存在についての詳細
人造人間
- 人工生命体の細胞を機械と融合させて生み出した機械化人工生命体
だがそれは、スワニルダという一人の少女の肉体を切り刻み、単なる機械へと近づける行為
に等しい。今の彼女は、もはや生物とも機械とも判別できない、どっちつかずの不安定な存在
だ。そんなものを創り出すことが、道義的に許されるはずもない。だからこそ人工生命体の機
械化は、魔族と人類の共存を目的とする聖域条約でも、絶対の禁忌とされているのだ。
損傷前の戦闘能力
透明な糸
- 魔力で編んだと思われる糸
- 戦闘用の機械人形「ヘルシリア」「スアーダ」を傀儡創造で操る際に使う。
- 自身が他の人形も操ることで完璧なチームワークを発揮させる。
- 張力や伸縮も自在で蜘蛛の巣のように張り巡らせて空中に足場を作れる。
しかし彼女が地上へと落下することはなかった。少女の右手から伸びた透明な糸が、彼女の
身体を空中につなぎ止めたのだ。
ふと気づけばマンションの周囲には、無数の糸が、蜘蛛の巣のように張り巡らされていた。
彼女はその糸を利用して宙に浮き、古城のことを観察していたのだ。
損傷後の戦闘能力
対眷獣妨害電波
歯車の軋みにも似た不快な声で、殺人人形は喚き続けていた。彼女の連続攻撃に、アスタル
テが次第に圧倒されていく。眷獣の実体化を阻害する特殊な電磁波が、〝薔薇の指先〟を侵
蝕しているのだ。
吸精
他人と融合して、その生命力を奪う。それがスワニルダに与えられた新たな能力だ。一度は
〝人形師〟に見捨てられ、新型人工生命体〝ナタナエル〟に喰われたことで、彼女はその力を
手に入れたのだ。今のスワニルダは他者の生命力を吸蔵することで、魔力の増幅すら可能にな
っていた。
多腕
- 無数の腕を持つ
- 蜘蛛のような立体起動が可能。
- 傀儡創造を行う際は糸ではなく白い霧が腕から放たれる。
スワニルダの背中が大きく割れて、そこから現れた無数の副腕が、翼のように広がった。
彼女の周囲を、凍てつくような冷気の霧が包み始める。
それは糸に代わる彼女の魔力の媒体。眠れる傀儡たちを呼び覚ます、邪悪な純白の闇だった。
元ネタ
スワニルダ
自動人形を題材としたバレエ作品『コッペリア』(Coppélia)の主人公。
スワルニダの恋人がコッペリアという少女に惹かれてしまい、その家に忍び込むとコッペリアが人形だと気付く。
そこに人形師コッペリウスが帰ってきたため室内に身を隠すと恋人も、コッペリア会いたさのために梯子伝いに窓から忍び込んできてコッペリウスに見つかる。
コッペリウスは恋人に眠り薬を混ぜたワインを飲ませ、酔っ払った彼から命を抜いて自信作の人形、コッペリアに吹き込もうとする。
その一部始終を見ていたスワニルダは、コッペリアになりすまして、コッペリウスを散々からかい悪戯の限りをつくす。この大騒ぎに恋人が目を覚まし、コッペリアの正体を悟ってスワニルダと仲直りした。
関連項目
スワニルダの種族分類。
捕食者だったが逆に奪ったもの。
内蔵された魔具による魔術
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最終更新:2024年02月13日 02:05