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未来を見る眼
狭義には、炎焼や魅惑といった術式投射を行うか否かで、感受型の未来視や過去視は除
く場合もあるんだがね……などという細々とした説明は、自分の耳には届いてなかった。
- 未来予測と未来測定の二種類がある
- 予測は現環境から起こりうる未来を感受する。
- 測定は現環境から起こりうる未来を決定する。
「対して、測定はより異常です。同じように記憶力と演算能力を前提にはしてますが、予
測が受動的・防衛的な能力であるのに対して、測定は積極的──攻撃的と言ってすらいい
と思います」
欠点
- “未来にあるもの”しかみれない
- 過去再現などによって再現されたものは見れない。
- 自身の記憶と演算能力を基にする能力であるため人類が消滅する未来を知れても、その原因が過去からの攻撃であれば原因を知ることができない。
過去からやってくる攻撃は、未来視をもってしても回避不能だったと、師匠は言う。な
んとなくその理屈は分かる。未来視は今より先を視るものだ。過去から泡のごとく浮かび
上がる死の影なんて、間違いなくその対象外だろう。
未来予測
高確度の演算
- 環境情報から未来を予測して映し出す
- 無意識下で世界全ての環境情報を取得し、そこから莫大な情報処理を行って起きうる未来を見る。
「予測は名前の通りです。俺たちもやってるような、坂にボールを置いたら転がっていく
とかそういう演算の延長上。その能力を持った人間が途轍もない記憶力と計算能力を保持
しているがゆえに起きる現象ですね。ただ、これらの工程を意識すると、たいていは人間
としての人格を毀損してしまうため、おおよそは無意識下でやっているそうです」
未来測定
因果律の確定
- 積極的に未来に働きかける異能
- 選び取れる未来のうち一つを決定し、その未来を引き寄せる。
結果として、周囲の反応や行動まで縛りつけてしまう。測定という意味は、自分から手
を出して未来を決定──測定してしまうからか。なるほど、これは予測とは全然違う行為
だ。同じ未来視といっても、ベクトルは火と水ほども異なっている。
関連項目
過去を視る能力。
未来視の究極系。
完璧でない以上、いつか訪れる未来の死を持ってくるとされる。
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最終更新:2024年08月27日 23:19