ハザフ・ルマ
作品名:
黒白のアヴェスター
使用者:バフラヴァーン、タルヴィード、ザリチェード
神座万象シリーズに登場する能力。
戒律の一つ。
目があった相手がどんな相手だろうと全力で倒さなくてはならないという誓約に対して
常に全力で戦っていられる能力。
能力についての詳細
制限
- 目があった相手を皆殺し
- 赤子や動植物、星に至るまで相互に相手を意識したら全力で立ち向かう。
- 相手が認識していないのに害を加えると破戒となる。
- そのため対象外の存在は巻き込まないように我力で守るか攻撃の対象外とする。
よってザリチェードもタルヴィードも、蚊帳の外にある者を殺傷する趣味はなかった。
天体すら貫く槍が、恒星風さえ切り裂く刃が、ここまで周囲に何ら影響を与えていないこ
とこそ証だろう。物理法則を歪ませる我力によって、技の威力はそのままに衝撃波だけを
消しているのだ。
永久機関
消耗という概念が存在しない永久機関こそバフラヴァーンの本質である。常に全力を課
す戒律によって、無尽蔵と化したスタミナは決して尽きることがない。
限界突破
- 強敵や限界を迎えるほどに成長する
- 対等だったり、相手が格上でもじわじわ削られるたりすると発動しない。
『おまえの強化はあくまで相対的な現象だ。劣勢であればあるほど激しく進化していくも
のの、裏を返せば追い込まれぬ限り劇的な覚醒はしない』
よってこのまま、じわじわと削っていく。どちらかが明確に勝るのではなく、互角に近
い戦況を維持することで第三位魔王の成長曲線を緩やかな形に誘導してやればいい。バ
フラヴァーンに対し長期戦を愚策と見るのは、体力面で彼に遠く及ばぬ者が大半だからだ。
しかしクワルナフほどの耐久力を持っているなら話は違う。
- 名状不能な新感覚も創造できる
- 誓約を逆手に取る不可視化などの能力に対し新たな感覚を創造して捕捉する。
私はできる。私はできる。なぜなら私は強いから。この世界で誰よりも高いところに立
つ以上、すべてが見えるのは当たり前だとザリチェードは狂信した。
激流の勢いで猛り渦巻く紅い我力。天井知らずに跳ね上がる自負が第六感すら突破して、名状不能な超感覚となりサムルークの姿を捉えた。
使用者との関連性
タルヴィード、ザリチェード
- 我力で二重戒律による片方の破戒を防ぐ
- 縛り自体をある程度緩和させかつ優先する戒律を切り替えることができる。
バフラヴァーン
- 原初の喜びの誤認と渇望の歪曲
- 母親の体内で精子の一つとして頂点に立ったことで壮絶な戦いをもう一度したいという渇望が歪曲した。
生まれる前に一度頂点の座を取ったことで、バフラヴァーンは芯に拭い難い歪みを抱え
てしまった。勝ち負けを度外視して壮絶無比な戦いをしたいという本当の願いが、最強の
概念に汚染されて奇形化し、曰くぶれた在り方になったのだ。
元ネタ
ハザー(アヴェスター語:hazas)
アヴェスター語で「暴力」を意味する語。
ルマー(アヴェスター語:rəmō)
アヴェスター語で「残酷」を意味する語。
ヤスナ 第29章「牛の嘆き」
アエーシャマと同様に「暴力」と「残酷」も牛の魂を束縛するものとされている。
関連項目
殲くし滅ぼす無尽の暴窮の能力分類。
関連タグ
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最終更新:2022年07月04日 10:07