吸血鬼や獣人のように、人間と意思疎通できるだけの知性を持ち、聖域条約によって権利を 保障された魔族と違って、魔獣の保護は遅れている。世間では、多くの魔獣が、いまだ危険な 怪物だと思われており、密猟や虐殺事件も後を絶たないのだ。 そして現実に魔獣の多くは高い戦闘能力を持ち、人を襲う種族も少なくない。
未知の魔獣の危険度を表す尺度において、彼らの魔獣は、グレードⅩのレヴィアタン──神々 が造り出した生物兵器に次ぐ脅威と認定されたことになる。しかもⅨ4は、いまだ成長の途中 なのだ。
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