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「――スラさんが、言ってた・・んだけど」

すやすやと寝息を立てて机につっぷしている女性を見ながら、

「リンさんの、寝落ちは、治らないと思うよ?って」

ゴホゴホと咳をしながら、マリュウが呟く。
その横ではこめかみを押さえるジーベルと、困った顔のタツミの姿がある。

「いや~、話にはきいてたけど。これは確かに困るね」

軽く咳こんでいるマリュウを見ながら、タツミが言った。

「まさか、おぶると。寝ぼけて、首を絞めるとは・・」

まだ苦しいのか、言葉が切れ切れになった。
何度も被害にあっているジーベルが、マリュウに同情する。
帰ったらリンファが寝ていたので、親切にも部屋へ運ぼうとしたらしい。

「すまん、言っておけばよかった」

ジーベルが謝罪すると、マリュウは「気にしないで」と手を振った。

「ジル兄は、リン姉を運ぶ時はどうしてるの?」
「仕方ないから両手で抱えてますが・・」
「ジルさん、それっておひ・」
「悲しくなるから言わないで下さい。」

恋人でもないのに、毎度毎度お姫様抱っこをする身にもなってほしい。
かと言って、下手に扱うと首を絞められるため他に方法もない。

ここで「う~ん」と、タツミが唸った。



 
最終更新:2009年01月26日 21:28