蒼柩のラピスラズリに登場する道具であり存在。
《魔女の遺産》の一つ。形状は柩でありラピスラズリ本人。遺産No.1
能力は三つあり、
《魔女の遺産》の封印および新たなウィッチクラフトの創造、
《魔女の遺産》と所有者を対話させる深層対話室の作成、
人間形態時は
《魔女の遺産》の気配探知。さらに音原市全域を覆う
《魔女の遺産》を逃がさないための結界の維持の役割を持つ。
道具についての詳細
封印
- 柩の中に《魔女の遺産》を封印する
- 封印された《魔女の遺産》は二度と自律活動しなくなる。
祈りに応えるように、大きく手を広げた彼女の胸元から蒼い光があふれ出す。
ドレスの胸元から覗くのは、魔法陣に似た蒼い刻印。
光を浴びて重騎士の身体が徐々に変わる。まるで砂漠の風化現象のようにメタリックブ
ラックの甲冑は小さな蒼い粒子へと分解され、ラピスの刻印の中へと消失していく。
願望器
- 全てのウィッチクラフトを封印することで新たなウィッチクラフトを作り出す
- 任意の能力を獲得するため実質、何でも願いが叶えられる。
――九十九のウィッチクラフトを蒐集すれば――一つだけ、願いを叶えられる。
その言葉に隠された、真実を――。
存在について
気配探知
「ともかく。《剣舞士の首飾り》の使い方はわたしと蒐集をしながら憶えていきなさい。
わたしはウィッチクラフトの気配を探知するのが得意だから、発動中のウィッチクラフトが近くにあればすぐわかるし」
「それがおまえの能力なのか?」
「違うわ。気配の探知はオマケみたいなもの。わたしの主な能力は――封印。これは言わ
ずもがなウィッチクラフトを封印すること。そして、もう一つは……」
結界
「これはもしかしたらお姉様も知らない事実かもしれないけど、お姉様には重要な役目が
ある。それは――音原市の結界の維持」
深層対話室
- 《魔女の遺産》に眠る残留思念・疑似人格と所有者との意識共有領域を作成する
- 所有者とウィッチクラフトの間で対話に成功すればより強力な能力を引き出せる。
「対話はそう簡単に使っちゃいけないの。下手をすればウィッチクラフトの意志に精神を
呪縛されて、魔力を暴走させちゃうかもしれないもん」
- 現実の世界とは法則が異なる
- 致命傷を負っても時間が経てば治る。
- ただし精神的苦痛は味わうため、過度のダメージは廃人に繋がる。
- 時間の流れが緩やか。
どうやらこの深層対話室では傷を負っても時間が経てば治るらしい。おそらく、そうい
う風に魔女がこの空間のルールを変えたのだろう。そして、この深層対話室と外の現実と
は時間の流れが違う。実際外では一時間くらいしか経っていないだろう。
使用者との関連性
契約による人間化
- 柩の形態から人間の形態へと変化する
- 所有者が相応の魔力量を持つ場合のみ可能。
- 契約と同時に所有者から現代の一般常識を取得する。
「わたしが人の姿を維持するためには、誰かを所有者にして力を分けてもらわなくちゃい
けないのよ。契約はその回路を繋ぐための儀式。あとは、目覚めた時代に関する知識を契
約者からある程度もらうためね。色々不便にならないように」
元ネタ
ラピスラズリ(lapis lazuli)
青金石を主成分とした宝石。つまりは瑠璃のこと。
ラピスはラテン語で「石」 (Lapis)、ラズリはペルシア語からアラビア語に入った
"lazward"(ラズワルド: 天・空・青などの意でアジュールの語源)が起源で「群青の空の色」を意味している。
関連項目
《蒼柩》の道具分類。
《蒼柩》の姉妹機。
関連タグ
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最終更新:2025年01月04日 15:48