当初、「世界一簡単な人工言語」を目指していたため、音韻構造はCVのみだった。
音声も母音5種類(a, i, o, e, u)と子音10種類(s, p, t, k, m, n, f, x, l, r)だけだった。
2001年11月8日の文法改定で、hと有声子音6種類(v, b, d, z, g, j)が追加され、メル13年初頭にwとyが追加された。音節数はwuとyiを除き98種類となる。
2002年3月13日、プロトタイプ制アルカの終焉の日、開音節ばかりの音韻構造ではメンバーの名前が正しく表現できないことなどが主張され、音韻構造は兵音節を含むようになった。前期制アルカではc音が追加され、新生アルカまで続く5母音20子音体系が完成した。
文字
klei.zip所収、セレン=アルバザード『ミールの書』(2001年2月2日~4月10日)に見られるように、その当初は古アルカと同じように表意幻字を使うことを想定していた。
しかし、2001年春にプロトタイプ制アルカの作成に着手後、周囲の要望もあり、dia(夢幻)という表意幻字で[d]を表すというような表音素文字を作成した。2001年ラルドゥラ月(6月ごろ)、それを筆記体化した通称:心電図文字が出来たが文字と文字の教会が不明瞭であり英語の筆記体より書きにくいため不評であった。8月7日セレンがフゥシカ氏にフォント作成を依頼し、初めてのPCフォントも作られ、改良もされたが、結局廃案となった。
2001年ミルフ月(9月ごろ)、当時のプロトタイプ制アルカは開音節ばかりの音韻構造であったため、メル氏によりアラビア文字のように子音字の上下に母音符合をつけるアブギダ形式の文字が考案された。子音字の左上に右下がりの斜線で[i]、左下に右下がりは[e]、右下に右上がりは[o]、右上に右下がりは[u]を表わす。何も子音につかない場合は[a]の母音を意味する。2001年9月16日の段階では10子音(s, p, t, k, m, n, f, x, l, r)、5母音(a, i, o, e, u)だったが、音素は次第に増加した。2001年11月8日には子音7種(h, v, b, d, z, g, j)、2001年12月初めにはy,wを追加した。母音5種類(a, i, o, e, u)、子音20種類(s, p, t, k, m, n, f, x, l, r, h, v, b, d, z, g, j, y, w, 無子音文字)で、yiとwuを抜かした98文字が最終的な音節幻字の形態である。この音節幻字の子音字は、前期制アルカから新生アルカまで使われた表音幻字と酷似した形状のものも多いという。
このアブギダ文字においてもフゥシカ氏によってフォントが作成されている。9月17日、10子音(s, p, t, k, m, n, f, x, l, r)、5母音(a, i, o, e, u)の文字の作成を依頼され、10月10日に提出した。その後、子音の増加により、11月頃に再びフォント作成の依頼があり、12月初めにはyとwの追加の受注があり、2002年1月26日にこのアブギダ文字の最終的PCフォント『最終案件』をセレンに提出したという。
2002年3月13日、前期制アルカの作成が始まると、音節構造が閉音節も含むようになり、音節幻字は破棄され、cを加えた25子音、5母音からなる表音幻字が生まれた。