力が欲しい。
そう思ったのは何故だったからだろうか。
自分は、ただ素晴らしい仲間達とパロロワというリレー小説を書いていければ良かった。
自ロワもようやく軌道に乗り、さあこれからだと決意したのも記憶には新しい。
何故か書き手ロワという舞台に上げられ、そこから全てが狂ったのだ。
共に物語を紡いできた、大切な仲間が死んだ。
その事実は己が失われるよりも酷く悲しく、言い様もない喪失感が身体を包む。
彼らは何故死ななければいけなかったんだろう?
どうしてこんな理不尽なことが許されるんだろう?
いくら自問しても答えは出ない。
当たり前だ、なぜならこれは「ロワ」なのだから。
ロワで人が死なない、なんて事はあり得ない。
どんなに魅力的だろうが、人気があろうが、死ぬ時は死ぬ。
そんなこと、とっくの昔に分かっていた。いや、分かっているつもりだった。
だけど、分かっていなかったのだ。
自ロワの仲間が放送で呼ばれたとき、自分は思ってしまったのだ。
「そんなことはありえない、何かの冗談だ」と。
実際に一人の書き手を惨殺しておきながら、自分はどこか幻想じみた想いを根底に根ざしていたのかも知れない。
「自分が頑張れば上手く行く、なんとかなる」という幻想を。
だが、その幻想は放送という名の死亡通告によって脆くも打ち砕かれてしまった。
自分がしてきたことは無駄だったのだろうか?
答えはNOだ。自分は自分なりに全力を尽くし仲間が生き残れるようにしてきたつもりだ。
ならば何が足りなかったのだろう?
力だ。自分には大切な者を守るための力が足りなかったのだ。
自分が日本列島を隅々まで駆け回る速さを持っていれば、死ぬ運命だった同士を助けられたのかも知れない。
自分が仲間全員と合流できるような天運を持っていれば、自分は命を賭しても彼らを守っただろう。
結局、この世界で何かをなすためにはどうしても力が必要だ。
全てをなぎ払う絶対の暴力でも良い。
あらゆる者を置き去りにする神速の速さでも良い。
己が何をすればいいか瞬時に判断できる神のような頭脳でも良い。
あらゆることが上手くいく、ラッキースターな強運でも良い。
自分にはそのような力がなかったのだ。それはまぎれもない事実。
だけど、そこで諦めても良いのだろうか。
自分には力がない。だからこんなものだ、と思考停止しても良いと?
否、それは否だ。
力が無い、それがどうした。無いものは生み出せ。
支給品を頼っても良い。ここは古今東西の支給品が存在する。
核鉄、スタンドDISC、悪魔の実、宝具、不死の酒、エトセトラエトセトラ。
書き手ロワならチート覚醒しても、有る程度の筋が通っていれば許されるだろう。
ただし、覚醒という曖昧模糊なファクターは気紛れだ。
いつ起こるのか、果たして自分に起こるものなのかわからない不確定要素の塊である以上、それに頼るのは愚策とも言える。
だが、例え奇跡に頼ってでも力が、とにかく力が欲しい。
貪欲に、貪欲に力を求め続け、行き着く先を見定めろ。
そこが小鳥がさえずるユートピアだったとしても、餓鬼が住まう地獄変だったとしても構うものか。
努力しないのは悪いことではない。
努力もせずに、己の不幸を嘆くのが罪なのだ。
目的のためにあらゆる手段を駆使する。それは誰も咎めることはできない。
私はただ、少しばかりの「幸福」が欲しいだけなのだから。
誰でも望むような、当たり前のシアワセを。
世界を牛耳ることができる夢のような財などいらない。
全ての人を魅惑する女神のような映し身などだれが望むか。
永遠の命も、所詮は愚か人達の望むまやかしだ。
私が欲しいのは「以前のような平凡で愛すべき日常」
ただそれだけを願い、私は―――――――――
「すいません、死んでください」
◇ ◇ ◇
駒が欲しい。
もっと優秀で、なおかつ自分の期待に応えてくれる駒が。
今、自分の元には駒が四枚存在している。
ただし、そのどれもが一騎当千の強者というわけでは、もちろん無い。
自分の手持ちは王将、歩兵、香車、桂馬というバランスの偏りまくった烏合の衆。
香車に当たる“彼女”は元キャラのスペックを完全には持ち合わせていない。
会ったときの状況とそれとなく聞いた名前から推測すると、スタミナはもやし並みにしかない可能性は高い。
敵陣まで突っ込んでいって、そのまま動くことができなくなる“成れない”香車。
ここぞと言うときにしか動かせない上、殺人は忌避しているイメージがある。
故に、使えない。そう判断せざるを得ない。
桂馬に当たる“彼”には決定的に攻撃力が不足している。
空を飛べる、というアドバンテージは確かに魅力的だ。
軽量級の強者と組めば、それなりに運用は効くだろう。
ただし、その姿から察するに攻撃手段は体当たりぐらいしかない。
