第一回書き手ロワ3rdチャット~集えパロロワ書き手~(前編)

入室:1(スカイプ乱入の読み手さん)ROM:2

お知らせ:スカイプ乱入の読み手さんさんがログインしたようです
スカイプ乱入の読み手さん:こんばんは
お知らせ:バナナを咥えた蒼星石さんがログインしたようです
バナナを咥えた蒼星石:やあやあこんにちは見知らぬ御仁よ!本日はお日柄も良く
バナナを咥えた蒼星石:いや、私たちのいるエリアは天気が良かったとしても貴方のエリアがそうだとは限らないな
バナナを咥えた蒼星石:もしかしたらブリザードエリアで今にも凍え死にそうになっている可能性もあるのだからね?
スカイプ乱入の読み手さん:いきなりテンション高いですねw、改めてこんにちは
スカイプ乱入の読み手さん:エリアに関してはノーコメントで。ただ、あまり良い天気ではないですね
スカイプ乱入の読み手さん:とりあえず、そちらの人数とスタンスを教えてくれます?
スカイプ乱入の読み手さん:こちらは三人、全員脱出狙いの対主催です
バナナを咥えた蒼星石:こちらは二人、君達と同じく対主催だ
バナナを咥えた蒼星石:ただし、信じて貰えるかどうかは分からないがね
スカイプ乱入の読み手さん:それにしてもその名前、卑猥ですねw
バナナを咥えた蒼星石:ふむ、そうかね?至極まっとうなセンスだと思っているが
バナナを咥えた蒼星石:そちらの名前はどういう意味かね?
スカイプ乱入の読み手さん:いえ、仲間の一人に何故か連れてこられた読み手がいまして
スカイプ乱入の読み手さん:ラジオツアーにスカイプしてる途中で連れてこられたらしいですw
スカイプ乱入の読み手さん:自ロワの人間ならこの名前でピーンと来るはずですから


内緒モード
スカイプ乱入の読み手さん:(一応聞いておきますけど、そちらにこの名前の意味を理解できる人います?)
バナナを咥えた蒼星石:(いや、残念ながら私たち二人は同ロワ出身でね。君達とは異なるロワの書き手だよ)
スカイプ乱入の読み手さん:(そうですか……)


スカイプ乱入の読み手さん:気を取り直して、恒例の情報交換でもします?
バナナを咥えた蒼星石:いいだろう。とりあえずは危険人物から
バナナを咥えた蒼星石:といっても、私たちが今まであった危険人物は0だがね
バナナを咥えた蒼星石:かわりに、八岐大蛇には襲われたが
スカイプ乱入の読み手さん:マジですか?>八岐大蛇
スカイプ乱入の読み手さん:さすが書き手ロワwww
スカイプ乱入の読み手さん:私たちは結構、危険人物と遭遇してますね
スカイプ乱入の読み手さん:まず、白いタキシードを着た、狂ったテンションの男
スカイプ乱入の読み手さん:次にピンクのフリフリの魔法衣装を着た少女
スカイプ乱入の読み手さん:大きな帽子を被って初音ミクの格好をしたおっさん
スカイプ乱入の読み手さん:毒付きの斧を持った少女
スカイプ乱入の読み手さん:あと、巫女
バナナを咥えた蒼星石:巫女ってw
スカイプ乱入の読み手さん:巫女なんだから仕方ないw多分東方の霊夢だと思いますが
スカイプ乱入の読み手さん:最後に、一番危険だと思われる人物を
スカイプ乱入の読み手さん:毛皮のコートを着たホスト風の男でしたね
スカイプ乱入の読み手さん:彼が本当に恐ろしいのは、力が強いとか、そんなんじゃないんです
スカイプ乱入の読み手さん:彼は完全に自分を偽ることが出来る、仮面を被るみたいに
スカイプ乱入の読み手さん:私たちも彼の演技のせいで危うく死にかけました
スカイプ乱入の読み手さん:能力も得体が知れませんでしたし、出来る限り会わないことを祈ってます



「送信っと……とりあえずはこんなところかな」

俺はタイプを止め、今までのログをざっと流し見た。
ここまでの会話。おかしな所、矛盾が生じているところは全くない。
とりあえず、画面の向こうの相手「バナナを咥えた蒼星石」は信用の出来る人物のようだ。
kskstやロリィタ達と意見を交わしながら情報戦に挑んだ俺だったが、いささか拍子抜けだった。
腹の探り合いも無し。ここまで順調にいくと返って怖いくらいだぜ。

