「すまん、もう大丈夫だから」
弱弱しい声の男から少し離れた場所で、
1羽の鷹が眠そうな眼で様子を眺めている。
「ほんとに大丈夫?顔青いよ」
「水持ってきましたから、どうぞ」
銀髪の女性が心配そうに声をかけ、
その隣に居た魔術師の青年が、男に水を差し出した。
それを受け取り一口飲むと、男はふぅ、と息を吐いた。
「弱いなら、お酒の他にも飲み物はあったのに」
「いや、祝いの席だったからつい・・」
全く飲めないわけでもないのだが、気分が高揚して飲みすぎたらしい。
まだ気持ちが悪いのか、額に手を当てて唸っている。
「もう少し、風にあたっていた方がいいかもしれませんね」
魔術師の青年の言葉に、男は「そうする」と一言だけ返した。
最終更新:2009年01月25日 00:08