「ムグィ…ヂィィ…」
(*'A`)
素晴らしい
まさかこれ程の名器があるとは
何がとは聞くな。今俺は絶賛自家発電中なんだ
初乳を与えた直後のベビンネを捕まえてきて粉ミルクで育成、
歯がある程度生えてきたら、寝込みに麻酔を効かせて全て抜歯する。乳離れする頃には歯が全て無くなる
成長期に入り、蛋白を欲しがり始めたらベビンネオナホの完成だ
(*'A`)「出すぞ」
川 ゚ ー゚)「バッチコイ」
(*'A`)「うっ……ふぅ」
これは虐待愛好会の会長から手紙で教わった技術だ
本人は使ったこと無いらしいが、勿体無い位だよ
ベビンネの口に
マランネを突っ込んでやると、肉々しい匂いにベビンネは貪り付いてくる
だが歯が無いから、舐めるしゃぶる吸うしか出来ない。それが程よくマランネを刺激してくれる
更に、出した白濁液は少量ながら貴重な蛋白源。出した分から尿管に残った分まで全てベビンネが吸いとる
果てて尚気持ち良い。掃除も要らないしな
('A`)「もう生きてない奴は使えんな」
川 ゚ ー゚)「そっか」
それだけコイツには魔力がある
先日のビデオが目を引いたらしいから教わったんだが、これじゃ吊り合わないだろう
また礼をしなくちゃな
更に、使わない時はペーストにしたオレンの実と水を与えればいい
生命力の高いタブンネなら十二分だ
トイレの心配も要らない。何せよ赤ん坊から育て上げたんだ、言うことを良く聞くからな
('A`)「ふぅ…」
苦い苦いと思いつつ白濁液を飲もうとしているベビンネを檻に戻し、ズボンを履く
川´゚ ー゚)
一通りサティスファクションした俺はソファに腰掛け、新聞に目を通し始めた
('A`)「……」
('A`)「時にクーよ」
川 ゚ ー゚)「如何なされた」
('A`)「そちは何時からここへ?」
川 ゚ ー゚)「前レスの一行目からでありんす」
(#'A`)「最初っからじゃねぇか!」
こうして第三回タブンネ虐待プランが始動しちゃった訳なんですよ
(゚д゚)「タブンネ虐待反対!」
(゚д゚)「哀れなタブンネに愛の手を!」
(゚д゚)「虐待派を許すな!」
今日も今日とて町を練り歩く
最近は大したニュースも無い
精々、どっかの社員が脱税とか、ブーンが殿堂入り達成とか、パンダが動物園に来たとか、その程度だ
更に最近愛護の連中もお盛んだ。あのまま潰れれば良かったものの、懲りない奴等だ
(゚д゚)「見てください!可哀想だと思わないですか!?」
そう言って愛護の一人(てか全員顔同じじゃねぇか)がボロ雑巾状態で片目の無いタブンネを連れてきた
ギャラリーの反応は上々だ。息を飲む奴、唾を飲む奴、様々だ
(゚д゚)「まぁ酷い!」
(゚д゚)「そうでしょう奥さん!」
(゚д゚)「哀れなタブンネに救いの手を!」
公衆の面前に晒されて涙目のタブンネ。可哀想な事してんのはテメェラだろうが
すかさず募金箱を取り出す愛護連中。次々と募金される裏で、悪意の笑みを浮かべた奴がいたのを俺は見逃さなかった
家に帰った俺はタブーンネが切ってくれたカイスの実を頬張ってソファに横になる
@≧#^ω^≦@「オ゛ッ!」
食いながら横になるなって?悪い悪い
体を起こして背もたれに体を預ける。今俺はとある思案の真っ最中だ
というのも単純。いかにしてタブンネに極上の絶望を味わせるかだ
('д`)シャクッ
('~`)ムグムグ
('ー`)ゴクッ
甘い。底抜けに甘い
ただ現実は甘くない。結果は思いついたんだが道筋がイマイチパッとしないんだ
俺は前回の虐待会から何回かタブンネを独自に虐待して、最も絶望する状態を研究した
結果としては、死ぬ間際。全力で手を伸ばせば届く生を奪われた瞬間が最も絶望する事がわかった。独学だがな
('A`)「いっそ殺せと思わせる方法か…」
要はこう言う事だ。生きながら殺すのが一番だ、ってのが俺の結論だ
ただそいつには高い壁がある。その方法が思い付かないことだ
殴打や裂傷、電気から音撃まで試してみたが、最後には死んでしまうんだよ
それは奴等がまがりにも生物である以上仕方ない。とは言え、滅茶苦茶高いハードルだ
('A`)「……」
ふと、散歩の光景を思い出した
公衆に晒され涙目のタブンネ。保護を訴える愛護。ギャラリーの反応
('A`)「いけるんじゃね?」
可哀想な俺の頭に妙案が浮かぶ。少々金がかかるし根回しも大変だ。だが、成功したら大きい筈だ
(*'A`)「いけるんじゃね?」
思い立った俺は携帯電話を手に取り、叩く様に番号を打ち込んだ
それから数日後の話
今俺は町の外れに来ている
( ^ω^)】『全員回ったお』
('A`)】「おう。じゃあ始めっか」
( ^ω^)『了解だお』ガチャッ
ブーンと連絡を取り終える。後は俺が花火を上げれば虐待会開始の合図になる
別にパニックは起こらないさ。愛護以外の町中が意味を知ってるからな
聞いて驚け見て笑え。今回の虐待会は街ぐるみなんだぜ?ワクワクしねぇか?
