模造天使

エンジェル・フォウ
作品名:ストライク・ザ・ブラッド
使用者:XDA・7(= 叶瀬夏音)

ストライク・ザ・ブラッドに登場する能力形態。
人間が普遍的に持つ霊的中枢を外部から増やす事で霊的進化を遂げた形態
高次元存在として数多の能力、攻撃を透過・無効化する。
段階として思考拘束具で行動を制御できる"仮面憑き"の段階と、完全に霊的進化を果たした"完全体"の形態がある。





模造天使について

霊的高次存在

  • ヒトから霊的進化を遂げたモノ
    • 人の域を超える霊的中枢を得ることで高次元存在となった人。
  • 起動時に大量の瘴気を放つ
    • 第五段階以上の模造天使は大量の瘴気を放つ。
      • 作中に登場した模造天使は第七段階のもの。
「想定どおりとはいえ、第五段階以上の模造天使は、起動時の瘴気発生量が多すぎる。(以下略)」

弱点

  • 身体に描かれた魔術紋様がなくなると元の存在へと戻ってしまう
    • 魔術紋様に霊的進化の術式が組み込まれているため紋様を失うことは進化前の状態に戻ることを意味する。
 それだけで、夏音の肌に描かれた魔術紋様は消滅する。
 魔力を無効化する"雪霞狼"の一撃が、叶瀬賢生が娘に刻んだ霊的進化の術式を消し去った
のだ。それは模造天使の、霊的中枢を支える力が失われたことを意味している。


模造天使の共通性能

基本性能

  • 能力無効(完成度により強度変動)
  • 神気放出(完成度により強度変動)
  • 余剰次元薄膜(完成度により強度変動)

余剰次元薄膜(E D M)

  • 一定レベル以下の破魔、魔の力を無効化する薄膜
  • 魔力攻撃無効
 湖に投げ込んだ小石が、水面に映る景色を傷付けられないのと同様に、古城の眷獣は"仮面
憑き"に触れられない。その事実に古城は絶句する。
  • 完全体では完全に高次元の異界と化し、干渉することが出来ない。

能力無効

  • 段階が上がることで模造天使自体の能力無効化の幅が増える
    • 上記の攻撃の無効化だけではなく、道具による思考制御などの能力も無効化する。
「影響は軽微だ。問題ない。もともと第七段階に到達した時点で、思考拘束具が無効化される
ことは予想されていた」


"仮面憑き"(第五段階~第七段階)について

基本性能

速度 音速以上
攻撃力 ビル群を破壊する光を放つ
防御力 真祖の眷獣の攻撃が無効、
七式突撃降魔機槍の攻撃もほとんど通用しない
その他 思考拘束具等の拘束具が通用する

形容

  • 禍々しい輝きを放つ歪な天使
    • 赤い血管を浮かび上がらせた翼を持つ。
 暗い夜空を引き裂くようにして、雲の裂け目からなにかが降りてくる。禍々しい輝きに包ま
れた、小柄な影。その背中には、赤い血管を浮き上がらせたいびつな翼が何枚も生えている。
  • 思考拘束具(ブリンカー)と呼ばれる制御するための仮面を着けている。
    • 手足には何の装備もなく剥き出しの状態。
剥き出しの細い手脚には不気味な幾何学模様が浮かび上がり、無数の眼球を象った不気味な
仮面が、彼女たちの頭部を覆っていた。

神気放出

  • 仮面憑きの段階で既に神気を持つ
    • ”仮面憑き“の段階で疑似聖剣の破魔光を無効化する。
 破魔の霊光を無効化し、消滅させる力。それは目の前に浮かぶいびつな影が、邪悪な
存在でないことを示している。この禍々しい怪物は、精霊炉によって人工的に生み出された
疑似聖剣よりも、遥かに神聖な存在なのだ。
  • 聖性を帯びた咆哮を放つ
    • 人体の声帯では出せない声。
    • 戒めの鎖の拘束を咆哮で千切った。
 不揃いな黒い翼を広げて、"仮面憑き"が咆哮する。彼女たちを縛っていた鎖が弾け飛び、
その衝撃に巻きこまれて雪菜も吹き飛ばされる。

"完全体"について

完全体の形容

  • 美しい天使の姿
    • すべての牙が抜け落ちて顔が整う。
    • 歪な翼が光輝く六枚翼に生え替わる。
      • 翼は神気で出来ており、破壊されても神気が流れ込む限り再生する。
      • 生えた翼には巨大な眼球が浮かび上がる。
 口腔を埋め尽くしていた牙が抜け落ち、あどけなかった顔立ちは、黄金律を体現した美貌へ
ト変じていった。不揃いだった醜い翼は、光り輝く三対六枚の美しい翼へと生え替わる
 その翼の表面に浮き上がったのは、巨大な眼球だ。

神気放出(黄金の光剣)

  • 翼面の巨大眼球から放たれる光の剣
    • 大質量と高熱量を有しているらしく、命中した場所を粉砕して炎上させている。
 再び夏音が咆哮する。同時に彼女の翼面の眼球が、太陽のような眩い光を放った。
 放たれたその閃光は、巨大な光の剣となって、上空から古城へと降りそそぐ。
「やめろ叶瀬……!」
 大地に突き立った黄金の剣は、巨大な爆発を生み出し、地上に凄まじい破壊をもたらした。
硬い岩盤が粉微塵に砕け散り、紅蓮の炎が吹き荒れる。
  • 神気を纏う不可視の剣
    • 刺さった剣は見ることも触れることができない。
      • 霊的に存在を知覚することは可能。
    • 常に剣から神気が噴き出している。
      • 神気によって吸血鬼等の負の存在を蝕んで消滅させる。
 その傷口から噴き出している神気に気づいて、雪菜は小さく息を呑んだ。
 黄金に輝くその神気は"負"の生命力で構成された古城の肉体を、酸のように蝕み続け、
ゆっくりと消滅させている。
「この傷は……!?」
「模造天使の剣に貫かれたところですね。古城の肉体には、今もまだ剣が刺さったままなの
です。わたしたちには触れることのできない剣が」
見えない剣の存在を霊視しながら、ラ・フォリアが告げた。

心象風景の具現化

  • 心象風景を現実に具現化させる
    • 叶瀬夏音の場合は生まれ故郷の氷雪と悲哀の感情が入り混じった猛吹雪の心象が具現化された。
 孤独、不安、恐怖、絶望。冷たく透きとおった氷壁から伝わってくるのは、凍てついたよう
な哀しみの波動だった。恨みでも憎しみでもなく、虚無に近い透明な感情。
「さすがですね。わたくしもそう思います。おそらく模造天使の術式の影響で、叶瀬夏音の
心象風景がそのまま実体化しているのでしょう」


使用者との関連性

  • 強力な霊媒体質
    • 強力な霊媒体質を持つこと強力な仮面体となり、蠱毒法で模造天使への進化が可能。
 魔術的に人体を強化して、高次元の存在へと変異させる、そうやって造り出された存在が
模造天使だ。アルディギア王族の血統を受け継ぎ、強力な霊媒としての体質を持つ夏音は、そ
の実験体として選ばれた。


元ネタ

余剰次元薄膜(E D M
Excess(もしくはExtra) Dimensions Membraneの略と思われる。


関連項目

模造天使が霊的進化を遂げるために必要なもの。すべての人間が持っている。

使用者を徐々に模造天使へ近づける武器。

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最終更新:2022年06月09日 23:52