結構いい人だったから恋してあげてもよかった

「ぐご~……」

暗闇と静寂に包まれた一室に何者かの寝息が響く。

「すぴ~……」

寝息の主は紫髪のツインテールの少女柊かがみの姿をしていた。
だが、服装が上半身のTシャツのみで下は何も着ていないという実に奇妙な格好。
つまりオールロワでかがみと身体が入れ替わってしまった6/である。
6/(かがみ)の姿をしたらき☆ロワの書き手の名はKX.Hw4puwgこと決意と出会いと6氏である。
彼はフラッグファイターを取り逃がした後眠気を感じて、適当な寝れる場所を探して徘徊し丁度いい民家を見つけたのでそこの一室で寝ることにした。

暗い一室の中彼は気持ちよさそうに熟睡しており、心地よい一時がいつまでも続くかと思われた。

だが、決意氏の睡眠は突然妨げられることとなった。


彼の寝息しか響かないはずの真っ暗な空間に突如異音が響いたのだ。


『頼む、この放送を聞いた者達よ! 知らせてくれ、広く誰もが助かるように!』
「っ!!?」

彼は飛び上がるようにして起き上がった。
そして辺りを見渡し、突如自分の睡眠を妨げた主を探す。
音源はすぐに見つかった。
それは彼のいる部屋のテレビが光とメッセージを放っていたのである。
そして彼はデイバッグに手を伸ばし――

「うるせえええぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!」

カリバーンを振り上げ、メッセージを放っている音源の主テレビにそれを思いっきり振り下ろす。
テレビは見事に真っ二つになり、バチィィ!という音と共に煙が巻き上がり、バチバチという火花の音と共にテレビはその機能を停止した。
彼は一息ついて寝ようとしたが、それでもメッセージは止まらない。
部屋のラジオ、パソコン、スピーカーから…
それと彼の頭の中にも直接声が響く。

ぷちっと彼の中で何かが切れた。

「うるせぇよ!!寝られねぇって言ってんだろうがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


先ほど獲物を逃がしたこと、せっかくの『就寝タイムの時間だよ』を邪魔されたことと、テレビを破壊してもまだ頭に聞こえてくるメッセージについに彼のイライラは頂点に達する。
彼は再びカリバーンを振り上げ……






「ヒィ…フゥ…フゥ……ハァ……目が覚めちまったじゃねえか…」

ついにメッセージの伝達が終了し、
気の済むまでカリバーンを揮って部屋の中で暴れまわった後とりあえず床に座って一息つく。
彼が今まで寝ていた一室は破壊しつくされたあらゆる家具や電化製品、散乱した置物…
とにかく言葉ではあまり言い表せないほど部屋は滅茶苦茶になっており、第3者から見ればここで一戦あったのではないかと勘違いするだろう。

「フゥ…ホォウっ!落ち着け…落ち着くんだ俺…。何か食って落ち着くんだ…」

彼は再びデイバッグを漁り、中から鍋を一つ取り出した。
鍋の蓋を開けると湯気と香ばしい香りが立ち込める。中身を除いてみるとそこには煮込みたてのカレーが入っていた。

「日本をインドにし~てしまえ~♪俺にカレーを食わせろ~♪」

彼はガッツポーズし、変な歌を歌いながらご飯が乗っている皿を用意し、(いつ炊事したのだろうか)おたまで鍋からカレーをすくい、ご飯にかける。

「腹が減っては戦はできねえってな…というわけでいただくか。ハムッ ハフハフ、ハフッ!! 」

彼は合唱した後次々と口にカレーを運んでいく。
まるでやけぐいかの如く勢いだ。
そして彼が皿の上のカレーを全て食べきり、満腹感と共に再び横になろうとしたときのこと。
彼に異変が起こった。

「がっ?」

突如決意に頭痛が走る。
と、同時に彼の脳裏に自分が見たこともない映像が入った。

薄暗い一室で自分と向かい合うように座っている一人の男。
そして場所は移り、そこには先ほどの男が着物を着た少女を嬲っている映像……

「なんだっ…なんなんだよこれはぁっ!!」

次の映像は生首と化した自分を抱えながら放浪しているセーラー服の男の姿…
服装こそ違っていたものの、その男は先ほど、少女を嬲っていた男と同じ姿だった。
そしてその男は自分と本番を始め――――
次に大量の女性の下着に埋もれる自分…そしてそれを呆れた顔で見ているのは、やはりあの男だった――
他にうぜえ声で笑う女と竜がいた気がしたが…

「わ…け………わかんね……ぇ…………」



数分後、民家から決意と出会いと6/氏が姿を現した。
ただ、少し変化したことがあった。
女性の下着を頭に被っており、その様はTシャツ一丁というただでさえ変態チックな服装をさらに加速させていた。
まさに変態仮面。
実は変化したのは服装だけではなかった。

「あぁ…早く会いてえな。『あいつ』…さっきのあの映像からしてきっと俺にとって特別な人なんだろうよ。
そしてあの男にひっつくあの女はぶっ殺してやるぜ…できるだけ惨たらしく、残酷によぉ!
オレは知ってんだよ。てめえが俺を差し置いてクロススレで『あいつ』と一緒に目立ってることはなぁ!!」

内にさらなる狂気を秘めていたのだ。

「出てこいよ黒王号!」

デイバッグの中から姿を現すは巨像の如く巨大な黒馬。
黒王号は主を見つけると自ら屈み、決意はその上に乗り、闇夜の中黒王号を走らせた。
彼は決意した。あいつ…つまり6/以外の参加者を全て皆殺しにする決意を。

(さっきのうるせえメッセージ通りなら…参加者は埼玉か大阪に集まっているはずだぜ
フフフ…まさに選り取り緑ってとこだな。そして『あの2人』も来ているかもしんねぇ…
首を洗って待ってやがれ…『もう1人の俺』。)

【福岡・一日目・黎明】
【決意と出会いと6氏@らき☆ロワ】
【状態】:疲労(中)、決意 、Tシャツ一丁の変態仮面
【装備】:カリバーン@アニロワ2nd
【持物】:基本支給品(水一本消費)、エニグマカレー(鍋の残りは約8割ほど)@書き手ロワ2nd、黒王号@漫画ロワ
【思考・行動】
基本思考:あいつ(6/)以外の参加者を皆殺しにする決意をする。
1:もう1人の俺(修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg)は俺の手で惨たらしくぶっ殺す
2:あの男(風神)はいつか殺す、ついでに俺の眠りを妨げたヤツも殺してやるか
3:らき☆ロワの面子は厄介だ
4:あいつに(6/)にはやく会いてえな…
5:大阪へ行くぜ
※エニグマカレーがきっかけでもう1人の自分と自分の姿のベースと記憶がシンクロしました。服装にもやや影響しています

時系列順で読む


投下順で読む


風神とカードと一人の決意 決意と出会いと6氏 かえるの歌が、聴こえてこない/物理法則? なにそれうまいの?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年05月02日 10:51
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。