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「――で、昨日の今日なんだが・・・・また、だ」

目の前で寝こけている銀髪の女性を囲みながら、3人組がため息をつく。

「これは・・困りました、ね」

昼間きいた愚痴を思い出したのか、困ったように見えない顔で、
エルクが笑いをかみ殺している。

「どうやら、私達の帰りを待っていてくれたみたいですね」

苦労を察してくれたのか同情したのか、スラッシュが夕餉をご馳走してくれ
少しばかり帰りが遅くなっていた。

「帰りを待つって・・俺達は子供じゃないんだから・・」

呆れたようにジーベルが頭を抱える。
年が上なせいだろうか?これでは母親が心配しているみたいだと思った。

「とりあえず、風邪をひくと困るので部屋まで運びましょうか」

昨夜のマルーよろしく、ラセツが明るく言った。
続けて、笑顔のままジーベルの後ろに立ち、

「それじゃお願いしますね、ジルさん」

ニコニコとリンファの方へ背中を押す。

「え?俺?力で言ったらここはエルクだろ」
「僕、そんなに腕力はないですよ?」
「俺よりはあるだろ」
「仮にあったとしても、女性を持ち上げるなんてそんな・・」
「女と思うな、やればできる」

どちらが運ぶか押し付け合いをする二人に、
さらにラセツが続けた。

「でも、ジルさんは昨日も運んでましたよね?」

きいた瞬間。ジーベルが固まった。

「・・見てたんですか? 声もかけずに」
「部屋から出た時にたまたま、偶然お見かけしただけです」

ニコニコと笑顔を張り付けたままラセツが答えた。




 
最終更新:2009年01月25日 23:31