存在についての詳細
来歴
- 神々の時代に製造された生物兵器
- 現代まで深海で休眠状態のまま漂流していた。
- 時折海難事故を起こすが、能動的に人類に敵対しない。
「レヴィアタンは、超古代──神々の時代の生体兵器よ。前から存在だけは確認されてたんだ
けど、幸い今までは休眠状態で、龍脈に沿って深海の底を漂ってるだけだったの。たまに運の
悪い船が沈没させられるくらいで、自分から人類を襲うようなことはなかったんだけど」
形容
- 全長4㎞の群青色の海棲魔獣
- 鱗とも装甲とも見える胴体はフジツボに覆われ、古傷が残っている。
- 最新鋭の原子力潜水艦にも、伝説の魚竜にも見えて神々しさを名前負けしない放つ。
海面を割って浮上したのは、群青色の巨大な怪物だった。
世界最強の魔獣、レヴィアタン──巨大過ぎて正確な全貌はつかめない。 だが、その姿はたしかに蛇に似ていた。
あるいは太古の地球に生息していた魚竜や、伝説の龍そのものだった。
同時に、その姿は兵器に似ていた。滑らかな流線型を描く胴体は、最新鋭の原子力潜水艦のようでもあり、半透明の鱗は装甲と見分けがつかない。
何万年もの時を経てきたせいか、レヴィアタンの全身はフジツボで覆われ、いくつもの古傷が残っている。その姿は恐ろしく、そしてやはり神々しかった。
内部機構
- 格納庫がある
- 直径15メートル、長さ200メートルほどの空洞があり、格納庫として使える。
潜水艇の投光器に照らし出された空洞の直径は十五メートルほど。長さは二百メートル以上
あるだろう。この空洞を格納庫として使えば、多数の兵器を積みこんで、世界中の戦場へと兵
士を送りこむことができるはずだ。
実際、レヴィアタンの内側は、単なる生物というよりも、スポーツカーのボンネットなどの、
有機的にデザインされた工業製品に近い雰囲気を持っていた。
魔力障壁
- 身体の内と外で魔力を遮断する障壁が存在する
- 外部からの攻撃、内部からの破壊、あるいは魔術的なハッキングも無効化する。
「だけど、彼女がレヴィアタンの中で死ねば話はべつ。神々の生体兵器であるレヴィアタンは
、強力な魔力障壁にすっぽりと覆われている。肉体を失ったリリスの魂は、障壁の外に出るこ
とができずに、やがてレヴィアタンに取りこまれて消滅するわ」
魔力ソナー
- 周囲に魔力を流して様子を調べる
- ソナーであり、一般的な魔獣が恐慌を起こす量と規模で放たれる。
「魔力波動──! たぶんレヴィアタンは、この反響を使って周囲の様子を調べてるんです!」
免疫機能
『さすが最強の生体兵器を名乗るだけあるわね……あたしたちが気づかないうちに、レヴィア
タンは精神支配に対する耐性をつけてたのよ。もう〝LYL〟の力では止められないわ』
搭載兵器一覧
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魔力砲台 |
石油タンカーほどもありそうなそのヒレの表面には、クジラの噴気孔に似た深い穴がいくつ
も空いている。それを取り巻く群青色の鱗が、電子回路のように次々に発光した。眩い魔力の
輝きが、穴の奥に蓄積されていく。巨大な砲弾を装填するかのように──
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魚雷 |
稚魚といっても、レヴィアタンと比較した場合のサイズである。個々の大きさは古城たちの
船と大差ない。そんなものに至近距離で爆発されて無事で済むはずがない。
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対艦生体ミサイル |
- 対艦ミサイルを発射する
- 液体爆薬が詰め込まれており、空中で迎撃すると中身が撒かれて被害を拡大する。
「対艦ミサイル!? 空からも来るのか! 神々の時代の生体兵器は至れり尽くせりだな!」
絶え間なく降りそそぐ生体ミサイルには、大量の液体爆薬が詰めこまれているようだった。
下手に撃ち落とせば、その爆薬が撒き散らされて周囲に被害をもたらすことになる。
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防衛機構 |
- 侵入者を排除する小型生体兵器
- 小型といっても二メートルサイズ。
- ヤドカリ状の生物ではさみの代わりに魔力の弾丸を発射する機関砲を備えている。
雪菜に言われて、古城は左右に目を向ける。
視界に入ってきたのは、闇の中で蠢く無数の生物の群れだった。姿形は巨大なヤドカリに似
ている。本来あるべきハサミの代わりに装着されているのは、どことなく機関砲に似た筒状の
腕だ。古城の足元を襲ってきたのは、そこから撃ち出された魔力弾なのだろう。
多少の個体差はあるものの、生物たちの全長は二メートル前後。強固な殻に覆われた、小型
生体兵器の集団だ。ざっと数えただけでも、その数は百体を超えている。
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使用者との関連性
夢魔
- 夢魔の精神支配で制御する
- ただし免疫機能があるので徐々に抵抗できるようになるため支配には危険が伴う。
元ネタ
レヴィアタン(Leviathan)
旧約聖書に登場する海の魔物。
天地創造の時に五日目にベヒーモス、ジズと共に作られた最強の怪物であり、その鱗は如何なる武器も通じないとされている。
『ヨブ記』では巨体である故に泳ぐだけで波が逆巻き、口から炎を、鼻から煙を吹かせている。性格は凶暴で冷酷。
本来は番だったが危険視されたために雄は殺され残った雌は不死を得たとされている。
『イザヤ書』の海の怪物ラハブ、カナン伝説の海の怪物リタン、ユダヤ教のアダムとイヴを誘惑した蛇、バビロニア神話のティアマトと同一視され、中世では悪魔や竜と考えられた。
キリスト教の七つの大罪では嫉妬を象徴する蛇とされている。
悪魔学では水から生まれ、海(あるいは水)を司る悪魔とされ、コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』では地獄の海軍大提督を務める。
悪魔の階級では第三位。
関連項目
レヴィアタンの種族分類。
関連タグ
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最終更新:2020年04月18日 18:01