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欲しがり石像

最終更新：2025年07月20日 17:19

katamematome

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作品データ

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ある意味ハッピーエンドお供えものじわじわと石化じわじわ固まるちゃおホラーシチュほぼ被り固め項目同日登録バッドエンドホラーホラー漫画ラストでこの後の展開が大体予想できる固め人格改変人間だった頃の記憶あり？仲間が増える仲間入り動ける動ける？命乞い固まるシーンあり地蔵地蔵化声が途切れる大量固め女の子少女漫画怪異怪異化意識あり意識改変手を伸ばす洗脳洗脳？漫画男の子石像石像化石化神出鬼没解除不可能長文解説項目

ジャンル	漫画
種類	石化、石像化、地蔵化
性別	男の子、女の子

内容

夏休みにどこにも行く予定がない池崎みちる(以降みちる)と、親友の中谷奈々(以降奈々)が、夏休みにどこにも行く予定がない者同士今年の夏休みも一緒にいようと話していると、スマホに突然都市伝説の紹介で「お供えものと引き換えにひとつだけ願いを叶えてくれる、欲しがり石像がある」というものが流れてきて、学校の近くの寺ということなので行ってみようと向かいます

しかし、探しても石像は見つからず、みちるはお供えものを食べたり、食べた後袋を放ったりと大変マナーが悪い面が強調されています

その時奈々のスマホに親から旅行に行けることになったと電話が来て、準備があるため帰ってしまう奈々を裏切り者とみちるは嫉妬します

その時、謎の風が勢い良く吹き、石像が登場します

都市伝説で紹介されていたのと違い、石像は複数あったことが判明します(後の重要要素)

二人で夏休みずっと一緒にいようと約束したのに旅行に行くとなった途端、簡単に裏切られたと感じていたみちるは、奈々の旅行が中止になることを願います

しかも、先ほど自分が盗み食いしたお供えもののドーナツの食べカスをお供えものとしてお供えした挙句、暑い中お供えものになるものを探したんだからちゃんと叶えてよねとまで言い、更には奈々のことをディスります

その後、奈々から電話があり、旅行に行く途中で事故にあったことが告げられ、みちるが病院へ向かうと、奈々は命に別状はなかったものの、両親は重症であることが告げられ、更には事故にあったのは、未知に石像が飛び出してきたからだということが明かされる

奈々が何を言っているのかわからず困惑していると、近くから物音がしてきて、音のする方向を見ると、欲しがり石像が二人を見て笑っていたため、みちるは驚いて悲鳴を上げる(奈々は気づいていない)

みちるは怯えるものの、奈々の両親の容体が悪化していくのに耐えきれず、もしこのまま両親が死んだら一生罪悪感に襲われると危惧していた時、みちるは欲しがり石像に願えば奈々の両親が助かるかもしれない、自分は一度願ったので願えないが、奈々に願わせれば何とかなると思い、奈々を病院から連れ出して欲しがり石像の前に連れて行きます

事故の時に見た石像にそっくりだから怖くて近づきたくない奈々を無理やり強引に後ろから押しながら、お供えものをすれば助かる、両親を助けたくないのかと、誰のせいでこうなったと思っているんだとツッコミたくなるような言葉を放ち、誰のせいでこうなったかを知らない純粋な奈々ちゃんは二人を助けるためなら何でもすると言い、怯えながらもお供えものをして二人が助かるように願います(ちなみに、二人を助けるために願うことを決意した奈々ちゃんを見たみちるは、自分が罪悪感に襲われて生き続けることになるのを早くも回避したと思っているのか、ゲスな笑顔を浮かべています)

奈々ちゃんがお供えものをしてお願いすると、病院から両親が急に回復したとの知らせが入り、安心した奈々ちゃんは急いで病院へと戻り、みちるは一安心し、帰って寝ようとします

その時、体勢を崩し転んでしまい、足に何か違和感を覚えます

足の方に視線を移すと、欲しがり石像の腕が伸び,足を掴み、お前からはお供えものをもらってないと告げ、必死にあげたと反論するみちるに、食べカスはお供えものにはならないという、当たり前すぎることを真顔で石像は伝えると、次の瞬間、みちるはうめき声をあげます

ビキビキと音を立てて足から石化し始め、パニックになっていると、前述した他の石像たち(顔は欲しがり石像と同じ)が、仲間が増えると言いながら寄ってきた後、お供えものにお前をもらうと言い、私たちと同じだねと嬉しそうに伝えます、ここで、欲しがり石像以外の石像たちは元人間で、みちる同様お供えものというにはあまりにも粗末なものをお供えしたことで石化され、石像の仲間入りを果たしたことが示唆されます