('A`)「点火!」
花火「ヒュルルルルル… ├¨――`_/」
綺麗に上がった打ち上げ花火。真下で見るとインパクト抜群だ
恐らく今にも騒ぎを聞きつけた愛護派の警察が打ち上げ地点を特定して駆けつけて来るだろう
わざわざ俺ん家で上げなかったのもその為だ
('A`)「ダーーッシュ」
まぁここにいても捕まるだけなんで着火役のエンブオーを戻してチャリンコをすっ飛ばす
家に帰る頃には町は静まり返っていた。愛護連中が出払ってるのもあるが、町中がタブンネ虐待に勤しんでいるからだ
(*'A`)「仕舞っといてくれ!」
@≧-^ω^≦@「オブッ!」
チャリンコを放る様に投げ出して前々回の防音コンクリ部屋(覚えてないか)に入る
外では放り出したチャリンコにタブーンネが下敷きになってた。ゴメンなタブーンネ
部屋には既にタブンネが一匹と工具が用意してあった。タブーンネスゲェ
('A`)「キノガッサ峰打ち!」
「ミブッ!」
突然の来訪者をキョトンと見つめるタブンネ。媚面をさせる前にキノガッサに峰打ちを指示する
ダッシュで駆け込んだせいで峰打ちが峰打ちの威力じゃなくなってる
顔面にメリ込んだキノガッサのパンチが向かいの壁までタブンネをぶっ飛ばす
(*'A`)「そのまま峰打ち連打!」
キノガッサに命じて俺は工具を手に取る。バーナーカッター?熱で物を焼ききる工具だ
電源を入れて蒸かし始め、タブンネに向かう
おー、綺麗に
色違いになってやがる。キノガッサの峰打ちが強すぎたか、体中青アザだらけだ
(*'A`)「もういいぞキノガッサ」
バーナーも暖まって来たし危ないからキノガッサを下げる。草タイプだしな
力無く横たわったタブンネに馬乗りになってバーナーを耳にあてがう。毛皮を安々貫通し、真皮質ごと焼き切っていく
「ミギャアアアアアアア!!!」
(;'A`)「暴れんな!クソッ!」
ガリチビな俺でもタブンネにとっては結構な重さだ。こうしてマウントを取ってやると動けなくなる
ただあんまりジタバタするもんで顔面にバーナーを誤爆させちまった。ざまぁ
バーナーを当てがうこと数十秒。タブンネの耳が焼き切れる。さぁ次は逆だ
「ミィッ!ミィィギャアアアア!」
もちろん休み暇なんて無いぜ
止めて止めてと暴れるが無理矢理抑えつけて逆の耳も切ってしまう
ここでタブンネが泡を吹き始めた。成る程気絶かなと思ったが実は気絶だった
('A`)「好機ッ!」
普段ならハリテヤマに叩き起こして貰うが今回はこのまま続行だ
180度振り返って顔面に膝を乗せる。短い片腕の先を持って脇から焼いていく
気絶しているから五月蝿い悲鳴も無く千切れた
「フィィ…ミッ…ガガアアアアア!」
膝の下から弱々しい声、直後に悲鳴があがる。痛みで意識が覚醒したみたいだ
まぁ知ったこっちゃ無いんだがな
('A`)「そいやっさ!」ブチィッ
「ムワアアアアアア!!」
最後の腕は途中から強引に千切って完成だ
('A`)「これは良いマランネ」
勘の良い人は気付いたろうが、俺はマランネを作っていたんだ
動く気力も無くなったタブ…マランネをボールに仕舞って、俺は近くの森にチャリンコを飛ばす
今回わざわざ一人で、しかも殺さずにマランネにしたのには理由がある
ちょいさっきに、今回は街ぐるみだと言ったよな?実は今回ブーンを通じてこう街に呼び掛けたんだよ
今日一日、街全員で手を合わせてタブンネをマランネにして野生に放とうぜ。ってな
('A`)「バイバイ!マランネ!」
森に着くや否やボールからマランネを解放する。両耳と両腕を失ったマランネは力無くそこに倒れ込んでいた
本当の地獄は此処からだってのに。バカな連中だ
( ><)「お疲れ様なんです」
さぁ次のタブンネの調達だ。と思い草むらに入ると、人とすれ違った
パッと見て中学生か?先を越されたかな。そう思って草むらに視線を戻す
('A`)「ッ!!」
絶句したよ。そこにはマランネが横たわっていた
