いぬむらだいかくまさのり
作品名:相州戦神館學園 八命陣
使用者:我堂 鈴子、柊 四四八
相州戦神館學園シリーズに登場する能力。
邯鄲法の
五常楽における破段と急段。
戟法と創法の二重掛けによる破段とそこから解法+協力強制で急段を発動させる。
破段では
攻撃の残留、急段では
対象の消滅斬撃の能力。
柊 四四八の終段でも八犬士の一人として顕現する。
能力についての詳細
人界への絶対不可侵
- 人として超えてはならない一線を超えてはならない
- 破段は超えようとする獣を追い払う檻として発動する。
- 急段は超えている獣を人界から追放(=消滅)させる。
たとえ見えなくても、人には破ってはならない法がある。超えてはならない一線が
ある。
憲法、法律、倫理感に慣習、暗黙の了解や不文律だってそうだろう。定められた決
まりを突破しようとする傲慢な輩には、刑罰が宿されるのが世の定め。
破段
攻撃の残留
彼女は相手に触れてさえいないまま、鈴子を潰す寸前でいきなり腕に深い手傷を
負っていた。
そして、それは一度に留まらない。
(中略)
おそらく、ここに一連の現象を俯瞰している者がいればそのカラクリに気づけただ
ろう。キーラが攻撃を受けた座標には、ある共通点が隠れている。
それは、以前に薙刀が描いた軌道であるということ。
- 攻撃は使用者にすら解除不可能
- 人と人外の線引きは絶対であるという戒めと畏敬で発動するため。
この斬気は本人にさえ解除は出来ない。自分はこの向こう側に行ってはならないと
いう戒めと、その差は絶対であるという畏敬が軽々しく消えることを許さないのだ。
急段
発動条件
自分は人外だと敵に認めさせることで発動する鈴子の夢。
消滅斬撃
次の瞬間、放たれた一閃が魔獣の右脚を消し去った。
細胞の一欠片、血の一滴、毛髪の一本すら残さず……そう完璧に完全に。
超速再生を誇る三姉妹の一角を切除して邯鄲から消滅させた。傷の治癒は起こらな
い。なぜならそれを互いに合意したのだから。
使用者との関連性
能力の基となった祈り
- 人として外れている殺人無痛症の自分を自覚している
- それでも人として生きるため、人を守る存在となった。
鈴子の夢は礼の心。殺人無痛症という己の性を自覚して、それでも人として生きて
いくと誓った戒めの祈りである。線の外側に身を置く自分ではあるけれど、ならばせ
めて、この境界を守る万人でありたい。
元ネタ
犬村大角礼儀
南総里見八犬伝の登場人物の一人。
「礼」の犬士。古今の書物に精通しており、関東大戦では「赤岩百中」と名乗り、敵地三浦に潜入して活躍した。
幼少の頃、父親を殺してなり代わった化猫に虐待されたため、母方の伯父・犬村蟹守儀清に引き取られた。
犬村蟹守儀清の娘の雛衣と結婚するも雛衣が大角の珠を飲み込んでしまったため腹部が膨らんでしまう。
それを見た大角は雛衣の腹部が妊娠したように膨らんだことを他の男と密通したと誤解して離縁してしまう。
その後、犬飼現八が大角の実父の亡霊の請託を受けて大角を訪問し、誤解を解いた後、
犬飼現八の助力と雛衣の犠牲により、父の仇である化猫を倒し、犬士の群れに加わる。
関連項目
犬村大角礼儀の能力分類。
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最終更新:2015年06月16日 07:35