おお、あついあつい

雪が降りしきる大雪原で、黒い魔女服を着込んだ竜宮レナ……の姿をした何かが佇んでいた。
普通の名探偵こと、◆0RbUzIT0To……それが彼女の名前である。

「とにかく、どうするかぜ……落ち着け、HOTになって考えるんだぜ俺」

KOOLではなくHOT、それが彼女のポリシー。
目深にかぶっていた三角帽子を上げ、視界を確保しながら彼女は考える。
かつてニコロワにおいて『少数派による運命の打開』という名フレーズを生み出し。
竜宮レナをはじめとする塔組の結成話を書き、脱出に繋がる大考察を二度も書き。
そして、塔組の構成員である水銀燈と友人の最期を感動的なまでに美しく、熱く書いた自分だ。
考えるまでもなく、取るべき行動は考察の出来る熱血対主催だろう。

「なら……まずは対主催を集めるのぜ!
 でも、それだけじゃ駄目なのぜ。 対主催を集めるだけじゃ熱血展開にはならないのぜ」

熱血対主催が集うだけなら、それは熱血展開でも何でも無いただの暑苦しい奴らが合流する話である。
そんなの他の熱血対主催だって望んでいないだろうし、自分だって嫌だ。

「熱血展開に必要なのは、改心やヘタレの覚醒……そして、本来マーダー気質のキャラがまさかの対主催宣言をする事ぜ。
 初っ端から熱血な対主催は、あくまでもそれの踏み台でいいのぜ」

今まで自身が書いてきた中で言えば、キョンの妹や友人やピッピ、水銀燈が覚醒などに当たるキャラだろう。
逆に、踏み台になったキャラは前原圭一と外山恒一……彼らが踏み台となってくれたお陰で、あの感動的な塔組の結成話は出来たのだ。
もっとも、水銀燈の対主催化話は厳密に言えば自分が書いた訳ではないのだが……。

「そうぜ、私は外山や圭一のように熱血展開の手助けをすればいいのぜ!
 上手くいけばレナみたいに考察キャラとして育って脱出の要となる可能性もあるし、そうでなくても熱血展開にはなるのぜ!!」

そうと決まれば話は早い、まずはヘタレやステルスマーダー、或いは発狂キャラを見つけて合流。
その後はとにかく、熱い魂をぶつけて改心フラグなどを立て続ける。
そして頃合を見てマーダーに襲われ、そのキャラを覚醒させれば熱血展開の完成だ。
或いは、ステルスマーダーが牙を剥いた時に身体を張って説得をするというのもいいかもしれない。

「よぉし! なら、さっさと行動に移すのぜ!
 まず目指すのは東京ぜ! 東京には東京タワーがあるのぜ!! タワーといえば俺の代名詞なのぜ!!!
 うおおおおおおおおおおおおおぜ! 熱くなってきたのぜええええええええええええええ!!!!」

考えがまとまるや否や名探偵は大きく叫んで雪原を走り出す。
彼女が通った道からは、まるでそこだけ切り取ったかのように雪が無くなっていた。
あまりにHOTになりすぎた彼女の体温で、雪さえも溶けてしまったらしい。

「待ってるのぜえええええええええ! 主催者ああああああああああああああ!!!
 この俺が改心させた、覚醒させたキャラが必ずお前をスクラップ&スクラップしてみせるのぜえええ!!!」

更にそう叫ぶと、今度は通った道だけではなく彼女を中心として半径約5メートルの範囲にある雪が全て溶けた。
どうやら更に熱くなりすぎて、人体発火まで起こしてしまったらしい。

「もっともっと!! 熱くなるのぜええええええええええええ!!!」

【一日目・深夜/青森県】
【◆0RbUzIT0To 普通の名探偵@ニコロワ】
【状態】人体発火
【装備】なし
【持物】なし
【思考】
  基本:熱血対主催として、ヘタレ対主催やステルスマーダーや発狂キャラを覚醒させて熱血展開をする。
  1:まずはヘタレ対主催やステルスマーダーや発狂キャラと合流。
  2:東京タワーに向かうのぜ!
※支給品一式は、人体発火により燃えました
※青森県の一部の雪が、普通の名探偵の熱さによって溶けました
※外見は霧雨魔理沙の衣装を着た竜宮レナ

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普通の名探偵 052:ゆっくりあつくなっていってね!!

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最終更新:2009年03月26日 15:02
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