さっきの中学生がやったと思われるが問題はそこじゃないんだよ
両腕両耳が無い。身体中傷だらけでボロ雑巾なのは勿論の事
俺は最低限歩けるようにと足は残したが、それすらも切り取られて達磨状態だった
更に瞳があった場所には千切られ巻かれた触覚が詰め込まれていて癒着していた。本物の瞳は勿論見当たらない
生きている方がおかしかった
中でも凄かったのが、腹が普通の丸っこい奴じゃなく、刺々しくギザギザに隆起した腹になっていた事だ
方法は恐らくこうだ
鋭利な何かで腹を等間隔で、尚且つ綺麗に横に切れ込みを入れ、その肉を垂らすなりして傾いた状態で治癒させる
そうすることで綺麗に尖った切れ込みの角が隆起し、洗濯板の様なトゲトゲの表面が完成する筈だ
(;'A`)「負けてられんな」
確かに目を見張る物がある。現に最速仕上げで来た俺よりも早く、しかもこんな芸当を考え実行した
だが何時までも物思いに耽っている場合じゃない
次のタブンネを捕まえ、続々と逃がしに来た人の波を掻き分けて家路に付いた
「m
コンクリ部屋にタブンネを解放し、鳴き声を発する前に顔を蹴飛ばして抑える
バールの様な物で殴り付けて体力を消耗させ、どうやって調理しようか考えていた
今思えばこの時の俺は、さっきのマランネに対抗しようと躍起になっていたと思う
('A`)「やってやるさ」
今回の原則はマランネの作成。そこに如何にしてオリジナリティを加えるかが大切だ
さっきのは裂傷に加え、それを敢えて治癒する事で絶望を増していた。なら俺はそいつを超えてやる
一旦タブンネから離れ、俺は工具箱をひっくり返す。しばらくあさり、目的の物を見つけた
半田と半田鏝。イナズマサッカーのアイツと鰻じゃないぞ。ハンダとハンダゴテだ
電子機器の基盤でコンデンサとかの繋ぎに使われる合金と、それを溶かし入れる工具だ
半田鏝のプラグをコンセントに入れる。半田鏝は直ぐに暖まった
仰向けで口は半開き、荒い息を吐くタブンネに馬乗りになり、額に半田を溶かして垂らす
この半田は電子配線用の奴でな。融点は大体184℃と低めだ
まぁ生物にとっちゃ十分過ぎる熱だがな
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
泣き叫んで暴れるタブンネを抑え付け、額に半田を垂らしていく
('A`)「よし」
喉を枯らして大人しくなる頃には、額に「ジョナサン」と半田で書いてあるタブンネが完成した
特に文字列に意味は無い。面白いから書いたんだ
強心剤を射ってバーナーで両耳と両腕を切断する。下手に気絶して貰っちゃ困るからな
イヤイヤと首を弱々しく振るジョナサンネ。自分でやっといてアレだがビックリする程シュールだ
だが許されないのがタブ世の常。耳の切断面に半田を垂らしていく
「ミギャアアア!!」
@≧-;ω;≦@「オワアアアアア!!」
様子を見に来たタブーンネが泣いて出ていった。体は同じタブンネだから痛みが直に解るんだろうな
悪いことをしたと思いながら半田鏝で表面を滑らかに整えていく
ペインティングみたいで妙に楽しい
あっという間に両耳の切断面が半田でコーティングされた。残念だが強そうには見えない
両腕の切断面と、ついでに右目も半田でコーティングした。
邪気眼ネ誕生である
「フー!フー!」
暴れる気力も無いのか息を荒げてこっちを睨んでいる。睨む気力があるなら自殺しろよ。いやされても困るが
('A`)「足りないかなァ」
ジョナサンと書かれたメタルボデーでも十分。これで逃がしても抜きん出ているだろうな
だがさっきの奴を超えるには今一つ足りないんだ
そこで思い立った俺は研究用ベビンネを一匹タブーンネに持ってこさせた
受け取って直ぐにバーナーを耳にあてがう
「ヂィィアアアア!」
「ミッ…ミィィィ!」
ベビンネの鳴き声にジョナサンネが反応する
前回は互いを蹴落とす競争だったから仕方ないが、本来タブンネは仲間意識が強い生物だんだろう
