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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/7-42 - (2010/02/01 (月) 21:36:02) の最新版との変更点
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「当麻はね、足の付け根にほくろが有るんだー。」
参加者全員その意味を考えて数秒間沈黙。
「上条当麻、あなたに質問です。」
「ウム、なぜそのような場所の事を」
「そこのレディーが知っているのであるか?」
「それはそうや。混浴行ったことあるもんこのお二人。」
「「「「「「「「「「「「ぬぁにぃ!?」」」」」」」」」」」」
「そういえばそういうこともあったじゃん。」
「あんた知ってて黙認したのか!!??」
「にゃー、人のことは言えないぜい青髪ピアス君。にゃー黒子はん?」
「なっ、なぜあなたがそのことを知ってますのっ!!??」
「「「「「「「「「「「「テメエラもか!!」」」」」」」」」」」」
「むー、結局混浴に言ってないのは私たちと浜面さん達だけだよってミサカはミサカはあなたに遠まわしにお願いしてみたり。」
「あァ?えーっとォ……あン?土御門たちは……ははァン。そォ言うことかァ。」
「にゃーっ!!!打ち止め何で知ってんだにゃー!!??」
ミサカネットワークをなめるでない。
二人一緒に出てきたところをシスターズの一人がしっかり見ていたのである。土御門たちはラブラブで見られたことに気が付いていない。
シスターズがそこにいた理由は………当然ゲコ太である。
そして…会場がどうなったかというと。
「「「一度制裁を受けろ!!」」」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????」
魔術の十本指に入る三人の同時攻撃である(会場=上琴の新居なので上条が防げる攻撃にしている。…まあ全力を出しているのだが…)。
これにはさすがの上条さんの右手もやばい。
「テメエら後ろに隠れてるんじゃねぇ!!」
「電極の節約だァ」
「あの三人はさすがにやばいにゃー♪」
「やくたたずめ!!もう本当に誰か助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「「「自業自得だ。」」」
「ちょっとひどいですう!!混浴さそって来たの美琴だしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「「「関係ない!!」」」
「不幸だあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
しかしそこにとてもでかい殺気がゾワリ…
しかもその殺気は三人に向けられたものだった。
その殺気の正体は…
御坂美琴からだった…。
「ごたごた言ってんじゃねえ…」ぼそっと御坂美琴がつぶやく。
ビクゥ 上条さんは右手をフル動員して3人の攻撃を防ぎながらも震える。
上条振り向けない。
3人を相手にしているというより後ろを見てはいけない気がする。
上条さんの不幸センサーが反応している。
ただし『なんかいつもと違うぞ。後ろを見なかったら大丈夫だと思うぞ♪』という警報音がしている。
そして
「なあ当麻?」
「なんでせうか美琴サン?ってか言葉遣いが男っぽくなって…ません!!前言撤回!!!!」
振り向かずとも全撤回しないと「死ぬ」のが目に見えている。
「邪魔者は排除していいよね♪」
もはや修羅や羅刹の類になりつつある美琴を前に恋人の当麻でさえ、反論出来ずにいた。
しかしそんな美琴を止めたのは大きな力は持たない、しかし確実に相手を上手く操縦できる一人のメイドだった。
「排除しちゃダメですよ美琴お姉さん♪」
「何、邪魔するの飾利。いいじゃない、当麻をいじめる悪い連中なんて殺したってさ」
「でも人を殺しちゃったら当麻お兄ちゃんが悲しみますよ? もしかしたら嫌いになっちゃうかもしれません。そんなの嫌ですよね?」
「…………うん。とうまを泣かせたり、とうまにきらわれるのはとってもやだ。だからかざりのいうとおりにする。でもこのいかりはどーすればいいの?」
幾度となくパーティー台無しの危機を救う初春に、この会場全ての人間が彼女に一目置くようになっているのだが本人は知らない。
元に戻った、というより随分と幼児化した感じの美琴の問いかけに初春は笑顔で美琴に尋ねる。
「美琴お姉さんは当麻お兄ちゃんとラブラブですよね? 他のカップルよりもラブラブで一番ですよね? それを証明したくありませんか?」
「とうまとラブラブ? うん、みことととうまはせかいで一ばんラブラブだよ。ほかのカップルになんかまけないもん。それをみんなにおしえてあげるの!」
「分かりました♪ というわけで皆さん、ただ今から主賓五組のカップルによる最高に愛し合ってるカップル決定戦を始めます!!」
