燃え尽きるまで ◆cNVX6DYRQU
「剣心、しっかりして」
傷付き、半ば気絶した
緋村剣心を抱えて必死に川を遡る
神谷薫。
体力も気力も消耗した彼女には、鐘の音と共に辺りが俄かに霧に包まれた事を気にする余裕すらない。
だが、その霧を切り裂いて矢が飛来したとなれば話は別。
と言っても、彼女に達人の放った矢を叩き落す程の技量はなく、剣心に覆い被さるのが出来る精々の事だったのだが。
矢が薫の背に突き立つかに見えた瞬間、いきなり突風が起きて矢を阻む。
この矢は本来ならば突風程度はものともしない剛弓から放たれた物。
とはいえ、大気の
揺らぎを利用して軌道を変化させる特殊な技法で放たれた為に風には敏感で、軌道が逸れて目標を外す。
それで懲りたのか以降は矢も飛んで来ず、一安心して再び進み始める薫。
だが、続いて彼等の前に姿を現したのは、矢の狙撃など問題にもならぬ災厄。
「よう、また会ったな」
「志々雄……」
咄嗟に剣心の腰にある打刀を取る薫だが、志々雄と自分の腕の差はよくわかっているだけに動けない。
そんな薫の事など歯牙にもかけず、志々雄は剣心に語りかけた。
「随分と酷い有様じゃねえか。どうせまた、不殺なんて甘え事を言ってるからそうなったんだろう?」
「薫殿……逃げろ!」
志々雄の凶悪な気配に刺激されたのか、気絶していた剣心が覚醒し、薫を押しやろうとする。
「駄目よ、剣心!その傷じゃ……」
庇い合う二人。だが、志々雄が緋村抜刀斎に望んでいるのはそんな姿ではない。
一気に踏み込むと、まともに動けない剣心を蹴り飛ばし、薫に向けて剣を振りかざす志々雄。
目の前で彼女を殺す事で、剣心を人斬りに引き戻そうというのだ。
だが、その寸前……
「!?」
危険を感じた志々雄はその場を飛び退く。
薫の危機を見た剣心が発した殺気に圧された訳ではない。そもそもそれこそが志々雄の望みだったのだから。
志々雄を警戒させたのは、その場に現れたもう一つの気配だ。
「ああ、気配を感じて来てみたらやっぱりやってますね。どうです、僕も混ぜてくれませんか?」
「新撰組一番隊組長、
沖田総司……!?」
「おや、僕のことをご存知なんですか。ええと、貴方は……」
死んだ筈の嘗ての好敵手の出現に剣心が驚愕するが、もう一人の人斬りは、沖田に記憶を探る暇も与えず刀を抜く。
「名高い天才剣士様とやり合えるとは光栄だな。くれぐれも俺をがっかりさせないでくれよ」
沖田はそれに笑顔で応え抜刀するが、その剣を見て志々雄の表情が変わる。
「無限刃……。そうか、あんたが持ってたのか」
鋭くなる志々雄の眼差し、そして彼から漂ってくる炎の残り香から、沖田も事情を察した。
「ああ、これは貴方の剣でしたか。それならお返ししますから、その剣と交換してくれませんか?」
「俺の剣は、天才剣士様のお眼鏡には適わなかったか?」
「そんな事はないですけど、やっぱり使い慣れた人が使うのが剣にとっても剣士にとっても一番ですし」
と言って剣を差し出す沖田。
志々雄としては沖田を斬って無限刃を取り戻しても良かったが、斬鉄剣で戦えば無限刃を破損させてしまう怖れは捨て切れない。
有難く剣を受け取ることにした志々雄は、自分も斬鉄剣を差し出す……と見せかけて斬り付けた。
剣を受け取りつつの文字通り片手間での、不自然な体勢からの一撃。
志々雄とてこれで沖田を倒せるとは思っておらず、その腕を試してみようという側面が強かったのだが……
「何!?」
沖田は斬鉄剣の刀身に横合いから手を当てて軌道を逸らし、そのまま手を滑らせて柄を取る。
志々雄の斬撃が本気でなかった事や斬鉄剣に鍔がない事を考慮しても見事な無刀取りだ。
剣を取られまいとして更に術中に嵌まるのを厭うた志々雄は、あっさり手を話して斬鉄剣を明け渡す。
「味な事をしてくれるな」
「ええ、僕も今さっき勉強させてもらいましてね。まだまだ付け焼刃ですが」
「何、なかなかのもんだ。次は、剣の技を見せてもらおうか」
続けて剣のぶつかり合う音が響き、二人が馳せ違う。
「なるほど、そう使うのが正統ですか」
そう言う沖田の腰には浅い切り傷と火傷が出来ている。
打ち合いにより剣に炎を発し、炎の光と大気の揺らぎで剣の見切りを困難とし、命中すれば斬ると同時に相手の神経を灼く。
沖田も石舟斎との勝負では炎を利用したが、ここまで剣と炎を一体に操るのは無理だ。