だがジョナサンネが何か出来るわけもない。ベビンネ必死の媚売りも虚しく、耳と腕を切断する
だがベビンネはもう少し改造する
ベビンネにも強心剤を射ち、胸部に足を乗せて固定。バーナーを足の付け根にあてがう
ちょうどノコギリを使う体制みたいだ
「ムワアアアアアア!」
何をされるか解ったベビンネは殊更激しく暴れるが努力虚しく、遠慮なくバーナーは足を切っていく
('A`)「~♪」
一、二分もしない内に両足が切り落ちた。やっぱりサイズが小さいから楽だな
弱々しく痙攣しているベビンネを持ち上げて頭を下に向ける。ケツが上向いた状態だな
そこをXの字に切り裂いて、皮を広げてもう一度切り裂く。泡を吹いて虚ろな目になったが死んでないからOKだ
次にジョナサンネの、人間のマランネがある位置を同じ様に切り裂く
あとは人間のマランネが雄々しく反り立った角度を再現しながら、ジョナサンネの股関の傷にベビンネの傷から差し込んでボールに戻した
あとは森で放つだけだ
('A`)「ゴー!」
家から出てチャリンコを飛ばす
途中ブーンを撥ね飛ばした気がするがきっと気のせいだ
森に付いた俺は投げ捨てる様にチャリンコから降り、駆け込む
森には同じ様にタブンネを逃がしに来た虐待派住民達の姿があった
('A`)「第531拘束機関解放!」
俺も混ざるようにしてジョナサンネを解放する。同時に回りから息を飲む声が聞こえた
それもそうだ。息を切らして駆け込んで来た奴がメタリックボデーのマランネを出せばそうなる
普通はここまで手間暇かけずに普通のマランネを作るしな
さらにこのジョナサンネは股間に差し込んだベビマランネが再生力で癒着してしまっている
それはまるで巨大なマランネが勃起した様になっていた。しかも血管が繋がったせいでまだ生きてるんだから可笑しい
体に異物が刺さったまま治癒すると癒着して抜けなくなる仕組みを応用したものだ
( ><)「あっ」
棒立ちの人混みを掻き分け、あの中学生が顔を出した
その手にはボールが。奴も丁度逃がしに来たようだ
('A`)「来いよ」
( ><)「?」
イマイチ理解されてないが構うもんか
( ><)「では…次元干渉虚数タブ陣展開!」
そしてマランネが解放される。見せてみろよ、タブの力(?)を!
(;'A`)「ッ!?」
出てきたマランネはやはり普通のマランネじゃなかった
今度は両足が残してあるが、身体中が珍妙なビラビラだらけだったんだ
( ><)「錆びたノコギリで切れ込みを入れて治癒させたんです」
中学生が仕込みの方法を話し始めた。回りのギャラリーは真剣な顔で聞き入っていたが、俺はこの一言で全体を読み取れた
錆びた物を使うのはビラビラを派手にする為だろう。切れ味の劣化で良い具合に皮がボロボロになる
更に下から持ち上げる様にノコギリを入れ、切り込みを入れた肉を持ち上げながら治癒すれば、こんな雑なフリルみたいに成る筈だ
それを全身隈無く、的確に急所を避けて入れてあったんだ
それだけに飽きたらず、触覚に至っては蛇腹状に伸ばされていた
(;'A`)「……」
だが、それよりもビランネに仕込まれていた別の物に俺は釘付けにされた
なんせビランネの股間にはマランネが反り立っていたからな
しかも生きたベビンネを癒着させる、奇しくも俺と同じ事を思い付いていたんだ
だが驚いているのは向こうも同じようだ
身ぶり手振りしながらギャラリーに説明しつつ、その目線はジョナサンネに向けられてる
説明を終えた中学生はこっちに向かってきた
('A`)「……」
( ><)「……」
互いに向かい合って視線を交換する。その時には俺等は既に握手を交わしていた
('A`)「ドクオだ。よろしく」
( ><)「ビロードです。よろしくなんです」
回りから大きな拍手が上がる。今ここに堅い友情が誕生したのだ
そんな状況の俺の心境は、ただ一つ、
(;'A`)(何でこれ良い感じになってんだ?)
