ある(散)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① 散り散りになる。離れ離れになる。あらける ※竹取(9C末‐10C初)「廿人の人の上りて侍れば、あれて寄りまうで来ず」 散・離
② 遠のく。うとくなる。 ※古事記(712)下・歌謡「大魚(おふを)よし 鮪(しび)突く海人(あま)よ 其(し)が阿礼(アレ)ば うら恋(こほ)しけむ 鮪突く志毘(しび)」
広辞苑 自動詞 (アラ(粗)の動詞形)
①別れる。散り散りになる。
竹取物語「―・れて寄りまうで来ず」 離る・散る
②遠のく。疎くなる。 古事記下「()が―・ればうら恋しけむ」
大言海 自動詞 (一) (アラ) (アカ) (ワカ) ()(サン)ズ。 舒明卽位前紀「聚群臣大臣家、食訖將(アレムト)
竹取物語「 閒架 (アナナヒ)ニ、オドロオドロシク、二十人ノ人ノ昇リテ侍レバ、あれテ、寄リマウデ來ズナリヌ」(燕ニ云フ)
(二) (アラ)。遠ザカル。トホノク(ウト)クナル。離散 古事記、下(淸寧) 四十三 長歌「() 阿禮 (アレ)バ、 心戀 (ウラコホ)シケム」(()ハ、孃子ヲ指ス)
萬葉集、十一 廿八 「妹ガ髮、(序)(アゲ) 小竹葉野 (ササバヌ)ノ、放駒(序)、()れユキケラシ、()ハヌ思ヘバ」(髮ヲ結フヲ、()ぐト云フ)
古今集、十四、戀、四「古里ニ、アラヌモノカラ、吾ガタメニ、人ノ心ノ、あれテ見ユラム」
動詞活用表
未然形 あれ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あれ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 ある べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あるる も、かも、こと、とき
已然形 あるれ ども
命令形 あれよ

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附箋:下二段 自動詞

最終更新:2023年11月03日 17:42