美琴の了承を得た初春が高らかに、しかもテンション高めのこのパーティーのメインイベントのゲームの開会を宣言した。
幼児化した美琴と打ち止め、それに滝壺以外の主賓の反応はというと……
「「「「「「「そんな恥ずかしいこと出来るかーーーーーーっ!!!」」」」」」」
「えー面白そうじゃんってミサカはミサカは俄然張り切ってみたり!」
「はまづら、私はやりたいけどはまづらは嫌なの? 私のこと好きじゃないの?」
「とうま、みことはね、このゲームで一ばんになりたいの。とうまのこと大すきだからがんばるの。ダメ?」
当麻と浜面、恋人のおねだりで見事に撃沈&参加決定。
冷静に、しかし野心を抱き始めたのは青黒と土白。
「こん中で一番となると学園都市最強のアクやん、第三位の御坂はん、それにあのカミやんよりも上になるわけやな?」
「なるほど、そう考えれば参加するのも有りですわね。○○様、わたくし達も参加しますわよ! わたくし達の愛こそ最強なのですわ!」
「むむっ、私と元春以上に愛し合ってるカップルがいるのって何かむかつく……。元春! 私達も出るわよ!」
「にゃ、にゃー、仕方ないぜよ。でもこの中で一番になればグループ(あっちのじゃなくて)内でも主導権が握れるぜい。やってやるにゃー」
青黒、土白も参加を決めて残るは一打、というか一方通行だけがごねている。
「チッ! どいつもコイツも浮かれやがってよォ! 俺は参加しねェぞ! 誰が好き好んで見世物になるってンだ!」
「だったら一方通行君には君達が来ているウエディングドレスと白無垢、タキシードと紋付袴羽織を買い取ってもらうとしようか。倍の値段で」
「ば、倍だとォ!(どうする? 『グループ』の金を使えば何とかなンじゃねェかァ?)」
「もし参加してくれたらそれらは全てプレゼントとなりますよ。それとも学園都市最強さんはこんなお遊びで逃げ出すんですか? 負けるのが怖いんでしょうか?」
「逃げ出す? 負けるのが怖い? ンなわけねェだろうがあああああああッ! 上等だ、誰が最強か教えてやンぜ!」
一方通行を上手くのせた初春と旅掛はハイタッチをして喜んだ。
こうして主賓五組がゲーム参加を表明したのを受けて初春が説明を始める。
「ゲームはいたってシンプルです。みなさんに共通する問題、アクションに答えてもらうだけです」
「能力の使用とかは有りなんですの?」
「能力は一切使用しません。このゲームはあくまでラブラブ度を知らしめるものですから。そんなのに能力はいりません♪」
「優勝カップルはどうやって決めるぜよ?」
「まずは二組になるまでサドンデス方式で行います。一回でも答えられない、違反をした場合は即失格です。二組になるまでずーっと続けますので。何か質問は?」
初春に質問をしたのは当麻だった。
「二組になったらどうするんだ?」
「最後の問題に二組、正しくは男性の方に答えてもらいます。それでどちらがより素晴らしいのかで勝者が決まるわけです。他には?」
ゲームの内容を理解した主賓達は何も無いというように一斉に首を横に振る。
それを確認した初春は佐天達に目配せして、主賓達をそれぞれ別の部屋へと移動させる。
「本当ならすぐに始めたい所ですけど美琴お姉さんがその調子ですからね。当麻お兄ちゃん、10分で美琴お姉さんを元に戻してあげて下さい。他の主賓の方達も各自待機でお願いします」
主賓達が会場を出て行ったのを確認したところで、初春は今度は招待客にそれぞれ一枚の紙とペンを渡した。
「これは何なのであるか?」
「それにあのカップルの順位を書き込んでください。名前だと分からないと思いまして、顔写真を貼っておきました。その横に数字を書いて下さい」
「書いてどうされるのかや? もしかして的中せし者たちになにか素晴らしきプレゼントをくれるのかしらん?」
「さすがローラさんです。その通りなんですよー♪ 順位を的中した人、そして一番のカップルにプレゼントをと思いまして」
騎士団長は感じてしまった、今の初春がエリザードやローラのようなお祭り好きのオーラをバンバン発していることに。
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、初春の言葉に何か直感めいたものを感じたエリザードが声を上げる。
「そのプレゼント、私自ら選んでもいいだろうか?」
「いいんですか! 女王陛下自らそのようなことを言ってくれるのは私も嬉しいんですけど、やはり陛下のお手を煩わせるのは……」
「気にするな。こんな楽しいパーティーに招待してくれたお礼を思っていい。それと私のことはエリザードで構わない。堅苦しくてかなわんからな」
「は、はいっ! ありがとうございますエリザードさんっ!」
エリザードの行動に騎士団長は胃と頭を痛めつつも、残るローラが余計なことをしないように神に祈ることにした。
その頃、それぞれの控え室に通された主賓達は思い思いの時間を過ごしていた。
「とうみゃ~……」
「何だ?」
「ダ・イ・ス・キ♪」チュッ
「俺もだよ♪それとお返しだ!!」
「キャー♪」
「待て待てー♪」
この二人の熱は冷める事を知らないのだろうか?
