アットウィキロゴ


「足りなかったら作るので、言ってくださいね」

厨房の中では、髪の長い赤毛の男が料理ののった皿を手渡しながら
聖職者のローブを着た青年ににこやかに言った。

「これだけあれば充分足りると思いますよ。
それにしても、料理が上手なんで驚きました」

「ひとりが長いせいですかね?料理は好きなんですよ。
皆さんの口に合えばいいんですけど」

今日の宴の料理は、彼ひとりが全て作ったもの。
中性的で優しい顔だが、細い腕で軽々と重い鍋をふるっていた。

今は一段落したところで、広間に運ぶ作業を2人でしている。

「あ、俺も運ぶの手伝いますね」

厨房の前を通りがかった逆毛の青年も声をかけた。



 
最終更新:2009年01月25日 00:07