“香車”と同じく、自分の『夜会』に誘うにはあまりにも貧弱。
歩にあたる“彼女”は……正直判断に困る。
温泉入りたいとか、ロワなめてんじゃないかあいつ。
自分の計画には明らかに不必要。むしろ邪魔だ。
機を見て消しても良いのだが、しかし何故か彼女には可能性を感じる……
……彼女に関しては保留としよう。判断に困る。
俺だって好きで人を殺したりしない、必要があるから殺すのだ。
ただし、もし彼女が俺の邪魔をするのならその時は……
王にあたる彼、というか彼を王の配役にするのはただの数合わせだ。
正直なところ、自分の状況は本来の将棋とは違い、彼が死んだら即敗北と言うわけではない。
まだ指し手である自分が生きていた場合、勝負は終わらない。次の一局に移るのみだ。
いなくても良いというわけではないが、絶対必要というわけでも無い。
彼本人にこんなこと言えないけどね。
さすがの俺も、これらの駒だけで局面を左右できる思うほど自惚れてはいない。
角や飛車、下手をすると銀や金一枚が相手でも手痛い損害を受ける。
だから、駒が欲しい。もっと使える駒が。そのためにここでひとつ動くとしよう。
探偵君には悪いが、タイムリミットがある以上時間を無駄にするわけにはいかない。
それに有名な故事が有るじゃないか、『求めよ、さらば救われん』ってね。
良し、思い立ったが吉日だ。早速行動を開始しようか。
彼には悪いと思うが……まあ、俺がいなくてもなんとかやっていけるだろう。きっと、多分、おそらく。
この船がマーダーに襲われたら……運が悪かったと思って頑張って貰うしかないね。
念のために船に防護結界でもかけておこう。
術式展開、目標軸は……そうだね『自分以外の何かのために動く者』にしておこうか。
そういうのは格好の餌だ。存外、そんな手合いのは操りやすいんだよねえ。
ダナティアの転移魔法とラノロワの『人捜し』に関する物語を程良く掛け合わせた俺オリジナルの転移魔術が発動する。
まだ朝だというのに夜の帳と見間違う闇が部屋の中に満ち、同時に俺は軽い浮遊感を身体に感じた。
「それでは、物語を始めよう」
◇ ◇ ◇
平穏が欲しい。
後ろで騒いでいるどでかい虫や少女を視界に留めつつ、あたしは柄にもなくそう思った。確かに今の状態は平穏そのものと言える。
風呂から上がった二人の少女はどちらも鮮やかな浴衣を身にまとい、ほんわか、と表現できる空間を作り上げ、微笑ましい。
カナブン(王子とか言われてたっけか?)はツンデレ風味『別に、お前らの浴衣が可愛いとか、思ってないんだからね!』に少女達に賛辞を送り。
あたしもよく似合ってる、と一種の社交辞令のようなものを口にした。実際、よく似合っていたが。
この風景だけ切り取れば、良くある『ちょっと非日常が混ざった典型的な日常ほのぼの系アニメ』だと判断されても仕方ないのではないだろうか。
しかし事実は、真実はだいぶ異なる。
今は殺し合いの真っ最中で、あたしたちもいつ無慈悲な殺人鬼に命を刈り取られるのか分かったもんじゃないのだ。
それだけなら、まあ自分もパロロワ書き手だし我慢はできるのだろうが……
(狼、そして午前零時、か)
何故かあたしはよく分からんミステリー(?)にも同時進行で巻き込まれ中らしい。
一人勝ちを約束された“狼”、そしてそれに抗おうとする“狩人”。
別に、最初はそこまで深刻に考えていなかった。書き手ロワだしそんなこともあるか、と。ぶっちゃけ、感覚が少し麻痺していたのだ。だって船が大地を進んだり空飛んだりするんだぜこの空間。
しかし、「あいつ」の出現によりあたしは無理矢理現実に、いや、さらなる幻想へと引きずり込まれてしまったのだ。
『呪いにかかっていなかった参加者達を「皆殺し」にする必要があるだろうね』
くそくらえだ。
パロロワという一種のアングラ的SSを書いてきたあたしだが、性根はそこまで腐っちゃいない(と思いたい)。
午前零時までに船に乗らなかった奴は皆殺し?なんだそれ、馬鹿にしてんのか。
そうは思ったものの、あいつがあまりにも真面目に話をしていたので、余計な口を挟むことができなかった。
いや、違うな。今思えば、私はきっと怖かったのだ。
『そのような屁理屈を真剣に考え、実行に移そうとしている男の狂気』が。
そして、『その屁理屈に一瞬でも納得した自分』の事が。
屁理屈も理屈だ、というそれ自体が一種の屁理屈のような言葉を目にした覚えがある。
あいつの言っていることは根本的におかしい気がする。
だが、そもそも“狼”という存在が既に異常の極みなのだ。
本当にそんなものが存在するとしたら、ロワなんかメチャクチャだ。
対主催エンドでも駄目?優勝エンドでも駄目?全滅エンドでも駄目?