「あんたの剣も、悪くねえな」
志々雄が言うと同時にその肩から血が噴き出す。
斬ってから出血まで一拍置くほどの鋭い剣。
確かに、こんな技の使い手には、剣がこそぎ取った血脂を力とする無限刃は相性の良い剣ではなかっただろう。
小手調べの一合で互いへの理解を深めた二人は、本気の一撃を放とうとし……
「沖田君、またか!」
剣鬼がまた一人、血の匂いに誘われてやって来た。
「芹沢さん。いや、違うんですよ」
現れた芹沢に怒鳴られた沖田は、慌てて言い訳する。
「君と石川君には城下の方を探るよう言ってあった筈だ。何故ここに居る?」
「ええと、実は芹沢さんにお知らせしないといけない事がありまして……」
「で、俺を探しもせずにこんな所で遊んでいた訳だな?」
「そ、それは、いい殺気を感じたのでつい……じゃなくて、てっきり芹沢さんかと思って」
すっかり芹沢の方に気を取られている沖田を見て、志々雄が苛立って話し掛ける。
「取り込み中に悪いが、先に俺の相手をしてもらいたいんだがな」
「あ、すいません。では手短に。芹沢さん、先程、桂さんが亡くなりました」
仲間の……不審な点はあったが一応は仲間であった娘の死を知らされて、芹沢の眼光が鋭さを増す。
「……斬ったのか?」
「いえ、柳生石舟斎様と立ち合って……。見事な最期でしたよ。石舟斎様も、殆ど桂さんが斬ったようなもので」
「柳生石舟斎?人別帳にはそんな名はなかった筈だが」
「はい。弓を持ってましたし、主催者側だったようです。主催の方々の居場所も教えてもらいましたよ。城の井戸に……」
石舟斎がもたらした情報を伝えようとする沖田だが、途中で芹沢が手振りを持って制する。
見回すと、周囲には志々雄の他に、緋村剣心と神谷薫もまだ留まっている。
まあ、剣心は志々雄の気が逸れてほっとしたか、体力の限界か、再び半気絶状態に戻っていたが。
「わざわざ部外者に余計な情報を教えてやることはない。……まあ、口を塞いじまえばどうせ同じ事だが」
そう言うと、剣に手を掛けて志々雄に歩み寄る芹沢。
「新撰組の筆頭局長か。悪くねえな」
「芹沢さん、この人とは僕が先に……」
志々雄まで芹沢とやる気になっているのを見て、沖田が慌てて抗議するが、芹沢が部下の不満など一々気にする筈もない。
「沖田君、君の持っている刀、それは石川君の言っていた斬鉄剣だろう?」
「え?ああ、そう言えば石川さんが言っていた特徴と似てますね」
「斬鉄か……。確かに、その剣には似合った名前だな」
芹沢に指摘されて沖田は漸く気付き、志々雄もその剣が斬鉄剣であろう事に同意する。
「じゃあ、これは石川さんに返さないといけませんね」
「うむ。だが、剣に随分と執着していた様子の石川君の事だ、帰って来た剣が刃毀れしていたとなれば、さぞ落胆するだろうな」
「こ、これは僕じゃありませんよ、最初から……」
「だとしても、君は剣を粗末に扱わん悪癖があるからな。その剣を使って戦うのは許可できんな」
そう言われると、沖田も反論できない。現に元々持っていた木刀は石舟斎との勝負で失ってしまっていたし。
「あれはあんたの仲間の剣だったのか。粗末に扱って悪かったな」
「何、気にするには及ばんさ。石川君は先祖伝来だとか言っておったが、どうせ何処やらから盗んだ物だろうしな」
五ェ門が聞いたら激昂しそうな事を言う芹沢。
ついさっき沖田の戦闘を禁じた理由を自ら否定するような発言に、沖田も抗議しようとするが……
「沖田君、君には近藤君からの伝言がある」
その隠し玉で沖田を黙らせつつ、芹沢は刀を……新藤五郎国重を抜き放った。
芹沢が沖田と志々雄の対決に割り込む少し前、彼は再会した
近藤勇と向き合っていた。
「芹沢さんか。まさかこんな所であんたに会うとはな」
「何だ、つれないな。本来ならば、沖田君のように真っ先に俺の所に馳せ参じるのが筋だろうに」
「総司の奴が?相変わらず物好きな奴だな」
「ほう……そんな事を言っていいのかな、近藤君」
芹沢は、腰から刀……近藤の彼曰く虎徹を、鞘ごと抜き取ると、近藤に見せびらかす。
「それは……!?」
「俺が見付けて、苦労して手に入れたんだが、何なら君の剣と交換してやってもいいが?」
「……感謝する」
近藤は渋々ながら芹沢に頭を下げると、互いの剣を交換し……いきなり斬り付ける!
