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幽家【亜晴歌】(かくりやの[あはか])
分類 特級怪異
性別 不明
容姿
白と黒の羽根に覆われ、人の手足が生えた鳥に近い風貌の怪異。
鳥としての形態は鷹に近く、羽根の材質は霧や雲に近い。
能力
嵐陽の禍翅(らんようのかばね)
幽家【亜晴歌】が"発生"する際に出現する卵状の物体。
残穢のように空気中に散らばっている幽家【亜晴歌】の呪力が一箇所に集まり、幽家【亜晴歌】の体を構成し"発生"するための孵化装置の役割を持つ術式。
卵の殻自体が視覚できる程に強力な『防殻』で、硬さは『障壁』よりも上とされる。

羽化と同時に呪力に戻った殻が周囲に弾け飛ぶ。
周囲の人間にはつむじ風が吹き起こったと感じさせるが、実際は強力な呪力の塊を浴びているため、体調不良や意識の薄れなど引き起こされる。
廻盛衰流(かいせいすいりゅう)
"発生"から"消滅"までの間に呪力が大きく増大していき、やがては減少していく縛りを課した術式。
幽家【亜晴歌】は『嵐陽の禍翅』から"発生"後、周囲に吹き飛ばした呪力を吸収する。
吸収していくに連れて体も成長していき、"発生"した直後を幼体とし、成体、老体と順に成長していく。
老体になってしばらくすると最終的に"消滅"する。
この"消滅"は休眠のようなもので、"消滅"と同時に爆発して体にある呪力を全て爆風として周囲に撒き散らす。
爆発と爆風は『嵐陽の禍翅』からの"発生"ほど人体への影響は少なく、怪異を見ることのできないような耐性のない者が受けても死ぬことはない。
術師や怪異であればこの爆風を受けて異常が発生するようなことは、爆風によって別の要因が目覚めることを除いてまずない。
問題は被害範囲は『嵐陽の禍翅』を遥かに凌駕することにあり、爆風によって吹き飛んだ呪力は世界各地に残穢として残り、次の"発生"まで空に漂い続ける。

『廻盛衰流』による成長は身体能力は上がらないが呪力は跳ね上がり、術式もそれに伴い範囲と効果を強めていくが、老体になってしばらくすると呪力が急激に減っていく。
最終的に呪力はほとんどカラの状態になり、最後に使用する術式は決まって先述の自爆となる。

自身の行動に決まったサイクルを課すという縛りは、生命に於ける生と死を破棄しているに近く、究極的な縛りとなったそれにより、術式による呪力の増加量とスピードに大きく補正が掛かっている。
また自爆による爆風は結界術に強い特攻性を持ち、阻止は困難とされている。
幽家【亜晴歌】の持つ中で最も特徴的な術式である。
彩祭庭・在万風(さいさいてい・あはか)
空への恐れを根源とする[幽家【亜晴歌】]の術式。
文字通りの空に於ける万象を操り、天候・気流操作による大規模・広範囲への殲滅能力を可能とし、鳥や蝙蝠といった空を翔ける生物を呪力で造り出し使役することや、羽根を弾丸のように飛ばしたり剣のような武器にすることも可能。

なお【亜晴歌】は呪避けの偽名で、『在万風』が本当の名となる。
天元──(そらのもと──)
絶象。
過去に発動しようとしたため存在自体は確認されているが、発動前に"消失"したため全容は不明。
律動縛術(りつどうばくじゅつ)
篝廻家の相伝となる術式。
縛りを課す・対価を払うことで能力や効果を底上げする術式。
通常の縛りとは違い、呪物・呪具や術式、身体機能を含めたあらゆるものの本来ある機能を縛り、それ以外のものや呪力・霊力を上昇させることができる。
術師時代にはこの術式に『不可逆の術式』、『他の術師やその所有物に対して発動ができない』というふたつの縛りを課して効果上昇量が上げられていた。
術式を不可逆のものにする縛りにより、一度『律動縛術』で縛ったものは縛りを解呪できない。
そのため『律動縛術』の不可逆もまた解呪できなくなっている。

幽家【亜晴歌】は『律動縛術』を使用できない。
概要
幽家【亜晴歌】の性格は無垢にして無邪気、そして邪悪。
遊ぶように人間や怪異を殺め、喰らう。
呪力や霊力などの特殊な力を持つ個体を狙う傾向にあり、術師や他の怪異を補足するとそちらに向かう。

人間時の名は『篝廻 畏雪(かがりね いぶき)』という術師だった。
幼い頃に怪異の力に瞳を焼かれた術師が、怪異の力を我が者とするべく、人生の全てを捧げて研究に明け暮れ、呪具や呪物をかき集めては実験を繰り返し、その末に堕ちた存在が幽家【亜晴歌】である。
その名残として、幽家【亜晴歌】は霊力を持ち、『廻盛衰流』の最後の爆発の起爆剤として用いられている。
仕組みとしては、呪力と融合を試みる際に生じる反発を利用して呪力を拡散させるというもの。

一族、ひいては術師の汚点となる存在に成り果てた篝廻 畏雪を、篝廻家は祓うべく挑んだが、堕ちた篝廻 畏雪の手によって全て飲み込まれた。これにより本家となる血筋の篝廻は絶える結果となった。
篝廻家を消した篝廻 畏雪はその後『廻盛衰流』によって"発生"と"消失"を繰り返すが、繰り返すにつれて自我が薄れていき、人間であった頃の記憶や人格に至る全てを失い幽家【亜晴歌】と成り果てている。

現在は只々災厄を撒き散らす一体の怪異に過ぎない存在である。

術師としての才能は特級であり、武器に術式を使い、その相手にしか通用しない縛りを課して威力や呪力を底上げする戦法を基本に戦っていた。
術式の縛りは三級呪具でも特級並の呪力や威力にまでなるが、基本使い物にならなくなる。
術式は篝廻家相伝の『律動縛術』と汎術だけであったため、体作りや武器術への研鑽は相当なものであった。

真相としては怪異に変じるための容れ物作りと呪物を使用した呪具がどれだけ使えるものか、自身の手で知りたいという怪異への飽くなき欲望から生じたものである。
術師世界に於ける篝廻
篝廻は古代紫、六人部、稜下式、九条を筆頭とする古く(数百年以上前)から続く術師家系のひとつであった。
その歴史だけ見れば千年はゆうに超える古代紫には遠く及ばず、神子塚や稜下式、九条よりも歴史は短い。
しかし、篝廻の名が術師世界に名を連ねたのは古代紫と同じく千年より前のことである。
数百年前に空の恐れからなる幽家【亜晴歌】の初めての"発生"、それの対処として篝廻が総出で立ち向かい、破れたことで術師世界から姿を消した。
真相となる篝廻 畏雪の存在は記録からは消されており、その真相を知るのは古代紫、六人部、稜下式、九条などの、古くから続く術師家系の相伝の秘伝・術式を正式に継承する者にのみ、口伝で継承されているとされる。
残してはならない愚か者、汚点として、篝廻 正次の名は密かに現代へと繋げられている。

繋げられている理由として、これらの家系に伝わる怪異の力には篝廻 畏雪の関与があったとか、ないとか。
また稜下式家は篝廻本家の助力で[幽家【亜晴歌】]と対峙し、生き残った家系であるとか、ないとか。
九条家の継承する怪異は篝廻 畏雪が提供した呪物の実験が原因であるとか、ないとか。
どれも眉唾な話であり、真実は篝廻 畏雪を知る者にしかわからない……。
追記
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最終更新:2021年02月28日 15:53