ど な い せ ー ちゅ う ね ん
おっといけない、つい本音がぽろりと。
ともかく、あたしは“あの少女”から狼を見つけることを約束したものの、どうすればいいのか皆目見当がつかなかった。
参加者一人一人に「あなたは狼ですか?」と話しかける訳にもいかないし、狼が素直に「はいそうです」なんてバラす訳もない。
ラーの鏡でもあれば話が早かったのだが世の中そんなに上手くいくはずもなく。
そもそもパロロワにラーの鏡っていらなくね?変身できる参加者なんか数多く無いだろうし。
とりあえずあたしは呆然と「とりあえず対主催してよう」と思っていた。
そこに現れたのがあの男、「
喪失の物語」だ。
ヤツの策は穴だらけで、狼を見つけ出せるなんて保証はどこにもない。
それでも狼を見つけ出せる可能性は0%では無いのだ。
仮に呪いをかけられた参加者の中に狼がいなくても手段はある。
ただし、最悪に最も程近い手段ではあるが。
皆殺し……か。
思わず洩れそうになるアンニュイなため息を押し殺しつつ、あたしは先を行く。
後ろにいるカナブン達と情報交換がしたくて出向いたあたしだったが、ちょうど風呂から上がったところと見えるスバル書き手から提案があった。
「今話しても後で二度手間になりますし、『副船長』さんも交えて皆で話しませんか?」と。
あいつ、いつの間に副船長なんていう役職を陣取ってたんだ、というかあたしを勝手に船長にすんな。
そう言いたかったのだが、話がこんがらがると悪いと思ったので口には出さずにおいた。
あたしに船長なんて荷が重い。せいぜい案内役が適役と言ったところだろう。
「おい、まだメインブリッジには着かないのか?」
「そう言えば、何も食べてなかったからお腹が空きましたね」
「あっ、私も私も」
「ルルスバ、さっき俺と一緒に飯食ってなかったか?」
「え~、だってこんな大きい船なんだから携帯食料より美味しそうなものがいっぱいありそうだし」
「食い意地はスバル準拠なんだな……」
お気楽なようで何より。誰か少しでもあたしのストレスを共有して貰いたいもんだ。
はい、メインブリッジへと着きましたよっと。
あたしは大きくて重そうな防弾性と思しき扉を開けて……
「あれっ、ここにいるって話じゃ?」
「人っ子一人いないぜ?」
「あそこに紙がありますけど?」
「あの野郎……」
あたしはその辺に配置されていた机にぽつんと置かれた手紙をみて歯ぎしりを上げた。
『あんまり大勢で固まっていても効率が悪いのでこちらはこちらで仲間を捜してきます。
誠に身勝手かと自覚しておりますが、ご容赦ください。
副船長という役職は責任を持って辞任いたしますので、別の方に差し上げてください。
今夜零時のパーティーには再び参上いたしますので、そちらはそちらで準備をお願いします』
「なんだなんだ、今夜パーティーがあるのか?」
「でも、夜の零時からなんて変わってるね」
「零時なんてよい子は眠る時間ですよー?」
「ええっと……そのう……なんだ……」
あいつ、わざとやりやがったな……!
あたしはその後、計画を誤魔化すのに膨大な気力と体力を使ったのだった、まる。
あの野郎、今度帰ってきたら一回ぶん殴ってやる……!
◇ ◇ ◇
シュラインエリア。数々の劇場が建ち並ぶそのエリアに二つの影があった。
「やあ、可愛いお嬢さん。突然だけど……オトモダチになってくれないかな?」
「"Radical Good Speed"」
友好的に手を挙げる男に向かい、少女は何も言わずに己の力を行使した。
脚部に装着されるアルター。『ラディカル・グッドスピード』。
その推進力を利用し、びーはちは行く。○ロワ以外の書き手を抹殺するために。
果たして、その一撃は――――
「やっぱりマーダーか。良いだろう、その方がこちらとしても都合が良いし。
とりあえず……話を聞いて貰おうか」
男の細腕。正しくは、その周辺に作られた謎の壁によって防がれていた。
一度距離を取り、続けて回し蹴り。またも弾かれたところで手に持った無毀なる湖光を投げるが
「いやはや、何とも好戦的なお姫様だね」
ガキィンと硬質の音を響かせながら、もう片方の手で防がれた。
両腕に不可視の壁を生み出しながら男、喪失の物語は言う。
「君は何のために戦う?名誉か、金か、それともただ生き残りたいだけかい?