「次は俺たちが聞けなかった放送の内容だな」
「皆、大丈夫かなあ……」
「なに、死んだと思ってた俺たちも生きてたんだ、皆の事を信じようぜ!」

kskstはそう言っているが、俺はそこまで楽観的になることは出来ない。
書き手ロワに参戦しているkskロワ書き手(一人は読み手だが)は俺たちも含め14人。
既に死亡が確認されているドジっ子ぶっかけ管理人を除いてもぶっちぎりで多い。
これだけの人数がいて、全員が 生き残っている確率……残念ながら1%あればいい方だろう。
故に聞くまでもなく2~3人以上、下手をすると半分以上が既にこの殺し合いによって命を奪われていると考えるのが普通。

しかし、俺はそれを彼らに指摘する気にはどうしてもなれなかった。

「だっちゃ氏とヘアニスト氏、無事に旅の扉をくぐってればいいけど……」

ロリィタ氏が以前と少し違う。
というか、俺が出会った直後、仲間を誤殺し落ち込んでいた頃の雰囲気に戻ってしまったようだ。
以前のようにあからさまに落ち込んだり自暴自棄になっていたりするわけではない。
それじゃあどこが、と言われれば俺も説明に困る程度の違い。
ただ、ほんの少し彼女は落ち込んでいるようだった。

(多分、本人も気付いてねえんだろうな。kskstも気付いてないっぽいし)

なんで俺が気付いたのかって?う~ん何故だろう。
多分、俺の中のキョンの因子がキョンの妹の外見を持つロリィタ氏の微妙な変化を感じ取ったのだと思うが……
そういや、俺とロリィタ氏、見た目はまんま兄弟なのな。
今の俺はガイバーの姿だったからあまり意識はしていなかったが。
そう考えると、急に彼女のことが先程まで以上に愛しく思えてくるから不思議だ。
いや、兄弟愛的な意味でだ、決して他意はない。俺はロリコンでは無い、多分。

彼女が何か不安やらを感じているのなら、少しでも俺が取り除いてあげたい。
なんたって、俺は兄貴なんだからな。

「私の顔に何か付いてる?」
「……いや、別に何もねえよ」

後ろでこちらの携帯をじーと見つめている彼女を無意識で見つめ続けていたらしい。
いかんな、今はチャットに集中しなければ。

俺は雑念を頭から追い払いつつ、再び電脳の海に意識を飛ばした。


入室:2(スカイプ乱入の読み手さん、バナナを咥えた蒼星石)ROM:2

バナナを咥えた蒼星石:ふむ、せいぜい気をつけるとしよう
スカイプ乱入の読み手さん:すいません、話は変わりますが
スカイプ乱入の読み手さん:実は放送を聞き逃してしまいまして……できればどんなものだったのか教えていただけませんか?
バナナを咥えた蒼星石:放送か、確か78名もの尊い命が失われていたね
バナナを咥えた蒼星石:全員ここに書くのは少々骨が折れる作業なのだが……
スカイプ乱入の読み手さん:78人、多いですね……ご冥福をお祈りします


内緒モード
スカイプ乱入の読み手さん:(ROMがちょっと怖いので内緒モード使いますね)
スカイプ乱入の読み手さん:(貴方を信頼して暴露しますが、私はkskロワ出身です)
スカイプ乱入の読み手さん:(できれば、以下の人物の安否を確認したいのですが)
スカイプ乱入の読み手さん:(悪魔のフラグ建築士うっかりゲリラ突撃犯遅れてきた後方支援、K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)
スカイプ乱入の読み手さん:(kskst、うっかリリカルロリィタ、サービスだっちゃMK(マーク)2、知的変態ヘアニスト)
スカイプ乱入の読み手さん:(ドジっ子ぶっかけ管理人となりのもふもふ地図職人29NIKUマニア、破天荒王子、必殺の土下座通信、勇者・変態閣下 )
スカイプ乱入の読み手さん:(すいません、貴方を信頼したいのはやまやまなのですが、先程痛い目を見ているので……)
スカイプ乱入の読み手さん:(とりあえず、私が誰か特定できないよう、私の名前も含めさせていただきました)
バナナを咥えた蒼星石:(なに、顔が見えないチャットで初対面の相手を無条件で信頼するのは愚の骨頂だよ)
バナナを咥えた蒼星石:(君の判断は正しい、信頼して貰えないのはいささか悲しいがね)バナナを咥えた蒼星石:(さて、本題に入ろう。放送で呼ばれたのは)
バナナを咥えた蒼星石:(遅れてきた後方支援、サービスだっちゃMK(マーク)2、知的変態ヘアニスト、ドジっ子ぶっかけ管理人、となりのもふもふ地図職人 )
バナナを咥えた蒼星石:(ご冥福を、お祈りさせてもらう)
スカイプ乱入の読み手さん:(いえいえ、どうもありがとうございました)


