水ナド)アビル。
枕草子、二十四段、すさまじきもの「寐起キテあぶる湯ハ、腹ダタシクサヘコソオボユレ」
動詞活用表
未然形 あび ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あび たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 あぶ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あぶる も、かも、こと、とき
已然形 あぶれ ども
命令形 あびよ

検索用附箋:他動詞上二段

附箋:上二段 他動詞

最終更新:2023年10月18日 21:39