もしかして守りたいものがあるから、とか臭いこと言うんじゃないんだろうねえ」
びーはちは更に加速した。
「無駄だ。君にはクーガーのようにそのアルターを使いこなしていない。
力も足りない。体重も足りない。覚悟も生き様も、無い無い尽くしだ。
君に、俺は殺せない」
相手は無毀なる湖光をわざわざもう一本の腕で防いだ。
つまり、不可視のシールドはそこまで広範囲に展開できないと言うこと。
(それならば、面の攻撃に移行するまでです)
デイパックに手を突っ込み、高速で駆けながらびーはちがとりだした支給品は
「子供でも扱える化け物、F2000Rトイソルジャーです、とびーはちは懇切丁寧に説明します」
毎分850発を放つアサルトライフルを抱え、びーはちは男に向かって
「すいません。死んでください」
撃つ。それは両腕で防ぐには明らかに足りない弾数。
それを見て取った外道王は即座に後退を開始。
瞬時に、人間の限界の速さでバックステップしながら迫り来る驚異から距離を取る。
当然のことだが銃弾は人よりも早い。後ろに飛んだ身体に死が届けられるのも時間の問題だった。
ただし、男がまともな人間だったなら、だが。
「ひどく悪趣味ですね、とびーはちは率直に意見を述べます」
「結構便利なんだけどね、これ。こういうプレイは嫌いかな?」
男の背後から多数の魔法円が展開。そこから来るのは
「宮野秀策の黒魔術、正義の魔術師が使うのが触手ってのはどうか思うけどね」
無数の触手が、迫り来る弾丸の嵐に突っ込んだ。
それは完全とは言えないものの、多くの弾丸の勢いを殺し
「この程度の数なら、片手でも大丈夫なんだよね」
男の身に死を届かせることはできなかった。右手で残りの弾丸を防ぐ。
外道王は余裕の笑みで前を見た。己の交渉相手がいるはずの前方を。
「さあ、次は何をするのかな?」
「安心してください、次で終わりです」
声は、右横からした。
びーはちが取った行動はシンプル、かつ大胆。
無数の触手が弾丸を防いだ、と見た瞬間、彼女は既に動いていた。
トイソルジャーを、余計な荷物を捨て、円を描くような軌道で外道王の右横に回り込む。
相手の目の前には弾丸を防ぐために展開された無数の触手がある。
それは彼の死角だ。目の前が見えていないということは相手が何をしているか分からないと言うこと。
ならば彼が弾丸を防いで油断している瞬間、己の速さを生かして死角から一撃で決める。
今の自分は満身創痍だといっても誇張にはならない程度にボロボロだ。
故に、長引かせる気はさらさら無い。望むのは短期決戦。
落ちていた無毀なる湖光を回り込むついでに回収し、相手の顔に打ち込む。
胴体では駄目だ。相手が勇次郎の姿の書き手のように『軽傷』とか言い出す可能性がない訳ではない。
相手がアーカードでも無い限り、首を飛ばせば終わりだろう。
男の右腕は弾丸を撃ち払った時の隙があり、即座に対応することができない。
こちらに気付いても、もう遅い。自分の速さに敵うはずが無いのだから。
しかし、びーはちは見た。
男は、笑みを失っていない。
その理由は彼女の足下にあった。
(……嵌められましたか)
身体が、言うことをきかない。
あと数㎝で男の首に届くと言うところで腕は完全に停止していた。
いつのまにか、男の足下を中心に半径一メートルほどの黒円が地面に刻まれている。
宮野秀策の呪圏(スペルバインド)。びーはちは自らそれに飛び込んだのだ。
(向こうが見えないのはこちらも同じ。相手はそれを逆手に取り、左手でこれを……)
「触手で時間を稼いだのはこれを創るためですか」
「そっちから突っ込んでくれるとは思わなかったけどね。
まあ、とりあえずこれで君の動きは封じた。少しだべろうじゃないか」
目の前の凶器に負けない狂気を持って、外道王は語り出した。
とても楽しそうに、楽しそうに。
「君は、運命というものを信じる?」
◇ ◇ ◇
「例えば、例えばの話だよ?
もし自分の行動全てが何者か、神と言っても良い存在によって決められていたとしたら。
君がマーダーという道を選んだのは神様がたまたまサイコロの5の目を出したからだとしたら。
そのことを知ったとき、君はどうする?