金属音が響き、抜き掛けの刀で近藤の一撃を止めた芹沢は、さすがに勢いに押されて一歩だけ後ずさる。
「何だ、いかんな近藤君。君は知らんだろうが、こういう時は木剣を渡してから斬り掛かるのが古法というものだぞ」
密かに、或いは剣を交換すると偽ってその剣を木剣に替え、そこを真剣で討つ。
大和武尊と出雲武尊の逸話をはじめ、日本書紀など古史に幾つか記録が見られる策略。
水戸学の立場を尊重してその史実性は問わないとしても、彼等程の達人ならば真剣と木剣など重さですぐに判別できる筈。
だから、そのような詐術はこの場では無意味であり、芹沢の台詞は文字通りのものではない。
虎徹と木剣くらい得物に差を付けてやっと対等な戦いになるという意味か、或いは近藤の無学さを揶揄したものか。
何にしろ、芹沢の言葉に挑発の意志を読み取った近藤は、芹沢に強烈な殺気を放つ。だが……
「温いな」
芹沢はあっさりと言い放つ。
「昨夜の君は、もう少しマシな殺気を放っていたが……おっと、君にとっては昨日ではないのか」
昨夜……真夜中にこの島に呼ばれて以来、芹沢と近藤は顔を合わせておらず、当然、殺気を向けた事などない。
となると、芹沢が言っているのはそれよりも前、即ち……
「芹沢さん、あの夜の事を覚えているのか」
近藤の感覚では、この島に来る直前は、板橋における自身の処刑。それが、近藤にとっての昨日となる。
とすると、芹沢が言う「昨夜」とは、おそらくは近藤が、土方や沖田と共に芹沢一派を襲ったあの夜だろう。
「ああ。あの時の君の剣はなかなかのものだったぞ。あれから時が経って弱くなったか?」
偉そうに言う芹沢だが、実際にはあの夜は泥酔していて、近藤達とどう戦ったかなどほとんど記憶に残っていない。
何しろ、先程、近藤の殺気を受けるまでは、彼等に襲われたこと自体をすっかり忘れていたくらいだ。
今でも芹沢はあの日の闘いの事を断片的にしか思い出していないのだが、その自信たっぷりの言葉は近藤に感銘を与えていた。
「そうか……。芹沢さん、悪いが勝負は後にさせてくれ。先に決着を付けなくちゃならない相手がいてな」
「ふむ。土方君か」
瞬時に言い当てる芹沢。もっともこれは彼の洞察力が優れていた事によるものではなく、その強い自負が言わしめた事だが。
芹沢にしてみれば、剣の腕で自身に勝る剣士など在る筈がない。
となると、近藤が芹沢よりも優先させるような相手は、個人的に深い繋がりがある土方以外に考えられない、という訳だ。
「ああ。それで、頼みがあるんだが……」
「土方君との決闘の見届け人として君を貸して欲しい、というのが近藤君の頼みだそうだ」
「はあ……。それは光栄ですが、行ってもいいんですか?」
「まあ、仕方あるまい。義輝公には俺から言っておこう。北西の村の址だそうだ」
「わかりました!あ、でも、斬鉄剣でしたっけ?これはどうしましょうか」
「それは置いて行け。何、君には代わりにその鋸刀をやろう」
事もなげに言って、芹沢は志々雄に刃を向ける。
頷く沖田。何時の間にやら、芹沢が志々雄と戦う事を既成事実として追認してしまっている事には気付いてないようだ。
「なるほど。壬生狼の頭だけの事はあるな。だが……剣の腕の方はどうかな!」
剣と剣がぶつかり合い、火花が炎を生んで二人の気迫によって派手に逆巻く。
数合の後、刃を防いでも炎で炙られるのに業を煮やした芹沢が性急な一撃を放ち、志々雄はそれを手刀で逸らし、剣を叩き込む。
「おおっと!」
芹沢は無限刃を辛うじて行李で受け止め、砕け燃え尽きんとする行李の中から、一本の酒瓶を掴んで救い出す。
「危うく無駄にするところだったな」
そう言って芹沢が酒を口に含むのを見た志々雄は、慌てて剣を引く。