「ラブラブだな。」
「いいな……」
「滝壺!?」
「何でもない!!」
ちょっとかわいこぶって見る滝壺に浜面は……
(萌えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
「当麻はね、足の付け根にほくろが有るんだー。」
参加者全員その意味を考えて数秒間沈黙。
「上条当麻、あなたに質問です。」
「ウム、なぜそのような場所にほくろがある事を」
「貴様の恋人が知っているのであるか?」
「そりゃ当然や。混浴行ったことあるもんこのお二人。」
「「「「「「「「「「「「ぬぁにぃ!?」」」」」」」」」」」」
「そういえばそういうこともあったじゃん。」
「あんた知ってて黙認したのか!!??」
「にゃー、人のことは言えないぜい青髪ピアス君。にゃー黒子はん?」
「なっ、なぜあなたがそのことを知ってますのっ!!??」
「「「「「「「「「「「「テメエラもか!!」」」」」」」」」」」」
「むー、結局混浴に言ってないのは私たちと浜面さん達だけだよってミサカはミサカはあなたに遠まわしにお願いしてみたり。」
「あァ?えーっとォ……あン?土御門たちは……ははァン。そォ言うことかァ。」
「にゃーっ!!!打ち止め何で知ってんだにゃー!!??」
ミサカネットワークをなめるでない。
二人一緒に出てきたところをシスターズの一人がしっかり見ていたのである。土御門たちはラブラブで見られたことに気が付いていない。
シスターズがそこにいた理由は………当然ゲコ太である。
そして…会場がどうなったかというと。
「「「一度制裁を受けろ!!」」」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!????」
魔術の十本指に入る三人の同時攻撃である(会場=上琴の新居なので上条が防げる攻撃にしている。…まあ全力を出しているのだが…)。
これにはさすがの上条さんの右手もやばい。
「テメエら後ろに隠れてるんじゃねぇ!!」
「電極の節約だァ」
「あの三人はさすがにやばいにゃー♪」
「役立たずめ!!もう本当に誰か助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「「「自業自得だ!!」」」
「ちょっとひどいですう!!混浴誘ってきたの美琴だしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「「「関係無い!!」」」
「不幸だあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
しかしそこにとてもでかい殺気がゾワリ…
しかもその殺気は三人に向けられたものだった。
その殺気の正体は…
御坂美琴からだった…。
「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ…」ぼそっと御坂美琴がつぶやく。
ビクゥ 上条さんは右手をフル動員して3人の攻撃を防ぎながらも震える。
上条は振り向けない。
3人を相手にしているというより後ろを見てはいけない気がする。
上条さんの不幸センサーが反応している。
ただし『なんかいつもと違うぞ。後ろを見なかったら大丈夫だと思うぞ♪』という警報音がしている。
そして
「なあ当麻?」
「なんでせうか美琴サン?ってか言葉遣いが男っぽくなって…ません!!前言撤回!!!!」
振り向かずとも全撤回しないと「死ぬ」のが目に見えている。
「邪魔者は排除していいよね♪」
もはや修羅や羅刹の類になりつつある美琴を前に恋人の当麻でさえ、反論出来ずにいた。
しかしそんな美琴を止めたのは大きな力は持たない、しかし確実に相手を上手く操縦できる一人のメイドだった。
「排除しちゃダメですよ美琴お姉さん♪」
「何、邪魔するの飾利。いいじゃない、当麻をいじめる悪い連中なんて殺したってさ」
「でも人を殺しちゃったら当麻お兄ちゃんが悲しみますよ? もしかしたら嫌いになっちゃうかもしれません。そんなの嫌ですよね?」
「…………うん。とうまを泣かせたり、とうまにきらわれるのはとってもやだ。だからかざりのいうとおりにするけどこのいかりはどーすればいいの?」
幾度となくパーティー台無しの危機を救う初春に、この会場全ての人間が彼女に一目置くようになっているのだが本人は気付かない。
