深夜の市街地を徘徊する、一人の書き手がいた。
その書き手は他の書き手と同じようにこのミニチュア日本へ呼ばれ、他の書き手と同じように首輪をはめられて、殺し合いの舞台に立っていた。
しかし、その姿はあまりに異様。
体格は小柄と言っても通らないほどに小さく、肌は緑色。
頭は三角形で、四肢には水かきを備え、発達した後ろ足で飛び跳ねつつ移動するその姿は。
どこからどう見ても、蛙だった。
脊椎動物亜門・両生綱・カエル目だった。
首輪が無ければ野生の蛙と勘違いしてしまうほどに、蛙だった。
蛙は、口を開く。
その姿に反して、口から出るのは流暢な日本語だ。
「……間違いない。奴はこの近くにいる」
蛙の名は、◆T7dkcxUtJw。
「なぜなら……」
またの名を、かえるの人。
「この辺りにはかがみんスメルが充満してるからだ!」
オールロワ参加者の一人、かえるのあの変態的かつ自重しねえ状態表を作り出し、
らき☆ロワに参加するまでにかえるのキャラを立てた、オールロワの書き手であった。
書き手ロワにおいて、姿が中身に与える影響は多多あるが、かえるの人は特にそれが顕著であり。
彼はいまや完全に……かがみん萌えとなっていた。
身も心も、かがみんの虜となっていた。
「かがみんはどこだ……? 漂うかがみんスメルから察するに、それほど遠くはないとは思うが」
かがみんの姿を、かえるの人は探し求める。
正確にいえば、かがみんの姿をした書き手の姿だが。
「かがみーん! 俺だ、出てきてくれーい!」
だが、いくら叫んでみても、かがみんからの返事は無い。
いきなり人語を解する蛙に呼ばれたところで、返事をするかがみんがいるとは思えないが、
そんなことは一切意に介さずに、かえるの人はかがみんの名を呼び続ける。
一時間ほどそんな感じで時間は過ぎ、そろそろかえるの人の喉に限界が訪れようとした、その時だ。
「出てこいよ黒王号!」
彼の耳に……愛するかがみんの声が届いたのは。
声がした方を向けば、そこにあったのは彼が待ち望んだかがみんの姿。
「かがみん!」
そのかがみんはなぜか男言葉で、なぜか裸Tシャツで、なぜか変態仮面だったが、
そんな小さなことはどうでもいいとばかりにかえるの人はかがみんへとダイブし、
猛スピードで走り出した黒王号に衝突し、
まるでギャグマンガのように吹っ飛ばされて……星になった。
キラッ☆
【日本上空・一日目・黎明】
【かえるの人@オールロワ】
【状態】:気絶
【装備】:なし
【持ち物】:支給品一式、不明支給品1~3
【思考・方針】
基本方針:愛しているよかがみん
1:いきなり暴力なんて、困っちゃったな。
2:でも大丈夫。かがみんなりの照れ隠しだってわかってるから。
3:だってかがみんはツンデレだもんね☆
※どこに落ちるかは不明です。
☆
「さぁて……大阪にはどんな奴が待っているかなぁ!」
黒王号の馬上。
決意と出会いと6氏は、蛙を蹴り飛ばしたことにも気付かずに、
大阪での新たな出会いに思いをはせる。
「まあ、新たな出会いはイコールで俺の新たな獲物なんだけどなァ!」
福岡の市街地を抜けると、海が彼の視界に入る。
だが……橋が無い。
それも当然、彼が向かっていたのは山口県と福岡県を繋ぐ橋とは、まるっきり別の方向だったのだから。
このまま走り続ければ、水没するのは免れないが……それでも彼はスピードを落とさずに、ただ黒王号に叫ぶ。
「やれるな黒王号!」
その言葉に黒王号は無言のまま、ただ速度を上げることで返答して、彼らは海へ突入し……
だが、沈まない!
黒王号は……海上を走り続けていた!
「右の足が沈む前に左の足を出し、左の足が沈む前に右の足を出せば、海上も走れる! 行くぜ黒王号!
瀬戸内海を通って、大阪まで一直線だァッ!」
【瀬戸内海・一日目・黎明】
【決意と出会いと6氏@らき☆ロワ】
【状態】:疲労(中)、決意、Tシャツ一丁の変態仮面
【装備】:カリバーン@アニロワ2nd、黒王号@
漫画ロワ
【持ち物】:基本支給品(水一本消費)、エニグマカレー(残り八割)@書き手ロワ2nd
【思考・行動】
基本思考:あいつ(6/)以外の参加者を皆殺しにする決意をする。
1:もう一人の俺(
修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg)は俺の手で惨たらしくぶっ殺す。
2:あの男(風神)はいつか殺す、ついでに俺の眠りを妨げたヤツも殺してやるか。
3:らき☆ロワの面子は厄介だ。4:あいつに(6/)にはやく会いてえな…
5:大阪に行くぜ
※エニグマカレーがきっかけでもう一人の自分と自分の姿のベースと記憶がシンクロしました。服装にもやや影響しています。
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最終更新:2009年06月13日 17:13