能力についての詳細
来歴
羨望。嫉妬。憤怒。人は視線に多くの感情を込める。
その負の感情こそが呪いであり。
渦巻く呪いの数だけ魔眼が生まれた。
幻覚・催眠・石化・麻痺・魅了・致死エトセトラエトセトラ。
魔眼の持つ能力の多様性が、人の視線に対する恐れの複雑さを物語る。
そして、バロールの魔眼には古今東西のあらゆる魔眼の能力が宿っていた。
魔眼
魔眼の能力 |
効果 |
支配 |
対象を支配する。一度支配した相手には永久に有効。 人間並びに格下の神格には有効だが同等以上の神格に対しては無効。 その場合、相手のレガリアを攻略するなどして相手の神格を上回る必要がある。 また支配された側も命令の内容を都合よく解釈する余地がある。 |
石化 |
視認した相手を石化する。石化は一瞬ではなく徐々に石化していく。 これを防ぐにはAAランク以上の魔術的措置か、呪いそのものを無効化する聖性付与が必要。 |
幻象 |
一分間の幻を見せる。 この幻術を受けた側は幻術を受けていることを認識できない。 |
死絶 |
視界に納めたものを殺す。 |
予見 |
1~5秒先の未来を見通す。何秒先かは任意で設定可能。 ただし見えるのはバロールの宿る左目だけで右目は現在を見る。 |
業魔 |
受けたダメージと同じダメージを相手にも与える |
+
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千里眼 |
状況からの当て推量だが、まず間違いない。
遠く離れた場所にある更衣室の光景が、俺の左目の視界をジャックしている。
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光明神ルーに特効
- ルーが魔眼との正面対決を避けた逸話からルーに対しては問答無用で有効
つまり『神槍』がバロールに対して最大の弱点であるように。
魔眼もまたルーにとって最大の脅威となる。
逸話がお互いの相性に影響を与えるならば。
本来、格下でなければ効かない『支配』の魔眼も、相手がルーであるならば無条件で効
力を発揮する!
使用者との関連性
神仙雷火の場合
- 使用回数に制限がつく
- 一日三回が限度。
- バロールが勝手に使っても回数が減る。
『──そうだな。これも受肉が上手くいかない弊害だが、一日に使える魔眼の回数に限り
がある。キサマでは、一日に三回が限度といったところか』
- 既に発動したものの効果は継続する
- 一日に最大三人までしか支配できないが零時になればリセットされて更に支配可能。
「今なら俺を裏切れると思ったなら無駄だ。新たな能力が使えないだけで、すでに行使し
た支配の効果は永続する」
バロールの場合
叫ぶと同時に、奴は左目の魔眼を見開く。
一日三回という制限も、バロールが完全に受肉したことでなくなっている。
元ネタ
バロール (Balor)
ケルト神話に登場する神性。
フォモール族の王であり魔神。
名前の由来はケルト祖語で「死のようなもの」を意味するBalerosとされる。
異名・綽名を複数持ち、「魔眼のバロール」、「強撃のバロール」(Balor Béimnech)、「強大な打ち手バロール」(Balor Balcbéimnech)、「刺すような目のバロール」(Balor Birugderc)、「悪しき眼のバロール」(Balor Drochshúile、バロール・ドーハスーラ)と呼ばれる。
ケルト神話においてフォモール族の指導者の一人であったとされている。
左目あるいは単眼には視線で相手を殺す力が宿っているとされており、これは幼少期にドルイドの父が毒の魔法の準備をしている際に窓から覗いたところ毒煙が目に入ってしまったことで得たとされている。
だがバロールの瞼は年々重くなっており、は男四人が滑車やロープ、鉤を使って瞼を開けさせる必要があった。
フォモール族がダーナ神族を従属させて重税をかけている時期に自分を滅ぼすとされる孫(ルー)を産ませまいとしたがキアンとマナナン・マクリルによって取り逃がしてしまう。
ヌアザが銀の腕を取り戻したことで王位を巡り勃発した第二次マー・トゥーレス(マグ・トゥレド)の戦いにおいてフォモール族の王ブレスを支援するために軍勢を率いて参戦した。
魔眼の他にも武器が通用しない不死身の肉体を持っており、さらに魔力で嵐を起こし、海を炎の海に変え、ヌアザを殺害した。
孫のルーによって魔眼を撃ち抜かれてしまい、倒れてしまった際に後方のフォモール族の軍勢を魔眼で壊滅させてしまったとされている。
この逸話から光の神ルーに対する闇の神、あるいは敗北したフォモール族が農耕をダーナ神族に教えたことから太陽神であったとされている。
また邪龍(あるいは蛇神)クロム・クルアハを召喚してヌアザを殺させたという逸話も存在するが、これは後世の創作とされている。
関連項目
バロールの魔眼の能力分類。
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最終更新:2020年04月18日 18:33