嘆く、憤る、生きる気力を失う、神様に反抗しようと試みる、とりあえずマーダーを続けてみる、対主催に転向する。
沢山、選択肢はあるよね。それはもう数え切れないくらいに」
「言いたいことがよく分かりません、とびーはちは苦情を言い立てます」
「ああ、ごめんごめん。言い方が回りくどかったね。
簡単に言おう。神様の手から抜け出す気は無いかい?」
「…………電波野郎でしたか、と、びーはちは哀れみをあらわにします」
手痛いなあ、と微笑みながら外道王は虚空から何かを掴むような仕草をする。
身体が動かぬゆえ、目線だけで警戒の色をあらわにするびーはち。
しかし、彼の手に現れたものを見て、いささか拍子抜けしてしまったかのようにその目を丸くした。
彼の手にあるものは
「契約書、に見えます」
「惜しいね、正確には『誓約書』(テスタメント)だよ。
とある呪いを創ったときに出来た副産物みたいなモノでね。
とりあえず読んで……ああ、そうだったね」
身体が動かないびーはちの為に、目の前に『誓約書』を掲げてみせる。
そこに書かれている内容は
「汝ら、破れぬ誓いを立てる者達なり。
・( )『今夜零時以降、指定された人物を殺害すること』
・(喪失の物語)『 』
誓約を破りし者には死を持って制裁を下すべし。」
「なんというかこう……厨二病臭い文体はなんとかならないのでしょうか、とびーはちは寒気を感じながら答えます」
「突っ込みどころが違うと思うんだけど……」
「だいたいの効果は理解しました。
簡単に言えば、『約束破ったら死ね!』ということですね」
「間違ってないんだけど……もう少し言い方があるんじゃない?」
「…………貴方、つまらない男ですね」
「俺に優秀な突っ込み役を望む時点で間違ってるよ!?」
ともあれ、とびーはちは思案する。
男が何を考えているのかは定かではない。ただ一つ言えることは
「この条件を呑むわけにはいきません」
「何故だい?……ってもう確信は持ってるけどさ。君、奉仕マーダーだよね?」
「黙秘権を発動します、とびーはちは格好良く言い返します」
「この条件という以上、違う条件なら呑む気があると言うことだ。
優勝狙いのマーダーならこんな条件なんかどうでも良いはずだろ?結局全員殺すんだから。
君は見たところボロボロだ。そして先程の機転から頭も悪そうじゃない。
条件に『マーダーである自分を手伝うこと』とでも入れれば、君に都合の良いマーダーチームの出来上がりじゃないか」
びーはちは、喋らない。ただ、じっと前を見つめている。
だが、喪失の物語は知っている。沈黙は時に言葉よりも饒舌であると。
「だが、君はわざわざ裏切ることの出来ない仲間を得ることを拒んだ。
仲間はいらない、自分一人で十分だ、と思うほど君は自分に絶対の自信を持っていないはずだ。
以前そう思ってたとしても、体中ボロボロの今はそう思ってないんじゃない?
ならば話は簡単だ。君は恐れている。恐れているんだ。
俺が殺して欲しいと望む人物の中に、君の大事な人が含まれているのではないかとね」
「……そもそも、貴方のそれが実際のチカラを秘めているとは限りません。
破ったら死ぬと思いこませて私を言い様に使うつもりだ、という可能性を貴方は否定できますか?」
ようやく告げられた言葉。それは苦し紛れにも近い。
しかし、はっきりとした拒絶だった。
「平行線だねえ。困った困った。うーん……
……良し、分かった。譲歩しようじゃないか」
譲歩?と聞き返す間もなく、誓約書にある一文が加えられた。
それは既にあった文の後ろに付け加えられるもので
『今夜零時以降、指定された人物を殺害すること(ただし、5人まではあらかじめに殺すことを拒否できる)』
「ただし、誰を選ぶかは今すぐ決めて貰わなきゃいけない。
零時までに選んだ者達全員が死んでいても、変更は不可能だ。」
「なぜ、そこまでして……?」
「言っただろ?意地の悪い神様の手から抜け出すために、君の力が必要なんだ」
相変わらず意味の分からない、と呟きながらびーはちは考える。
確かに今の自分の体調は万全とはとても言えないし、裏切られない仲間は欲しい。
だが、目の前の男はどうも信用できない。なんというか……雰囲気が。
顔は笑っているがその内心、自分のことをどう思っているのやら。
そもそも男の目的、意図が不明瞭だ。
何故午前零時なのか、何故殺すのが指定された人物だけなのか、こいつは本当に電波なのか、疑問はつきない。
ただ一つ言えることは
(彼は私を欲しがっている。それは自惚れでもなんでもない事実でしょう)
問答無用で攻撃してきたこちらを傷つけること無く交渉のテーブルにつける。
並大抵の覚悟でやれる事ではない。一歩間違えれば、さっき彼の首は飛んでいたかも知れないのだから。
その執着心は利用できる。己の目的のために。
「君はどちらを選ぶのかな、びーはち君?
