ある(荒廃)

日本国語大辞典
広辞苑
辞書 品詞 解説 例文 漢字
大言海 自動詞 前條ノ語ノ一轉ナルベシ〕
(一){(スタ)ルルママニテアリ。((ニギハ)ふノ反) 荒廢 (アバ)ルル。(田園ナド、草ノ生フルニ任セ、家ナド、破ルルママナルナリ)
萬葉集、六 四十五 三香原 (ミカノハラノ)荒墟歌「三香原、 久邇 (クニ)(ミヤコ)ハ、荒れニケリ、大宮人ノ、遷リ往ヌレバ」
伊勢物語、五十八段「あれニケリ、アハレ幾代ノ、宿ナレヤ、住ミケム人ノ、オトヅレモセズ」
土佐日記、二月十六日、家ニ歸ル「言フカヒナクゾ(コボ)レ破レタル、家ヲアヅケタリツル人ノ心モ、あれタルナリケリ」
荒廢
(二) (スサ)。𮕩フ。荒涼 遊仙窟「室宇 荒涼 (アレテ)
平家物語、五、文覺被流事「公卿モ、殿上人モ、コハイカニト騷ガレテ、御 管絃 (アソビ)モ旣ニあれニケリ、院中ノ騷ギ斜ナラズ」(文覺ガ、法皇ノ御所ノ御庭ニ亂入シタルナリ)
(三)あれるノ條ヲ見ヨ。
あれる
(一)ある(荒)、ある(荒廢)ノ口語。
(二) 肌理 (キメ) 粗糙 (ザラザラ)トナル。冬時、皮膚ニ起ルコトニテ、(アブラ)乏シクナリテ、 鞁裂 (ヒビ)ナドトナルコトナリ。人ノ、此性質ナルヲ、(アレ)(シヤウ)ト云フ。
動詞活用表
未然形 あれ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 あれ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 ある べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 あるる も、かも、こと、とき
已然形 あるれ ども
命令形 あれよ

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。「ある(荒)」を参照。

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最終更新:2024年01月07日 20:45