匂いからして、芹沢の酒は焼酎……それもかなり強いものだ。少なくとも、火に接すればた易く着火する程には。
そして、志々雄は元々高体温のところに連戦、加えて乾燥化の力が働く場に長くいた事で身体から水気が相当失われている。
この川辺に来たのも水分補給の為だったが、次々と剣士達に出会った事でそれも果たせていない。
妖術によるものらしい霧は尋常の霧と違って、中に居ても肌を湿らせてくれる効果はないようだし。
この状況で、芹沢が口に含んだ火酒を炎が未だ消えない無限刃に向けて吹き出せばどうなるか……
それを慮って志々雄は剣を引いたのだが、芹沢はそのまま酒を呑み込み、剣を叩き付けた。
「ちっ!」
志々雄は咄嗟に素手で防御するが、十分な体勢から放たれた剣を素手で防ぐのはやはり困難で、手首を削られる結果となる。
更に、体勢が整わない志々雄を芹沢は蹴り飛ばし、地に転げたのを見下ろして笑う。
「馬鹿が。酒は飲む物に決まっておるだろう。要らぬ知恵など回しても休むより悪いわ」
言い返すかと思われた志々雄だが、静かに立ち上がって剣を構える。
「そうだな、悪かった。ここからは真面目にやらせてもらおう」
再び二人の剣が交わり、志々雄は無限刃を炎で包んだ。
それを見た芹沢は剣ごと体当たりを敢行し、鍔迫り合いに持ち込んで強く押し込む。
先程の反応から、志々雄が炎の使い手でありながら火に弱いらしい事は芹沢にも察しが付いていた。
となると、鍔迫り合いで火のついた無限刃を押し込まれ、身体と接触するのは志々雄にとって絶対に避けねばならぬ事の筈。
つまり志々雄は刀の火が消えるまでの数瞬間、無限刃を支える事に全力を注がなければならない訳だ。
その隙に優位な位置を占めておき、反撃の暇を与えずに斃すという目論見だったのだが……
「何!?」
志々雄が大きく刀を引き、不意を衝かれてつんのめった芹沢を貫き手が襲う。
「てめえ!」
手首の傷のせいで貫き手の速度が鈍り、背中を浅く裂かれただけで地に転がってやり過ごした芹沢は、志々雄を睨む。
「言ったろ、真面目にやると」
そう言う志々雄の身体には、刀を引いた時に着火した火が広まりつつある。
志々雄はこの戦いを生き残る事を諦め、芹沢を道連れにしようとしているのか。
いや、そうではない。要は、すぐに芹沢を斬り、返す刀で沖田と抜刀斎をも斃してから川の水で火を消せば良いだけの事。
当然、その後は北西に向かって新撰組の局長と副長の剣をまとめて楽しむ事まで、志々雄の目論見の内だ。
無謀な考えではあるが、危険を懼れて剣を縮こまらせるよりは、剣士として正しい考え方だと言えよう。
志々雄は無限刃の発火能力を完全に解放すると、芹沢に切り込んで行った。
「ぐっ!」
もう幾度目になるか、無限刃の火勢に押された芹沢が、辛うじてその切っ先を逃れて地を転げる。
「苦戦してますね。交代しましょうか?」
「青二才は引っ込んでろ!」
沖田を怒鳴りつけると芹沢は志々雄を睨み付けた。
「楽しいな。だが、そろそろ終わりにさせてもらうぜ」
包帯で表情は読み取れないが、さすがに限界が近いのだろう。志々雄は身体を捩り、強烈な一撃の準備をする。
対する芹沢も剣を上段に置き、全力で振り抜く構え。
身体が燃えつつある志々雄に抜き胴のような精密な技は不可能と推理しての、神道無念流の弱点とされる胴を曝しての全力攻撃。
炎によって生み出される激しい上昇気流をものともせず、二人は必殺の剣を放ち合う。
剣が衝突し、二人の動きが止まった瞬間、志々雄が剣を握っていた両手を放し、無限刃は宙を舞う。
当然、芹沢の剣が志々雄を切り裂く事になるが、一度勢いを止められた上に軌道を逸らされていた為、致命傷には至らない。
そして、志々雄は己の身体が斬られるのを気にも留めず、芹沢の間合いの内側に潜り込む。