台無しだよ全く
それから俺はメールアドレスを交換してその場を後にした。何だか凄く充実した一日を送った気がするぜ
因みにビロードが虐待愛好会の会長(not息子)という現実を知ったのはそれから数日後の話だ
('A`)「っていう夢を見たんだ」
んな訳ない、全部現実だ。台無しだよ全く
今は一日の大虐待会の二日後。まだビロードが虐待愛好会会長と知らない頃の話だ
うっかり殺してしまったベビンネ(仕事場産だから無問題)を焼き尽くすズルズキンを横目に、俺は例の仕事場の窓から遠目に大通りを眺めていた
今日は愛護の連中が集まっているんだ
先日ビロードから連絡を貰って、今日のこの時間に愛護の演説が始まるという情報を貰ったんでな
('A`)「腹下すぞ」
ふと横を見ると、焼いたベビンネにがぶりつくズルズキンがいた
体調崩すとマズイからベビンネを取り上げる。いや残念そうな顔すんな食っても不味いだろ
視線を大通りに戻すとそろそろ始まる様子だった。窓を開けて集音マイクと双眼鏡を向けた
因みに業務用の奴だ。問題ない
(;д;)「タブンネ虐待反対!」
遂に始まった演説。前と違うのは全員が一様に号泣している所だ
俺は溢れ出るニヤニヤを止めるのに必死だった
(;д;)「とても悲しい事件が起きました」
いつもはここでタブンネの素晴らしさを延々語りだすが、今日は違う出だしだ
ノパ⊿゚)「先輩!」
隣から後輩のヒーが話しかけてきたがスルーする。悪いな、今はこっちのが大切なんだ
「これを見て下さい」と愛護は背後の垂れ幕から数匹のタブンネを引っ張り出した
悲鳴と歓声の混じったギャラリーの声が聞こえる。今回は歓声の方が割合多いな
勿論出てきたのは全員マランネだ。しかも俺のジョナサンネとビロードのビランネと洗濯板ンネもいる
(;д;)「虐待派の奴等は人の心がありません!」
(;д;)「こんな酷い事をする奴等を許すな!」
(;д;)「この哀れなタブンネ達は私達が保護します!」
次々に心情を爆発させる愛護。ここまで思い詰められるとそれはそれで申し訳なくなるな
だけどジョナサンネに抱き着いて泣くなシュール過ぎて笑えてくるから
暫く聞いていたが、愛護連中は一様にタブンネを守ると意気込んでいたよ
それがタブンネを絶望に叩き落とすとも知らずに、な
考えても見てくれ。アンタ達は両耳両腕を切られ、ボロ雑巾にされた挙句捨てられたとする
その上で保護されてまで天寿を全うしたいか?
答えはノーだろうな。彼処にいるマランネのほとんども死にたいと願っているだろうな
(;д;)「もう安全だからな!」ギュー
「ミャビャァァァァ!!」
その証拠があれだ。抱き締められたマランネは悲鳴に近い鳴き声を上げた
俺は何回もタブンネの鳴き声を聞いてきたから大体わかる。あれは「いっそ殺せ」と乞い願う時の鳴き方だ
だが愛護達には伝わらない。愛護達は今まで通り、保護したタブンネ達を精一杯育てるだろう
死にたくても死なせて貰えない。これで板挟みの絶望の完成だ
ノパ⊿゚)「先輩!」
('A`)「おおぅ、どうした」
ノパ⊿゚)「仕事ですよ!」
俺はヒーに呼ばれて席を立った
去り際にもう一度大通りの方を見る。どうやらまだ愛護連中が残っているらしい
また俺の顔にニヤニヤが押し寄せてきた
これからマランネ達が過ごす天国の様な地獄の時間。群れに帰れず、引き取り手も無く、無理矢理生かされる生き地獄
それが如何にタブンネに絶望を与えるか考えたら仕方ないよな?
(*'A`)ニヤニヤ
ノパ⊿゚)「?」
今日もまた仕事がはかどりそうだ。躾のスケジュールに目を通しながら、俺は一人有頂天になっていた
余談だがそれからまた数日後。俺がビロード会長の正体を知った頃、タブンネ達の集団デモが起きた
主に集まったのは一般家庭と監視の甘かった虐待派のタブンネ等、
主犯格は意外な事に愛護運営の保健所にいたマランネ達だった
特に、額にジョナサンと書かれたマランネを中心に結束が強かったらしい
エスパータイプポケモンによるとタブンネの地位向上等を訴えていたらしいが、ブーンを始めとする敏腕トレーナー達の手で呆気なく鎮圧されていた
因みに愛護連中はタブンネ脱走の一件で管理の甘さが露呈。また暫く大人しくなった
最終更新:2014年08月13日 12:59