ふっ、と。動かしていた手を止めて、スラッシュが呟いた。
「うちってなんか・・悪い人はいないみたい?」
皆、人が好いと言いたいのだろうか?
その言葉にラセツは含み笑顔で返す。
「どうでしょう?たとえば私とか、結構悪い人かもしれませんよ」
仮にもアサシンである。全ての顔を見せているわけでもなし。
反応を楽しむように言ったラセツだったが、
「どうかなぁ?ここにいる時点であんまり説得力ないけど」
すぐに毒気を抜かれた顔になる。
「スラさん、それはどういう意味で?」
「セツさんだけじゃないけどね。他の人もそうだし」
自分には店があるため、時間をとられて必然的に交流が少ない。
そのためか、なにかしらあるとパーティの面々は顔を出しにくる。
「誰もこない日ってないかも」
仲間だから心配して会いにくる。
気にもかけない相手なら、ここまで通ってこないだろう。
「そういうわけで。私にはセツさんも人が好い、になるかな」
「なるほど」
苦笑しながら、ラセツがひとつ頷いた。
最終更新:2009年01月26日 21:26