俺とオトモダチになってくれる?それとも……」
「私は多くを望みません。ただ、○ロワ書き手達に生きていて欲しい。
これ以上、失いたくない、奪われたくない。
あなたは、私の望みを叶えることが出来ますか?」
「出来るさ。というか、しなくちゃいけないんだ。
俺はこの舞台に上げられた全員を救うために行動してるんだから。
俺はここでひとつ予言をしよう。このまま行くと、書き手ロワは間違いなく破綻する。
君の愛する○ロワ書き手達もただではすまないだろう。
どういうことか詳しくは言えない。だけど、俺に着いてきて……損はさせない」
目がこちらと合った。その目はあまりにも力強く、あまりにも真っ直ぐで
(眩しい、ですね。目に毒です。
仲間を守るために間違った手段をとりつづけている私の目とは、大違いです)
ただ、強く惹かれた。男の自信に、全てを救うという傲慢とも言える目標に。
脳裏に浮かんだのは、全てを救おうとしていた“
幻想殺し”の少年か。
それとも傲岸不遜に我が道を行く“英雄王”のサーヴァントか。
「……こちらからの条件は二つ。
1、○ロワ書き手を出来る限りの範囲で守ること。
2、私の邪魔はしないこと
承諾しますか?」
「それならこちらも一つ条件を加えさせてくれ。
『豪華客船には手を出さないこと』
あそこには俺の大事な仲間がいるんでね。
約束してくれるかい?」
誓約は、結ばれた。
「汝ら、破れぬ誓いを立てる者達なり。
・(びーはち)
『今夜零時以降、指定された人物を殺害すること
(ただし、ロニーさん、思いのとと、変態紳士、最速兄貴、鬱の繋ぎ士は除く)』
『豪華客船には手を出さないこと』
・(喪失の物語)
『○ロワ書き手を出来る限りの範囲で守ること』
『びーはちの邪魔はしないこと』
誓約を破りし者には死を持って制裁を下すべし」
◇ ◇ ◇
「ほら、見てごらんよミサカ君。あっちでは大変なことになってるみたいだねえ」
「…………」
「あっちはバトルフィールドエリアだっけ?怖い怖い、あっちには行かないようにしようね」
「…………」
「寝てるのかい?これまで色々あったらしいから仕方ないとは思うけど。
返事をされなかったら寂しいなあ、ミサカ君」
「……何故私を抱えているのですか?」
「そこは格好良くお姫様抱っこと言ってほし……お願いだから、耳を引っ張らないでくれる?」
「疑問に答えなさい、とびーはちは半目になりながら凄みます」
「だって、『○ロワ書き手を出来る限りの範囲で守る』必要があるから。
君も○ロワ書き手だろ?それに、お疲れのお姫様を歩かせるなんて俺には出来ないよ」
「……私は少し休みます。落としたら殺しますから」
「はいはい、我が儘なお姫様だ」
喪失の物語の腕の中で揺られながらびーはちは思う。
これで良かったのだろうか、と。
あの後、誓約を結んだ彼女たちは仲間/獲物を探すために移動することにした。
ファームエリアを通ってキャッスルエリアへ。
見晴らしの良さそうなファームエリアはフォレストエリアよりは人が見つけやすいだろう。
キャッスルエリアにはいかにも人が集まりそうな気がする。
そう提案した喪失の物語は微笑みながら付け加えた。
「君だって人を殺したくて殺してるわけじゃないんだろう?
ならば、疲れている今は戦闘はせずに無害な参加者を装って他参加者と接触を図るべきだ。
出会った相手が君の探し人の情報を持ってるかも知れないし、対主催と信頼を結んでおいた方が後々便利だよ。
マーダーに襲われてやばくなったら俺を切り捨てても良いしね」
確かに一理ある。
だがそれは、こちらに殺人をさせないようにしているようにも思われて
(……どうなのでしょうか。彼は電波ですが頭は回ります。
ならばこれらの方針にも裏があるのでは?)
こちらの心を読んだように、彼は少し悲しげな笑みを浮かべ言葉を紡いだ。
「まあ、ぶっちゃけ言うと君みたいな可愛い子に殺人っていう罪を背負わせるのは心が痛んでね。
皆を救うために零時から行動するんだけど、それも出来るだけ穏便にやりたいと思ってるんだ。
最終的に、主催を倒して皆ハッピーって感じで終われれば一番良いんだけどね……」
それはもう無理だ。第一放送の時点で半分もの命が失われた現状、ハッピーエンドなどありえない。
分かっている。分かっているが彼の言葉に心が揺らいだ。
「人は生き返らない。だけど本当にそうだろうか……?
もし主催者の圧倒的なチカラを奪うことが出来ればあるいは、と考えるのは楽観的かな。
でも、俺は出来るなら俺の望む形でこのロワを締めくくりたいね」
独り言のように呟いた彼の言葉が未だに忘れられない。
全てを元通りにしたい、と人殺しの自分が願ってしまうのは許し難い罪だ。
「優勝して全部元通り」も、パロロワ的に許されないのは理解している。
だけど、もしかしたら本当に出来るのだろうか。
魔術師殺しや
笑顔の人を生き返らせることが。
今はまだ材料も何も揃っていない。脱出フラグも首輪解除フラグも人員も。
でも、それら全てが整ったなら、あるいは……
(……私は一体何を考えているのでしょうか、と、びーはちは己を責めます。
既に直接的にも間接的にも何人もの書き手を葬ってきた私が……今更対主催になど、都合が良すぎます)
思えば、書き手ロワに来てから自分はこんなに心情を吐露したことなど無かった。
ちよ父モードの時は言わずもながな、中の人モードになってからはマーダーとして動き、出会った者は片っ端から殺していった。
そんな私を必要だと言ってくれた、彼。
彼は……喪失の物語は、一体私の何なのだろう?