恐怖や絶望が入り混じったような瞳で自身の末路を悟ったであろうみちるは、好きなものを持ってくるから待ってと命乞いをするものの、待っての部分を最後まで言うことすら許されず、完全に石化し声が途切れます(よく見ると、石化途中で顔のみ欲しがり石像と同じ顔になりかけているのがわかります)

その後、かつてのみちると同じように欲しがり石像の都市伝説を見かけた女子生徒二人組が、生意気な言葉づかいで石像の頭に肘をかけたりしながらお金をくださいとお願い事をし、お供えものとして飲み終わった後の紙コップを乱暴に投げつけます

直後に空からお金が降ってきて、女子生徒たちははしゃぎます

次のコマでは欲しがり石像を先頭に、他の石像たちが並んでいるシーンがラストシーンで物語は幕を閉じます(よく見ると、服装的にみちるだったと思われる欲しがり石像が石像の群れの前の方にいます)

考察

冒頭の会話から、時系列は夏休みで、しかも夏休みが始まったばかりであると思われる会話内容になっている一方で、ラストに出てきた女子生徒二人は登校途中または下校途中であり、更に制服が長袖なので少なくとも夏休みが終わっており、冒頭から数か月は過ぎているであろうことが伺えます

また、お供えものとは言えないような粗末なものをお供えしたみちるは、奈々ちゃんの旅行が中止になることを願い、結果的に旅行は中止になったもののみちるの咄嗟の機転で奈々ちゃんの両親は助かりました

このことから、ラストの展開含め願ってから叶うまでが異様なまでに早く、願った人物以外の人物が巻き込まれる場合は、願った人物の願いに合わせて巻き込まれる側の人物のタイミングを見計らって襲撃しているパターンもあり、しっかりしたお供えものをしてくれる相手にはちゃんと願いをかなえてあげるという一面も欲しがり石像にはあることがわかります

作中の描写から、たとえ粗末なお供えものでも一応願いは叶うものの、みちるの場合は奈々ちゃんの願いが叶えられた直後に実質お供えものなしで願いを叶えてもらった代償として仲間入りを果たしたあたり、場合によっては自身の仲間を増やす前に急に願いがあった場合はそっちを優先することが伺えます

また、お供えものとは言えないような粗末なお供えもので願いを叶えてもらった場合は、願った人物が新たな石像になって石像が増えていくであろう描写を見るに、ラストの女子生徒二人も描かれていないだけで石像になったと思われ、シーンを見るに石像以外は女子生徒二人しかいなく、奈々ちゃんのように急遽他の人物から新しい願いをされるようなシーンでもないため、お金が降ってきて願いが叶った直後に石像にされた可能性があります

上記を踏まえると、ラストシーンの石像の群れは、みちるが石像の仲間入りをしたことと同じように石像になった人物が他にもこんなにいるという、石像の恐ろしさを示唆する以外にも、みちるが足からじわじわと石化していく最中に石像たちが寄ってきたように、女子生徒二人を新たに仲間にするために石像たちが寄ってきたシーンという風に解釈することもできるという、色々と美味しいシーンとなっています

余談

欲しがり石像というタイトルである一方で、石像がある場所がお寺であることや、お供えものをするなどから、欲しがり石像は地蔵の類いであることが伺え、欲しがり石像の服装もよく見るとお地蔵さんのような服なのがわかります

　このことから、この作品のシチュは、地蔵化であると思われます

この項目ができる数時間前に放送された逃走中グレートミッションの９４話では、地蔵化というシチュがないものの、かなり近い出来事が起きています

少女漫画のホラーものという繋がりで、絶叫学級のベストフレンドという話は、孤立している優しい少女が道にある石像に話しかけていたら、石像に気にいられて石像のストーカー被害？に遭うものの、最終的に石像を化け物扱いした結果、石像に乗っかられて圧死し、同じような見た目の石像にされてしまい、しかも終盤には女子生徒が二人ほど出ていたと思われるので、主人公に該当するキャラの性格こそ真逆なものの、かなり共通点が多くニヤリとできる作品となっています

願いを叶えていた欲しがり石像以外の石像たちは、石化進行中のみちるに寄ってきているので動けると思われます

欲しがり石像以外の石像たちは元人間であり、みちるの末路が自分たちと同じであることを発言していることから、少なくとも人間だった頃の記憶はあり、意識もあることがわかりますが、仲間が増えることを喜んでいるあたり、みちるのように必死に命乞いをしても、石像になれば欲しがり石像やほかの石像のように、仲間を欲する怪異の類いの石像に人格が強制的に変えられているものと思われます