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メイド喫茶探訪3 - (2010/10/08 (金) 21:14:33) のソース

「復興じゃー」
「じゃー」

(帰ってきたキノウツン藩王婦人)

#contents()
*T16以降のメイド喫茶紹介
*周辺環境シリーズ
**コクピット「巡航」

「艦長、コーヒーが入りました」
「うむ」
とかやっちゃったりするのが、コックピット喫茶巡航である。
 巡航中の宇宙戦艦。
 大画面のモニターが吊り下げられたコントロールルーム。乗組員たちはコントロールパネルには思い思いの食事を乗せ並べ、わずかな時間を見つけ栄養補給を行っている。
――という設定なのだった。
 なお、操縦室で食事をして大丈夫かと思う人もいるだろうが、宇宙戦艦の操縦室は基本広いし防水も完璧である。何の問題もないのだ。
 モニターの映像は専用に撮影された宇宙の映像である。地球脱出編や、偉大なる航海編、戦場を駆け抜ける漂流者編など、いろいろあった。
 客たちは、そのモニターを見ながら自分の座っている席の役職にあわせて適当に台詞を言ったりメイドさんと遊んだりするのだった。
 基本的に戦闘の映像はないのだが、それはそれとして、特に何のシーンでもないときに
「左舷弾幕薄いよ!」
とか
「第三艦橋大破!!」
とか
「艦橋でヤガミが倒  れ   ま    し      た     」
などなど、いろいろお約束の台詞を言うので問題なかった。

 戦艦の操縦室の隣の部屋では、I=Dのコックピットを模したブースが10台ほど並んでいる。
 ネットカフェの個室がコックピットみたいになっていると思えばほぼ間違いない。
 ブースはベテランパイロット養成所のフライトシミュレーターを民間用に調節したもので、実際に模擬戦闘ができた。
 なお、食事は電話をかければ、メイドさんが配膳してくれる。
 届けてくれるときの台詞は、
「お疲れさま」である。「調整うまくいきそう? 明日の戦闘、がんばってね」
 本物のコクピットで模擬戦闘をやっている体なのだった。
 パイロットにあこがれる人にはお勧めのお店である。


**静謐な場所「」

**海辺に面した補給所「メイドマガジン」
 メイドさんの弾薬庫と言う名の示すとおりというかなんというか、当メイド喫茶は弾薬庫を改装して作られている。
 キノウツンではもちろん、燃料補給ラインにも必ずメイド喫茶があり、それは空いた弾薬庫を一つ拝借して作られるのが常だった。
 大丈夫なのかと思う人もいるかもしれないが、基本弾薬庫は分散配置されている為、弾薬のない弾薬庫というのは、一番誘爆の危険がないとも言える。
...ミサイルや砲弾の標的になるかもしれないと言う点はあまり考慮されていないらしい。
 海岸沿いの倉庫を改装した「メイドマガジンキノウツン港本店」では、キノウツンの海軍兵站システムを担う、事務員、輸送車運転手、輸送船乗組員でごった返している。
 部類で言えば、色気より食い気な食堂と言ったところだろう。
 鉄骨むき出しの天井に、打ちっ放しのコンクリ壁、そこを創意工夫でなんとか喫茶店風に見せかけているあたり、メイドさん達の根性が伺える。
 ともすれば、一気に荒くれた店になりそうなものだが、聯合時は他国の補給士官たちが利用する店でもある。
 けして気を抜くことはできないのであった。

 ちなみに、コーヒーは海外から取り寄せた本格物。
 他国の珍しい食材や遠洋魚が新鮮なまま食べることができるのも嬉しい。

**天文台「きら星亭」
 キノウツンにも星を見る人がいるという。
 それを知ってか知らずか、天の神が撒いた砂絵の物語に思いを馳せる人が増えたとか増えてないとかまあ別にどっちでも良いけど。
 そのメイド喫茶には大きな望遠鏡があり、天井はお椀の内側のように円く、星座の並びが描かれていた。
 プラネタリウムである。LEDだと節電できて良さそうだがどうだろうか。

 この喫茶は夜はメイド喫茶であったが、昼はガーデニング教室兼女性専用のメイド喫茶であった。
 昼間でも星が見えるデジタル式望遠鏡とかそんな高い物は置いていないのだ。
 女性専用と言っても、客が女性しかいないだけで別に執事がいるわけではない。
 メイドさん達とガーデニングの話題に花を咲かせつつ、オムレツに文字を書いてもらったりしている。
 まあ、そういうものらしい。