自分のことを『ミサカ』と呼ぶ彼。
「びーはちはびーはちです」と言っても、笑いながら、びーはちよりもミサカの方が可愛いと微笑んだ。
自分の体が御坂美琴だから。そんなたわいもない、彼のただの気紛れだろう
だけど、今まで名前が無く「びーはち(仮称)」だった自分が得た、トリップではない自分の名前。
書き手3rd前の書き手紹介時に、他の書き手も自分と同じ気持ちになったのだろうか。
私が確かに感じたこの感情は、『喜び』と表現しても良いのだろうか。
このロワが始まって以来、始めて自分という存在を理解しようとしてくれた彼。
「マーダーを続ける」と言っても、少し困った顔をしただけで否定の言葉を口にはしなかった。
だけど、彼は自分にこう告げた。
「それなら、俺は待ってるよ。いつまでも待ってる。
もし主催に殴り込みできる状況になったらいつでも対主催に転向して良い。
君に殺意を向ける対主催がいたら俺はそいつに向かってこう言うよ。
『彼女はただ、仲間を救いたかっただけなんだ!』とね」
馬鹿だと思う。頭は良いが馬鹿だと思う。
だけど、彼はきっと本気で言っているのだろう。それはなんとなくだが分かる。
そして、彼は結局対主催を止めるつもりなど無いと分かり、少し複雑な気持ちになった。
結局、私はただ己の自己満足のために剣を振るうマーダーなのだ。
○ロワ書き手に仇なす可能性のある者は、全員殺す。
矛盾している考えだ、ということは分かっている。
きっと誰にも理解されることはないのだろう。そう、さっきまでは諦めていた。
でも、彼なら「そんなことない」と笑って言ってくれるような気がして……
(……少々疲れているようですね、と、びーはちは己に突っ込みを入れます。
喪失の物語など、取るに足りない存在です。都合の良い電波馬鹿。その程度のものです。
……もう寝ましょう。余計なことを考えていては精神の休息になりえません)
まどろみに落ちながら、思う。
自分は○ロワ書き手が助かればそれで良い。
疲弊した身体を休め、しばらくは彼の助言通りステルスマーダーとして動こう。
この男の命などいつでも奪える。例えば、今自分の体から高圧電流を発すれば彼は丸焦げだ。
誓約の条件にお互いの命に関する規定はなかったので自分は死なない。何も問題はない。
利用するだけ利用して、邪魔になったら捨てればいい。
○ロワ書き手以外の命など、取るに足りないものなのだから。
(使えるだけ使ってボロ雑巾のように捨ててやります……それで良いんです)
完全な眠りに移行する直前、胸にチクリと棘が刺さったような痛みを得た気がした。
◇ ◇ ◇
とりあえず……『飛車』ゲットってところかな。
まあ、まだ使う気はないけどね。盤に乗せるのはいささか早すぎる。
この調子で、『角』や『金』、『銀』も欲しいところだねえ。
とりあえず、嘘は吐いてないから呪いに関しては気にしなくても良いだろう。
えっ、疑うのかい?俺の言ってることはぜーんぶ本心だよ?
まあ、捉え方はそれを聞いた人間次第だけどね。
出来るなら主催者からチカラを奪い取って、書き手3rdの全員を生き返らせたいね。ああ、これも本心だ。
そして……今度は俺の手で「バトル・ロワイヤル」を開催したいもんだ。
やっぱり、自分が参加するよりは遠くから眺めてたほうが楽しめるしね。
主催者介入なんかもちょこちょこやったりしてさ、ああ想像しただけで笑いが抑えきれないよ。
俺は凄く残念なんだ、「書き手3rd」の全てが見れなかったなんてさ。
熱血バトル、鬱展開、頭脳戦、ギャグ、超展開、その他諸々。
参加者である以上、全てを見ることは不可能だ。ならば主催者になればいい。
そしてもう一度、全てをリセットして書き手ロワを開きたい。
まずはその第一歩に……狼を消さなくちゃね。徹底的に。
「待っててよ、ANI2to4ndE。もうしばらくしたら、俺が君を……殺しに行くからさ」
◇ ◇ ◇
力が欲しかった少女は、望まぬ、しかし心の何処かで求めていた平穏を得た。
平穏が欲しかった探偵は、代わりに混乱と更なる疲労を背負った。
そして、ロワを愛する狂った指し手はボロボロの駒を得た。
これはたったそれだけの、舞台の隅っこで起こった物語。
【一日目 朝/デザートエリア・豪華客船・メインブリッジ】
【
破天荒王子@
kskロワ】
【状態】健康
【装備】無し
【持物】基本支給品、不明支給品0~2
【思考】
0、ルルスバ氏の浴衣……いや、別になんとも思ってないけどな!?
1、助けられる人間を助けながらロワ脱出を目指す。べ、べつに他の奴らのためじゃ(ry
2、ルル×スバ達とともに
うっかりゲリラ突撃犯をはじめとした仲間を探す。べ、べつにこいつらの(ry
3、あの電波君(喪失の物語)とはあんまり関わりたくねえなあ……
4、KYMは……どうすっかなあ。
【備考】
※外見はロリ二人なら背に乗れそうなくらい大きなカナブンです 。
※kskロワのカナブンのように治癒能力を持っているかは不明。
※呪い《大夜会/ウソツキジャッジメント(紅薔薇処刑)》に感染しました。
【
ルル×スバラバーズ@
なのはロワ】
【服装】浴衣
【状態】疲労(小)
【装備】ウィルナイフ@勇者王ガオガイガー
【持ち物】デイパック、基本支給品、ランダム支給品0~2
【思考】
基本:とにかく熱血対主催!