元に戻った、というより随分と幼児化した感じの美琴の問いかけに初春は笑顔で美琴に尋ねる。
「美琴お姉さんは当麻お兄ちゃんとラブラブですよね? 他のカップルよりもラブラブで一番ですよね? それを証明したくありませんか?」
「とうまとラブラブ? うん、みことととうまはせかいで一ばんラブラブだよ。ほかのカップルになんかまけないもん。それをみんなにおしえてあげるの!」
「分かりました♪ というわけで皆さん、ただ今から主賓五組のカップルによる最高に愛し合ってるカップル決定戦を始めます!!」
美琴の了承を得た初春が高らかに、しかもテンション高めのこのパーティーのメインイベントのゲームの開会を宣言した。
幼児化した美琴と打ち止め、それに滝壺以外の主賓の反応はというと……
「「「「「「「そんな恥ずかしいこと出来るかーーーーーーっ!!!」」」」」」」
「えー面白そうじゃんってミサカはミサカは俄然張り切ってみたり!」
「はまづら、私はやりたいけどはまづらは嫌なの? 私のこと好きじゃないの?」
「とうま、みことはね、このゲームで一ばんになりたいの。とうまのこと大すきだからがんばるの。ダメ?」
当麻と浜面、恋人のおねだりで見事に撃沈&参加決定。
冷静に、しかし野心を抱き始めたのは青黒と土白。
「こん中で一番となると学園都市最強のアクやん、第三位の御坂はん、それにあのカミやんよりも上になるわけやな?」
「なるほど、そう考えれば参加するのも有りですわね。○○様、わたくし達も参加しますわよ! ○○様と黒子の愛こそが最強なのですわ!」
「むむっ、私と元春以上に愛し合ってるカップルがいるのって何かむかつく……。元春! 私達も出るよ!」
「にゃー、仕方ないぜよ。でもこの中で一番になればグループ(あっちのじゃなくて)内でも主導権が握れるぜい。やってみるか」
青黒、土白も参加を決めて残るは一打、というか一方通行だけがごねている。
「チッ! どいつもコイツも浮かれやがってよォ。俺は参加しねェぞ! 誰が好き好んで見世物になるかってンだ!」
「だったら一方通行君には君達が着ているウエディングドレスと白無垢、タキシードと紋付袴羽織を買い取ってもらうとしようか。倍の値段で」
「ば、倍だとォ!(どうする? 『グループ』の金を使えば何とかなンじゃねェかァ?)」
「もし参加してくれたらそれらは全てプレゼントとなります。それとも学園都市最強さんはこんなお遊びで逃げ出すんですか? 負けるのが怖いんでしょうか?」
「逃げ出す? 負けるのが怖い? ンなわけねェだろうがあああああああッ! 上等だ、誰が最強か教えてやンぜ!」
一方通行を上手くのせた初春と旅掛はハイタッチをして喜んだ。
こうして主賓五組がゲーム参加を表明したのを受けて初春が説明を始める。
「ゲームはいたってシンプルです。みなさんに共通する問題、アクションに答えてもらうだけです」
「能力の使用とかは有りなんですの?」
「能力は一切使用しません。このゲームはあくまでラブラブ度を知らしめるものですから。そんなものに能力はいりません♪」
「優勝カップルはどうやって決めるぜよ?」
「まずは二組になるまでサドンデス方式で行います。一回でも答えられない、違反をした場合は即失格です。二組になるまでずーっと続けますので。何か質問は?」
初春に質問をしたのは当麻だった。
「二組になったらどうするんだ?」
「最後の問題に二組、正しくは男性の方に答えてもらいます。それでどちらがより素晴らしいかで勝者が決まるわけです。他には?」
ゲームの内容を理解した主賓達は何も無いというように一斉に首を横に振る。
それを確認した初春は佐天達に目配せして、主賓達をそれぞれ別の部屋へと移動させる。
「本当ならすぐに始めたい所ですけど美琴お姉さんがその調子ですからね。当麻お兄ちゃん、10分で美琴お姉さんを元に戻してあげて下さい。他の主賓の方達も各自待機でお願いします」
主賓達が会場を出て行ったのを確認したところで、初春は今度は招待客にそれぞれ一枚の紙とペンを渡した。
「これは何なのであるか?」
「それにあのカップルの順位を書き込んでください。名前だと分からないと思いまして、顔写真を貼っておきました。その横に数字を書いて下さい」
