スチームパンクシリーズ(Liar-soft)に登場する存在。
ホラーの一つ。
迷宮のホラーを習合させて作り出した巨大ホラー。
通常は巨大な黒い巨体であり無数の手を出して消却光で物質を分解させる。
また拡大変容(パラディグム)後は黒い影に金属の仮面と影の翼を得た天使のような姿で消却能力は
《無垢であれと叫ぶ唄》に強化された。
さらにレオナルド・ダ・ヴィンチと融合した際は
《巨神》が《ホラー・エンド》に変容し消却能力は
大陸規模を消却するほど強化された。
また習性として
子供を襲わないが、ヴァルーシアが機関化される事に繋がるのであれば必要に応じて襲う。
存在についての詳細
来歴
- 恐怖病で消えた人々の命を使って作られ召喚されたホラー
- 命を産道に迷宮のホラーを習合させて巨大なアブホールにした。
【都市集団失踪者たちの命を産道として、
迷宮に在るはずの黒影たちを習合させ、
ザハカの顕現させた巨いなるものども】
形容
- 黒い巨体、白い単眼と黒い輪を持つホラー
- 体躯は100フィートを超える。
- 胴体には謎の模様が描かれており、これを解こうとしたものは発狂した。
中央部に刻み込まれた模様か、文字か、
それを読み解いた者は都市にはいない。
挑んだ機械は故障し、火を噴いたという。
アブホールは、その身の多腕を振るった。
幾つもの黒い“手”が巨人に巻き付いて。
かたちなきが故に長く長く伸びる多腕は、
巨人の鋼を、ぐるりとかき抱く。
幾つも、幾つも、留まることない抱擁だ。
完全独立
- 一切の物理的影響を受けない
- 物理無効の上位互換。
- 顕現すれば昼間だろうと関係なく夜になり、倒されると元の時間軸に戻る。
都市を覆い隠して暗く染まる空。
そして、鮮血の如く染まった赫色の月。
そして、時を忘れて白光もたらす星々。
感化
- 耐えきれない恐怖を伝染する
- 神経系の強化を施しても何度かの数回受ければ焼き切られる恐怖。
- 感化されたものは機関兵器によって焼き尽くされた世界が見える。
言葉。声。囁き。
いいえ、これが“感化”なるものか。
極度に強い圧力を感じ取る。
消却光(アムネジアライト)
- 無数の手から物質を分解する光を放出する
- 《巨神》のように無効化できなければたちまち分解される。
揺らめき巻き付く多腕の先端に灯った白光。
巨人の体躯に触れても何も起こらないが、
その白光が触れた地上には、質量による
圧壊とは異なる破壊が見える。
分解されているのだ。
あの白光は、そう、何もかもを解きほぐす。
天使型アブホールについて
来歴
- 《巨神》に対抗すべく拡大変容を発生させた姿
- 元々あった無数の《死の手》が翼になり、新たに腕が生えて、そちらに消却能力が宿った。
形容
- 巨大な翼と金属質の仮面を持つアブホール
- 仮面は金属質で扉のような形をしている。
- 腕の肘から先はないが実体はある。
巨いなる黒影は姿を変えていた。
巨いなる恐怖は翼を有していた。
唯一白色の単眼も文様をも今は失って。
質量を感じさせぬ姿は変わらない。
黒影であるままの姿は変わらない。
ただ、かたちは、より“人型”となって。
《無垢であれと叫ぶ唄》
《ホラー・エンド》
来歴
- 《万能王》がアブホール十二体分のホラーを吸収した姿
――私の機体に仮面を埋め込んだか。
――見事だ、シャルル。
――同時に私の精神に埋め込むとは。
形容
かつて都市を覆った天蓋よりもなお広大に、
見渡す限りの空の果てまでも埋め尽くす。
白き死の仮面を浮かべた、黒。
大陸規模消却
- ヴァルーシアのある大陸全てを消却できる出力を持つ
- 地上にある全てを塩に変える。
- 実際には使用されていない。
黒影の嘆きのもたらすものは限りなく、
およそ、砂漠都市ひとつを消し去って、
それで済むものでもあるまい。
砂漠大陸ひとつ。、
それで済めばまだ可愛いところか。
ともすればすべての昼と夜を吞み込み、
ともすればすべてへ消却光が放たれて、
地上は、塩の塊と化す。
元ネタ
アブル・ホール(Abul-Hool)、アブ・エル・ホル(アラビア:Abu al-Haul)
エジプトのスフィンクスの別名。
「恐怖の父」あるいは「畏怖の父」を意味する。
関連項目
アブホールの種族分類。
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最終更新:2024年12月21日 16:23