ひとしきり話した後にラセツは帰っていった。
その頃には作業も一段落したので、息抜きに外で遅めの昼食をとる事にする。
陽差しの照りつける街中を歩いていると、見知った顔に呼び止められた。
「スラっちじゃない、何、何? 買い物??」
「おや。リンさん、こんにちは」
銀髪の女性が小走りで駆け寄ってくる。
これから食事に行く旨を伝えると、
「そうなんだ、それじゃその後にでも一緒に狩りに行く?」
「いや、今日は無理かな。まだ仕事が終わってないから」
「そっかぁ~」
残念そうな顔でリンファが項垂れた。
その姿を見て、少々悪い気もしたので、
「週末には落ち着くから、その時にでも一緒に狩りに行きます?」
「えっ! マジで?? それなら他の皆にも声をかけるよ!!」
誘ってみたら、思いのほか喜ばれた。
「スラっちって、いつも一人で狩ってるんだもん」
そう言えば、日頃は時間が合わないため仲間と狩りに行った事はまだない。
いつも一人で狩りに行っているため、それが当たり前になっていて。
一緒に行くという考え自体が頭になかった。
「まぁ、好きで一人で狩ってるわけじゃありませんよ」
一人で狩るのも、自分のペースで過ごせて気楽ではあるけれど、
仲間になった現在は、パーティを組んで冒険するのもよいかもしれない。
「やっぱり問題は時間かぁ。それじゃさ、何処か行きたいとこある?」
「行きたいとこ、ですか・・」
狩場なら一通りは巡っている。
特に行きたい場所は今はない。
――が、そう言えば。
狩ってみたいモンスターはいたな、と思いつき、
「スフィンクスダンジョンなんてどうでしょ?」
近場だし、皆も集まりやすいだろうし。
大人数なら、そんなに危険な狩場でもないと思う。
最終更新:2009年01月26日 21:02