1.零時にパーティーなんて変わってるよね
2.破天荒王子と共に王子の仲間を探す
3.同じなのはロワの書き手を捜す
【備考】
※外見はスバル@なのはStSの身体、ディエチ@なのはStSの後ろ髪とリボン、セフィロス@FFⅦの服装です。
※正確な運動能力は不明ですが、少なくともスタミナはルルーシュ@コードギアス並です。
※呪い《大夜会/ウソツキジャッジメント(紅薔薇処刑)》に感染しました。
【
ルルイエ異本@ギャルゲロワ2nd】
【服装】浴衣
【状態】健康
【装備】 なし
【道具】支給品一式、不明支給品0~2、チャイナ服(下着無し)
【思考】
基本思考:温泉巡りをする
0:ぱーてぃー楽しみだなあ
1:このマップにも温泉あるかなあ
2:ズガンされるならそれはそれで……
【備考】
※外見は幼い深優・グリーア@舞hime運命の系統樹(オッドアイ)です。
※何か蛸みたいなの呼べるかもしれませんし呼べないかもしれません。
※ボマー商会とは、旅の扉の中で別れました。
※呪い《大夜会/ウソツキジャッジメント(紅薔薇処刑)》に感染しました。
【
抉り〆る楽神の欠片《エックスカーテン》@アニメキャラバトルロワイアル2nd】
【状態】健康。すこし嫌な気分。
【装備】なし
【持ち物】基本支給品一式、不明支給品0~2、飛行石@ラピュタが出てるロワ
【思考】
1:あの野郎、絶対あとで殴る……!
2:とりあえず、お客さんと情報交換がしたいね。
3 :いざとなったら……その覚悟はあるさ……
【備考】
※外見は高遠遙一@金田一少年の事件簿、キャラのベースは結城菜緒@舞-HIMEです。
※「書き手ロワ限定旅の扉事件」を解決したので船から出られるようになりました。
※呪い《大夜会/ウソツキジャッジメント(紅薔薇処刑)》に感染しました。
※船に微弱な防護結界が張られています。船に対する攻撃を少し軽減する効果あり。
【一日目・朝/シュラインエリア】
【
びーはち(仮称)@
マルチジャンルバトルロワイアル】
【状態】中の人:ダメージ(大)、疲労(中) 中の人状態、浅い眠り
【装備】無毀なる湖光@○ロワ
【持物】基本支給品×3、破壊の杖(使用済み)@
漫画ロワ、外装(中破)@初期装備、エアバッグ@現実 、F2000Rトイソルジャー@○ロワ
九字兼定(鞘なし)@ラノロワオルタ、不明支給品1~5
【思考】
1.とりあえず、今はステルスマーダーとして動こう、とびーはちは思考します。
2.どうにかしてみんなに追いつく、とびーはちは考えます。
3.
悪魔のフラグ建築士は油断ならない、とびーはちは警戒します。
4.喪失の物語は……よく分からない、とびーはちは困惑を示します。
※外装の見かけは身長212cm、体重130kg(推定)で金色のちよ父です。背中にトリップ(◆b8v2QbKrCM)の刻印有り
※中の人の外見は御坂美琴@とある魔術の禁書目録です。電気を操る事が可能。なぜか口調はミサカ@とある魔術の禁書目録です
※エアバックは六時間経たなければ再使用できません
※アルター能力ラディカル・グッドスピードを発動できます(台詞中の表記は"Radical Good Speed")
※スタンド能力サバイバーを発動できます(台詞中の表記はSurviver)
通常のサバイバーとは違い、電気を操ることで怒っても効果が出ないように制御可能
※『殺人連鎖(a chain of murders)』
電気を操る能力によってサバイバーを自在に拡散する
レーダーのような感覚器としての効果もあり、こちらのみを発動させることもできる
【喪失の物語@ラノロワ】
【状態】健康、存在のゆがみ(小)
【装備】S&W M38(残弾沢山)@現実、核鉄「シルバースキン」@漫画ロワ
【道具】支給品一式×3、不明支給品0~4(確認済)、 バシルーラの杖(3)@カオスロワ
【思考】基本:ロワを盛り上げる、手段は問わない(ただし自身の命は最優先)
1:もっと『駒』が欲しい
2:ファームエリアを通ってキャッスルエリアに行こうか
3:『ミサカ』君は大事に使わないとね
【備考】
※外見は折原臨也です
※『ラノロワ書き手が持ちうる全能力』を内包しています。
連続して使いすぎると『存在のゆがみ』が酷くなって喪失の物語本人が消滅します
※ロワを愛するが故に、様々なロワの情報を知っています
※呪い《大夜会/ウソツキジャッジメント(紅薔薇処刑)》に感染しました。
※誓約書(テスタメント)が本当に効果があるのかは不明。
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最終更新:2009年08月31日 17:59