スカイプ乱入の読み手さん:さて、ROMの方も一人増えてるし誰か入って来ませんかね
バナナを咥えた蒼星石:今なら私の食べさしのバナナを食べる権利を差し上げよう!
スカイプ乱入の読み手さん:なんですかそれw
スカイプ乱入の読み手さん:すいません、いったん落ちます
お知らせ:スカイプ乱入の読み手さんさんがログアウトしたようです



本当は分かっていた。
全員が生き残ってるなんてあり得ない、だってこれはバトルロワイヤルなんだから。
でも、私は弱っちい心を守るため、必死になって信じ続けた。
ただ、ぶざまにもがき続けた。その結果がこれだ。


バナナを咥えた蒼星石:(さて、本題に入ろう。放送で呼ばれたのは)
バナナを咥えた蒼星石:(遅れてきた後方支援、サービスだっちゃMK(マーク)2、知的変態ヘアニスト、ドジっ子ぶっかけ管理人、となりのもふもふ地図職人 )


これが嘘だと切り捨てることも出来るだろう。
この蒼星石は実はマーダーで、こちらを翻弄するためにこんな事を言っているのだと。
でも、私はそんなことを考えられるほど調子の良いヤツじゃない。
死亡が既に判明している管理人の名が呼ばれた。
それだけ、たったそれだけのことで私の何かは音を立てて崩壊した。

(駄目だよ……もう止まらないって決めたんだから)

kskst君が、土下座通信士が、だっちゃ氏が、ヘアニストが。
喫茶店で皆が私を励ましてくれた。
一人で、自分勝手に落ち込んでいた私なんかのために。

「過去を引きずるな、今を見つめろ。あたし達は生きている」

今はもう居ないヘアニスト氏の言葉だ。
そう、過去を引きずって悲しんでも一文の得にもならない。
私たちは前を向いて、進んでいくしかないんだ。
それが、対主催というものなんだから。

(だから、踏ん張れ私。ここで泣いてどうする!)

瞳の奥は、大洪水状態。
堤防はボロボロ、いつ決壊してもおかしくない。
でも、泣けない。今は大事な情報戦の途中。周りの二人に迷惑をかけたくない。
落ちそうになる涙を上を向いてこらえる。耐える。

胸の奥が痛い。
ちくちくと私の奥底で心をひっかくそれは、いくら我慢しても消えることはなく。
だっちゃ氏が、ヘアニスト氏が、管理人が。
出会うこともなく死んでしまったとなりのもふもふ地図職人が、遅れてきた後方支援が。
脳裏に浮かんでは消え、浮かんでは消え。
必死でそれを頭から振り払った私は、そこでようやく気付いた。

「どうしたの二人とも。私なんか見て……」

出てくる言葉が尻すぼみで虚空に消えていく。
kskst君も通信士も、心配そうな顔で(ガイバー状態の通信士はよく分からなかったけど)私を見つめている。
いけない、顔に出ていたのだろうか。
もう、皆に迷惑をかけないって決めたのに、このざまだ。

「ロリィタ」


通信士が、強殖を解除しキョンの姿に戻りながら携帯を閉じた。
その顔を直視することが出来なかった。
怖くて。自分の弱さに向き合うのが怖くて。
下をうつむきつつ、言葉を探す。
駄目だよ、今は大事なチャットの時間なのに余計な事をしてる場合じゃ


「……えっ?」


あったかい。始めに感じたのが、それ。
彼は私の未成熟の、役立たずの身体を、そっと抱き寄せた。
小学生の身体である私の目線に合うように、わざわざ膝を曲げて。
すっぽり、と胸の中に私の顔を引き寄せて。
彼の心臓の鼓動が、私の心臓の鼓動が、はっきりと聞こえた。