 メイドさん達は、黒を基調としながらも星と月を散りばめた派手目のメイド服を着用している。
 星の部分は数個に一個の割合で蓄光素材でできているが、これはプラネタリウム中に動き回ってもお互いにぶつかったりしないようにするためのデザインであった。




*施設シリーズ
**パイロット養成学校「」

*自由企画シリーズ
**TRPG喫茶「カフェ・マンチキン」

「ミアさん6の出るおまじないひとつ頼みます!!」
「はぁい」

 ダイスを握りしめる手を包んで、メイドさんは祈る。
 巫女のように、まあメイドだけれど。

「6でろー6ー。はい、おっけー」
「よよよ、よっしゃー!!」

 無限の勇気を拳にダイスを降るお客様。
 それを応援しつつも、メイドさんは伝票の空欄に線一本を追加する。

 6の出るおまじないは一回3にゃんにゃん(300円)である。成功確率は約18%であった。
 で、その上位バージョンに6の出る祝福と言うのがある、ダイスに口づけで祝福をしてくれるのである。
 こちらは一回10NNで、成功確率は一緒。
 まあ、そういうものである。

 GM用には、NPCの台詞を読み上げてくれるサービス(100文字以内5NN)なんてのもある。
これはこれで好評らしい。もちろん、恥ずかしい台詞はNGである。
 なお、一キャラにつき一回のみ。
いくらお金を出そうと、同じキャラクターを演じ続けて貰うことはできない。
 メイド喫茶本来の仕事を遅滞し続けるサービスは行わないという方針によるものである。(後述)

 カフェ・マンチキンはTRPG、ボードゲーム、カードゲームOKの喫茶店である。
 はじめに席料としてドリンクサービスを注文すれば、あとは何時間でもゲームをして良い。
 イメージとしては雀荘や碁会所に近いだろうか。
 有料の荷物預かり所(ゲーム関係物のみ、オーバーナイト可)も用意されており、会社帰りのサラリーマンには嬉しいサービスである。

 フロアには四角のシンプルなテーブルがいっぱいに並んであるが、インテリアは喫茶店そのもの。
 ゲーム専用とはいえメイド喫茶というこだわりからか、パーテーションなどは一切ない。
 騒々しいが開放感のある卓の間をメイドさんが優雅に歩いて、給仕をしている。
 仕切りがないので恥ずかしい、隣がやかましいなどという苦情はないという。

「みんな々趣味の人ですから、お互い様ですよ。
 あくまでメイド喫茶として楽しんでいただきたいですし」

 過度にゲーム本位なサービスはしない。
 やっても「ダイスにおまじないとか」本来の給仕が妨げられない程度に。
 それが、店の打ち出した方針である。

 メイドさんが一緒にゲームに参加したりするサービスも考えられてはいたが、早期に却下されていた。
 個人に長時間拘束されるようなサービスは、もはやメイド喫茶ではない上、従業員が多く必要になる。
 サービス料もどうしても高くなるので、本来の顧客層は寄りつかなくなるだろう。
 なんにせよ採算があわない。
 その結論から、カフェ・マンチキンはあくまで、「ゲームのできるメイド喫茶」という空間を提供する路線で始まった。

「お客様が求めていたのは、カラオケボックスより安くゲームできる場所なんですよ」

 結果から見れば、その判断は正解であったと言えるだろう。
 黎明に置いて「場を提供する」という最高級のサービスをだけを推し、また阻害しなかったこと。
 それこそが、客とカフェ・マンチキンへの信頼となり、リピーターを多く生む結果となったのだ。

 もっとも、それはそれとして、メイドさんと一緒にゲームしたいという意見も多く、店側もその需要は重々承知しているのである。
 そこで、カフェ・マンチキンは定期的にメイドさん参加のキャンペーンゲームを執り行うのはどうだろうということになった。
 これなら、一つの卓に縛られることはなく、店側が卓を開くので時間の融通もつく。
 参加したい客の方が、時間を調整して参加すればいいのだ。
 登録料とゲーム参加料を取れば、ゲームデータの管理費ぐらいにはなるだろう。
 この条件で不定期の参加者でも楽しめるようなゲームシステムを探して、それでキャンペーンをすれば楽しそうだ。
 どんなゲームがいいかは、あの青い髪の常連さんに聞けばいいんじゃないかな。
 
 かくしてカフェ・マンチキン主催のメイドさん、お客様全員参加TRPGゲームが誕生する。
 当初はそんな気楽な出発であったが、それがどうういう大規模ゲームへと発展するのかということは、
――当事者たちは誰もわかっていないのであった。

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(はる)



 
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