満天の星空の下、月明かりが降り注ぐ中。
「こんなに星がたくさんあると昼みたいだねー」
「そうですね」
「そうだな」
空を見上げながら、綺麗だね、と女性が呟いた。
「特別な日だから、余計に綺麗に見えるのかな?」
女性が笑いながら、二人に向かって振り向いた。
流れるような銀髪が、空の明るさを写して淡く輝いている。
「こうやってゆっくり空を見るのも久しぶりかも」
魔術師の青年もつられて夜空に視線を移す。
日頃は部屋に篭って、調べ物をする事が多いらしい。
「昼のような輝きの、空一面の光。大きな存在ですね。
自然の前だと、自分達、人はちっぽけな存在に感じますね・・」
魔術師の青年が、感慨深げにため息をもらす。
吸い込まれそうな夜空の光に、しばし目を奪われていたが、
「そろそろ戻った方がいいか・・中から呼んでる声がしないか?」
「あれ、ほんとですね」
建物の中から呼ぶ声に、我に返ったようだった。
最終更新:2009年01月25日 00:08