「俺は馬鹿だから上手く言葉に出来ないけど……今のロリィタ見てらんねーや」
「私は……私は大丈夫だから、気にしないで……」
「大丈夫って顔かよ、それが」

彼の顔がぐにゃりと歪んだ。
少し遅れて、それが瞳一杯にたまった涙のせいだと気付く。
慌ててそれを腕で拭っても、涙は次から次へと溢れ出て。
やっぱり駄目だな私。もう泣かないって決めたのに……


「泣いたって、いいんだ」


通信士は、確かにそう呟いた。


「俺は、お前が人一倍優しくて、自分で背負い込む人間なんだって知ってる。
出会って数時間も経ってない俺が言うのもどうかと思うが、俺はそう思ってる」


彼の言葉は何故か胸に染みて


「悲しみに耐えるっていうのが強さだとしても、誰かのために泣けるって言うのもまた強さなんだと思う」


気付けば、私は涙を拭うのを止めてて


「お前はそういう強さを、優しさって言う強さを持ってる。
それを無駄にするのは、もったいないぜ?」


気付けば、私は泣いてた。恥も外聞もなく。
もう、涙を止めるのは不可能だった。止める気も起こらなかった。


「だっちゃ氏、ヘアニスト氏ぃ……みんなぁ……」

kskst君もいつのまにか小さな体を通信士に押しつけて、小さな声で泣いていた。
小刻に震える、私よりもちっちゃな身体。思わず抱きしめそうになった。

そうだ、私だけが辛かった訳じゃない。皆、悲しいに決まってる。

そんな簡単なことに気付かなかったなんて、やっぱり私は大馬鹿なんだろう。


「安心しろ、いったんチャットは落ちといたから好きなだけ泣いとけ」
「貴方は……泣かないの?」
「俺は血も涙もない合理的な人間だからな、気にすんな」


そう答えた彼の顔は、私の目尻にたまった涙のせいか酷く歪んでいて。



何故かその声はところどころ裏返っていて。




私の頭に、一粒のあたたかいしずくが降った。





「嘘つき」


入室:1(バナナを咥えた蒼星石)ROM:3

バナナを咥えた蒼星石:ふむ、読み手君が戻ってくるまでどうしようかね
バナナを咥えた蒼星石:一人しりとりでもしていようか
バナナを咥えた蒼星石:最初は、そうだな……バナナ
バナナを咥えた蒼星石:『な』……なっとう
バナナを咥えた蒼星石:『う』……うんk……いや、流石に止めとこう
バナナを咥えた蒼星石:ここは無難に牛で
バナナを咥えた蒼星石:『し』……触手
バナナを咥えた蒼星石:『しゅ』……酒池肉林
バナナを咥えた蒼星石:おやおや、終わってしまったよ、これは残念
バナナを咥えた蒼星石:次はナニから始めるか……
バナナを咥えた蒼星石:ローションプレイ、白濁液、尻神というのも捨てがたい
バナナを咥えた蒼星石:おや、私の同行者はなかなか過激だねハハハ
バナナを咥えた蒼星石:ここは彼女に敬意を払って全裸、という言葉からはじ
バナナを咥えた蒼星石:助けてくれ皆、ようじょに殺される!
お知らせ:スカイプ乱入の読み手さんさんがログインしたようです
スカイプ乱入の読み手さん:なにやってるんですかw
バナナを咥えた蒼星石:なに、同行者との単なるスキンシップだよ
バナナを咥えた蒼星石:それでは、次の話に移ろうか





「ここまで、特に変わった展開はないな……」


椅子から立ち上がり、軽く伸び。
一般人学生ロワ代表、ふべという名前をいただいた俺は、未だにROMに徹していた。

結論から言うと、俺が入っても残りの二人を混乱させるだけだと判断したからだ。
俺が出会ったのは既に死んだ親愛の物語と知り合いがいないだろうタイトルロゴ作成人のみ。
ただし、それはリアルで、と言う意味でだ。
俺の目の前のノートパソコン。そこにブックマークされている一つのサイト。
『書き手バトルロワイアル3rd@wiki』
それを読めば、誰が対主催か、マーダーか、どこに誰が居るのか、誰が誰を殺したのか、全て知ることが出来る。
普通に考えれば、誰もがこう考えるだろう。

