あら(新)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 語素 名詞の上について、新しいものであることを表わす。「あら身」「あら物」「あら手」など。→「あら(荒・粗)」の語誌。 ※俳諧・江鮭子(1690)「時々に花も得咲ぬ新畠(アラはたけ)〈之道〉 昼茶わかして雲雀かたむく〈珍碩〉」
名詞 ① 新しいもの。新品。 ※雑俳・続折句袋(1780)「新をしめるも神は手伝ふ」
※門(1910)〈夏目漱石〉九「たかだか新(アラ)の鉄瓶位しか、彼(あ)んな所ぢゃ買へたもんぢゃありません」
② 特に、処女または童貞をいう。 ※雑俳・末摘花(1776‐1801)三「あらは来れども摺(すり)こ木にあらはまれ」
広辞苑 接頭辞 「新しい」「まだ使わない」「人工を加えぬ」「馴れない」などの意を表す。 「―手の軍勢」
大言海 接頭辞 ()るノ名詞形、あれノ轉、(()れぼふ、さらぼふ。(アラ)ぶ、あれぶ。 賓客 (マレビト)、まらびと)(アラタ)ト云フ語モ、 生立 (アレタチ)ナルベシ、(ウマ)レ出デタル意〕
(一){(アラタ)シキ。アラタナル。(()レタル、(ニギ)ニ對ス、生、熟ノ意)荒ト書キタルハ、(アテ)()ナリ。
新田 (アラタ) 熟田 (ニギタ) 新物 (アラモノ)」新佛」
(二)未ダ用ヰザル。マダツカハヌ。 新刃 (アラミ)ノ刀」新手ノ軍勢」 新湯 (アラユ)
(三){(ウブ)ノ。ツクロハヌ。人工ヲ加ヘヌ。 荒稻 (アラシネ) 和稻 (ニギシネ)」荒玉(㼅)」荒金(鑛)」荒木(樸)」
(四){(ウブ)ノママナル。馴レザル。飼ヒ馴レヌ。 (アラ) 蝦夷 (エミジ)(ニギ) 蝦夷 ( ?ミジ)」荒鷹」荒鵜」

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最終更新:2024年05月06日 20:00