凍りがかったコンクリートの道路、霜柱の立った土の地面、氷柱の垂れ下がる家々の屋根。
ここは寒い風が支配する広大な夜の北海道。
そんな中を、滑らないようにゆっくりと、しかし足取りはしっかりと、高校生の少年が歩いている。
「自ロワにあって他の多くのロワにないもの、それは―――」
少年は突如そう言うと立ち止まる。
その表情は自信満々で、不敵な笑みに満ちていた。
「エロ……セックスだ!」
辺りがシーンと静まり返る。当然だ、辺りには誰もいないのだから。
しかしそんな事には構わずに男は続ける。
「他のロワでも何人かはいるかもしれない。だがウチのロワのようにほぼ全キャラとなると無いはずだ。
だから俺様が出てるこの書き手ロワ3rdも全キャラに性描写を目指す!
―――と言いたい所なんだが、ここはR-18ではないからな……
流石の俺様もそこを無視してしまっては没なりズガンなり、どちらにせよいい事はないだろうな」
ここまでで察した人はいるかもしれないが、この少年、葱ロワの書き手である。
だが安心して欲しい。少年と書いてはいるが当然18歳以上である。
そうじゃないとエロゲーできないもんね。
「なら、もう一つ自ロワにあって他ロワにない事をやるぞ。
それは、スレの趣旨に合わないキャラの活躍!
スキマ妖怪でもユーゼスでもルドラサウムでもタケシでもいい。
なんならパロロワ非登場キャラでも構わん。
とりあえずスレ違いキャラの介入による活躍が目標だ。
本当はスレ違いの参加者がいればいいんだが、そこは高望みはしないでおこう」
自分の考えにうんうんと頷きながら結論つける。
「運良く素早い変な昆虫が俺様に支給されたしな。
これに俺様の、ワープ番長と同じ素早さ、魔窟堂の爺と同じ加速装置、恭也と同じ神速さえあれば、
日本中を駆け巡ってフラグを立てるのも楽勝だぜ」
そう言うと少年は目にも止まらぬ素早さで北海道の大地を駆けていった。
果たして彼は目的を達成できるのだろうか。
彼の行動がゾフィーを救う切っ掛けとなるのだろうか。
「…………うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
数秒後、極寒の大地で超速を出した為、寒さに凍える少年の姿があった。
【一日目・深夜/北海道】
【a154siyed(葱ロワ現まとめ)@葱ロワ】
【状態】寒い
【装備】素早い変な昆虫
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:スレ違いキャラの活躍
※外見は高町恭也
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最終更新:2009年06月13日 11:24