お前自重しろよ、と。

彼ら、変態紳士達と必殺の土下座通信士達に莫大な情報を与えることは出来る。
しかし、どこぞの大物書き手もいっていたが、多すぎる情報量はかえって危険を呼ぶ。
主にメタ的な、という修飾はつくが。
情報を小出しにする、というのも考えたが、これもなかなか難しい。
そもそも、どの情報を与えるのが良いか判断が付かない。
下手をすると、ご都合展開だとか言われて次の話で全員死体役で登場しても文句は言えない。
このノートパソコン、チートすぎて逆になにも出来ない。

「せめて、ロムにナナンシーがいるってことくらいは告げておきたいが……」

これも駄目だ。どうしてそのことを知っているのか、と疑われてしまう。
下手をすると、俺が場をかき乱す敵だと推論されても文句は言えない。

「実は、ロムに危険人物が居るんです」
「なんでそんなこと知ってるの?
「それは言えません!」

馬鹿馬鹿しすぎる。却下。
だからといって、こちらにノートパソコンが云々と言うと芋づる式に全ての情報を暴露せざるを得ないだろう。
そうなると、前述のように彼らにも危険が及びかねない。
完全な手詰まり。大きな力は時に災いを呼ぶって言う言葉がぴったり来る状況だ。
情報を集めすぎるな、っていう大物書き手さんの言うことも分かる気がする。
情報っていうものは、扱いが非常に難しい。どうしたものやら。

「あのぉ……」
「ああ、お帰り、何か良い物はあった?」

一つしかない扉が僅かに開き、小さな女の子がひょっこり顔を出した。
彼女はタイトルロゴ作成人。ある意味読み手のkskstやクロスロワ書き手並みにイレギュラーな存在だ。
彼女が誰なのか、チートな情報量を持っている俺でも分からない。
親愛の物語は彼女に期待していたようだが、俺の見たところ普通の少女にしか見えない。
後々、チートな力でも覚醒するのだろうか、書き手ロワだからあながち冗談とも言えないな。

そんな彼女だが、流石にびしょ濡れな状態は嫌なのか、先程服を探しに一階にとてとて降りていった。
扉から見える彼女の顔から察するに、やはり『お決まり』どおり服は見つからなかったか。
それとも、露出度が高かったりマニアックな服でも見つけたのだろうか。

「とりあえず、入ってこれば?」
「ええっと、そうなんですが……なんというか……」

うん?彼女の表情が少しおかしい。
困っている、というより怯えている、といった感じだ。
まさか幽霊でも見たとか言うんじゃないだろうな……





「埒があきません、とびーはちは嘆息をもらします」





確かに、ロゴ作成人のものではない声がした。
おいおい、マジで?これはひょっとしてヤバイ状況なんじゃないか。
頭が警鐘を鳴らし出した。警戒警報、警戒警報。


部屋に入ってきたロゴ作成人の背中に大仰な槍を突きつけて、一人の少女が部屋にずかずかと不法侵入。
出て行ってくれと言いたいところだけど、よく考えたらこの家、俺のでもなかったな。
ともかく、状況から察するに作成人は彼女に脅されてやむなくこの部屋まで帰ってきたようだ。
必死で頭を動かし、侵入者である彼女の情報を最近読んだ書き手バトルロワイアル3rd@wikiから捻り出す。
そうだ、御坂美琴の姿をした彼女は○ロワ書き手、びーはち氏。
ギャグキャラだったかと思うとマーダーになって、最近ではステルスマーダーに転向したはず。
違う、重要なのはそこじゃない。しっかりしろ俺。