先刻、
久慈慎之介が志々雄から脇差の鞘を奪うのに使ったのと同様の手法だ。
とはいえ、志々雄の狙いが鞘の奪取などである筈もなく、芹沢の心臓を狙って手刀を繰り出す。
元々素手でも高い攻撃力を誇っていた志々雄だが、高温な上に炎に包まれた今、その殺傷力は無限刃と比べても遜色ないだろう。
全力の剣を振り切った直後の芹沢にこれを回避する術はなく……
強い力で地面に倒される芹沢。
しかし、その力は前方にいる芹沢からの物ではなく、後ろからいきなり引き倒されたもの。
「爺い!」
「すまぬな。年の順で行かせてもらうぞ」
そう芹沢に笑いかけたのは、何時の間にか決闘の場に表れていた細谷源太夫。
沖田は気付いていたのかもしれないが、芹沢と志々雄には第三者の介入を気にする余裕などなかった。
細谷は、倒れた芹沢を外して己に深々と突き刺さった志々雄の腕を掴むと、雄叫びと共にそのまま前方に跳躍。
直後、既に限界を超えていたのか、志々雄の身体は完全に炎上し、細谷もそれに巻き込まれる。
炎の中から聞こえる雄叫びと哄笑が止んだ時、残ったのは僅かな燃えカスのみ。
炎の中に消えた二人の剣士は、最後まで戦い続けた事に満足して死んだのか、或いは修羅界にて改めて闘っているのか……
【志々雄真実@るろうに剣心 死亡】
【細谷源太夫@用心棒日月抄 死亡】
【残り四十三名】
【ほノ伍 川辺/一日目/昼】
【
芹沢鴨@史実】
【状態】:健康、苛立ち
【装備】:新藤五郎国重@神州纐纈城、斬鉄剣(鞘なし、刃こぼれ)、丈の足りない着流し
【所持品】:なし
【思考】
基本:やりたいようにやる。 主催者は気に食わない。
一:城へ向かい、
足利義輝に会う。どうするかその後決める。
【備考】
※暗殺される直前の晩から参戦です。
※タイムスリップに関する桂ヒナギクの言葉を概ね信用しました。
※石川五ェ門を石川五右衛門の若かりし頃と思っています。
【沖田総司@史実】
【状態】打撲数ヶ所
【装備】無限刃
【所持品】支給品一式(人別帖なし)
【思考】
基本:過去や現在や未来の剣豪たちとの戦いを楽しむ
一:呂仁村址に行って近藤と土方の決闘を見届ける。
【備考】
※参戦時期は
伊東甲子太郎加入後から死ぬ前のどこかです
※桂ヒナギクの言葉を概ね信用し、必ずしも死者が蘇ったわけではないことを理解しました。
※石川五ェ門が石川五右衛門とは別人だと知りましたが、特に追求するつもりはありません。
「剣心、しっかりして」
志々雄真実、沖田総司、芹沢鴨……。
次々と現れる剣鬼達に危惧を感じた薫は、彼等が互いに斬り合う事に夢中になっている隙に、剣心を連れて場を脱していた。
志々雄は無論、芹沢や沖田も、斉藤が新撰組の中では良心的な存在だったのではと疑わせる程、危険な者達に思える。
あんな剣客が他に幾人もいるとしたら、傷付いた剣心と剣客としての腕に欠ける薫が生き残れる確率は、果たしてあるのか……
【ほノ伍 北部/一日目/昼】
【緋村剣心@るろうに剣心】
【状態】全身に打撲裂傷、肩に重傷、疲労大
【装備】打刀
【所持品】なし
【思考】
基本:この殺し合いを止め、東京へ帰る。
一:傷の手当てをする。
二:別れた仲間達と合流する。
三:三合目陶物師はいずれ倒す。
【備考】
※京都編終了後からの参加です。
※三合目陶物師の存在に危険を感じましたが名前を知りません。
【神谷薫@るろうに剣心】
【状態】打撲(軽症)
【装備】なし
【道具】なし
【思考】
基本:死合を止める。主催者に対する怒り。
一:安全な場所で剣心を手当てする。
二:人は殺さない。
【備考】
※京都編終了後、人誅編以前からの参戦です。
※人別帖は確認しました。
最終更新:2013年03月16日 22:40