中村伶人(なかむられいと)とは、八方Projectシリーズの主要登場人物の一人である。
登場作品
尚、旧作においては博麗伶人(はくれいれいと)の名義で出演していた。
プロフィール
東京都台東区出身。人間界の若知神社に住む少年神主。職階上は村社の宮司であり、階位は正階。これは日本最年少とすら言われる。
外見
痩せてひょろ長の体形。頭には天津甘栗のような焦茶の髪がいつもボサボサに立っている為、よく赤い手拭いで頭を包んでいる。但しやる気を出している時は濃紺の立烏帽子を被っている。
普段から鬱金染の着物に胴が海老茶、袖が真珠色の狩衣を着ている。この狩衣というものは、大抵袖を胴に縫い付ける際に脇側しか縫わない、肩が出たデザインの上着であり、肩神主のあだ名はそれが由来である。
来歴
元は東京下町の分家に住んでいたが、本家の血族が断絶した為、幼い頃に東北の山奥にある本家に移り住んだ。母は伶人を産んですぐに流行病に命を絶たれ、父も小学校時代に脳鬱血で亡くした為、今では親族は妖怪界の礼美(旧シリーズでは原作主要キャラクターの博麗霊夢)ただ一人である。
性格
普段は落ち着いた性格で、大抵の事は冷静に、或いは茶化して対処できるが、想定外の事態には弱く、酷い時にはパニック状態に。
神職でありながら、神社の掃除や雑務は自分からやろうとしない事が殆ど。修業もろくろくせず、専ら母屋でごろ寝をしている。それでも時々思い出したように白楽寺で坐禅修業をする。
能力
伶人の能力は、結界管理者として重要な、結界張りと内外移動に向いたものである。
- 枠を超えさせる程度の能力
- 万物をいかなる枠組みからも、物理的にも概念的にも離脱させる事が出来る。その範疇には自らも含まれ、現実世界において異能の力を害なく使う事が出来る。それ以外にも、大結界を負担なく通過する事や平行世界への移動も出来る。応用次第ではありとあらゆる事を行える。しかし、度を超した能力行使は負担が大きく(例えば、死人を生き返らせたならば自らが生死を彷徨う事に)、その限度だけは何をしても超越不可能である。
- 結界を操る程度の能力
- 大結界を管理する為に身につけた能力。結界補修や防護結界形成に使う。また、先の能力を応用して霊力放射のない特殊結界も張る事が出来る(普通ならばどれ程腕の良い結界師の張った結界でも微小の霊力を放射してしまう)。現在の実力で張れる最も強い結界は、完全ステルス結界と劣化番大結界(数時間で崩壊してしまう)である。
人間関係
血縁
太安文による文献によれば、伶人の祖先として中村黎全という人物の名前が挙がっている。
先述の通り、父母はともに物語以前で既に故人となっており、また兄弟姉妹はおろか、親族も存命のものはほぼおらず、唯一の例外は妖怪界に住んでいる中島礼美のみである。
尚、血縁関係はないものの、結希とは養子縁組による義理の兄妹関係にある。
友人
友人関係に関しては明らかになっていないが、作中においては瀬堀黎音とは友好関係が示されている。
その他
関連人物
- 中村結希
- 北方Project ―幻想世界の向こう側―、幻想世界の向こう側におけるパートナー