彼女が居ると言うことは……



「やあ、こんにちは」




一番会いたくない男が、そこにいた。

入室:2(スカイプ乱入の読み手さん、バナナを咥えた蒼星石)ROM:2

スカイプ乱入の読み手さん:次は安全そうな人物について
お知らせ:甘楽さんがログインしたようです
甘楽:は~いこんにちは!皆のアイドル、甘楽ちゃんでーす☆
甘楽:って、元ネタ知らない人からしたらどん引きですねw
甘楽:改めてこんにちは!甘楽です。末永くヨロシク!
バナナを咥えた蒼星石:ふむ、これまたテンションが高い人物が入ってきたね
バナナを咥えた蒼星石:常識人の私から言わせて貰うと、もう少し落ち着いた方が良いのではないのかね?
スカイプ乱入の読み手さん:どの口がそれをいいますかw>常識人~
スカイプ乱入の読み手さん:こんにちは、甘楽さん
甘楽:入ってきて早速ですけど、偉大な先人さん達に敬意を払って私から情報を開示させていただきます
甘楽:私たちは全部で4人。男が2人、女が2人です
甘楽:私たちが出会った中で安全そうな人物は
甘楽:大きなカナブン、浴衣を着た幼女、スバル、金田一の高遠
甘楽:高遠は、細目に胡散臭そうな顔をしてるんで見れば分かるかと
甘楽:オッドアイで男装の少女、でっかい二足歩行のワニ、説明大好きな人、ひぐらしの古手梨花
甘楽:格好いい詩人さん、どでかい十字架背負った黒髪の男
甘楽:ガイバーなキョン、ネコ、スク水を着たキョンの妹
甘楽:これぐらいですかね、ご静聴ありがとうございました!
甘楽:え~と、他に何かありましたっけ?


内緒モード

バナナを咥えた蒼星石:(君達の中に金色の変な生物はいるかね?)
甘楽:(そんな変なのいませんよw)
甘楽:(すいません、ちょっと連れと話してくるので置物)
バナナを咥えた蒼星石:(ふむ、それではしばし待つとしよう)

甘楽:(確認取れました、貴方がいってるのは、びーはちさんで間違いないですか?)
バナナを咥えた蒼星石:(ああ、間違いない。もしかして……今は中の人かね?)
甘楽:(そのようです、ということは貴方は変態紳士さん?)
バナナを咥えた蒼星石:(いかにも、想いのとと君も共に行動している)
甘楽:(こんな所で早くも知り合いと再会できるなんて、なんだが運命的ですねw)
甘楽:(あなた方は信頼できそうなので、こちらも情報を開示します)


内緒モード

スカイプ乱入の読み手さん:(すいません、少しお伺いしたいことが)
スカイプ乱入の読み手さん:(こちらの素性がばれそうですが、この際仕方ありません)
スカイプ乱入の読み手さん:(ガイバーなキョン、ネコ、スク水を着たキョンの妹の情報を持っていたのはどなたですか?)
甘楽:(いやぁ、もてる女は辛いですねえ)
甘楽:(すいません、こちらの話ですw)
甘楽:(確か、その情報を持っていたのは……)


「どういうことや……」
「ふむ、これは少し複雑になってきたね」


シティーエリアのとあるレストラン。
想いのととは息を呑み、変態紳士は思考にふける。





「何がどうなってるの?」
「俺にも分からん……様々な想像は出来るがな」
「でもこれ、やばいんじゃないか!?」


ビバークエリアに存在していた洞窟内。
kskロワ書き手三人は思わず唸る。





内緒モード

甘楽:(こちらにいるのは前述のびーはち氏、タイトルロゴ作成人)
甘楽:(私は一般学生ロワのふべと申します)
甘楽(あと、私たちのリーダー、喪失の物語さん)
甘楽:(でも、不思議ですね。ログを辿ってて気付いたんですけど)
甘楽:(喪失さん、読み手さんが言ってた危険な人物と外見がぴったり一致するんですよね……)
甘楽:(すいません、一応本人に確認してきますねー)
甘楽:(確認取れました、何か彼も色々あったみたいで……)


内緒モード

甘楽:(私たちのリーダー、喪失の物語さんですね)
甘楽:(彼、その三人のことを気にかけてましたよ)
甘楽:(確か、「あの三人には悪いことをした」って言ってました)
甘楽:(彼、一時期マーダーに脅されて強制的に協力させられてたらしいです)
甘楽:(その時にその三人と出会ったらしくて)
甘楽:(最終的にチート覚醒して誰も傷つけることなくその場を収拾したらしいんですけど)
甘楽:(その時に三人を気絶させちゃって、説明する前に時間が来て旅の扉をくぐったそうです)
甘楽:(で、次のエリアでその三人とはぐれちゃったらしくて)
甘楽:(「もしその三人が次のエリアで死んだら俺のせいかもしれない」って悩んでました)
甘楽:(ええと、もしあなた方がその三人でしたらそうだと言ってくださると嬉しいんですが……)
甘楽:(とりあえず、彼は今、対主催として頑張ってますよ)


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