「書いてどうされるのかや? もしかして的中せし者たちに何か素晴らしきプレゼントでもくれるのかしらん?」
「さすがローラさんです。その通りなんですよー♪ 順位を的中した人、そして一番のカップルにプレゼントをと思いまして」
騎士団長は感じてしまった、今の初春がエリザードやローラのようなお祭り好きのオーラをバンバン発していることに。
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、初春の言葉に何か直感めいたものを感じたエリザードが声を上げる。
「そのプレゼント、私自ら選んでもいいだろうか?」
「いいんですか! 女王陛下自らそのようなことを言ってくれるのは私も嬉しいんですけど陛下のお手を煩わせるのは……」
「気にするな。こんな楽しいパーティーに招待してくれたお礼だと思っていい。それと私のことはエリザードで構わないぞ。堅苦しくてかなわん」
「は、はいっ! ありがとうございますエリザードさんっ!」
エリザードの行動に騎士団長は胃と頭を痛めつつも、残るローラが余計なことをしないように神に祈ることにした。
その頃、それぞれの控え室に通された主賓達は思い思いの時間を過ごしていた。
「とうみゃ~……」
「何だ?」
「ダ・イ・ス・キ♪」チュッ
「俺もだよ♪それとお返しだ!!」
「キャー♪」
「待て待てー♪」
この二人の熱は冷める事を知らないのだろうか?
「ラブラブだな。」
「いいな……」
「滝壺!?」
「何でもない!!」
ちょっとかわいこぶって見る滝壺に浜面は……
(萌えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
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「クソッ、あちこちからイチャイチャしてる感じが伝わってきやがる。ったくウゼェ……」
「さっきからどーしてそんなにイライラしてるのってミサカはミサカはかいがいしく心配してみたり」
控え室(上琴新居の一室)に通された一方通行は他の部屋から感じるラブラブオーラに頭痛がする思いだった。
打ち止めが一方通行に後ろから抱きついてることは知ってるが、今さら離れろという気はさらさら無い。
「パーティーに呼ばれたと思ったら変なコスさせられるは、凍り漬けにされるわ、初春のガキにはいいように遊ばれるわ、ホント散々だぜェ……」
「じゃあミサカへの愛の告白も散々な目に入るのってミサカはミサカはちょっと不安げに尋ねてみたり」
「……さっき俺が挙げた中にそれは入ってねェだろ。それ以外は悪くねェってことだ。お前が言った件についてはだなァ……察しろ」
そう言った一方通行の顔が赤くなってるのを見た打ち止めは、言葉で態度を示さずにさらに強く抱きつくことで嬉しさを伝える。
今までの自分だったら振りほどいていただろうが、今はそんな気が起きない一方通行は自分の重症っぷりに溜め息を吐いた。
「いいかクソガキィ。ゲームに関してはあンまり期待すンなよォ。まあ、やるからには出来るかぎりはやるけどよォ」
「あなたはあなたの思うとおりにやったらいいよってミサカはミサカはあなたと一緒に遊べることに喜んでみたり。でも」
「でも、なんだァ?」
「きっとあなたは初春おねーちゃんにこれからも遊ばれ続ける気がするってミサカはミサカは将来を心配してみる」
「それを言うンじゃねええええええええええええええっ!!!」
打ち止めの指摘に大声を上げて叫ぶ一方通行は学園都市に戻った後のことを考え、それがやけにリアルだったことに泣きたくなった。
その隣の部屋にいた土白は対照的にとてもリラックスしていた。
「隣はうるさくてかなわないぜい。能力使うゲームじゃないんだからもっと落ち着くべきだと思うにゃー♪」
「でも元春は落ち着きすぎだと思うよ。勝算でもあるの?」
「少なくとも最後の二組に残る自信だけはある。理性を保って羽目を外さなければこのゲームは簡単なんだぜい」
「え? 元春にはゲームがどんなものか検討付いてるの?」
月夜からの尊敬の眼差しに気を良くした土御門は得意げに自分の予想を並べ立てる。
「行き過ぎたイチャイチャは禁止、これはほぼ確実だ。それと打ち止めのような子供、良識ある大人の前で教育上宜しくないことはやらないはずにゃー」
「へー、元春ってそうゆうとこだけは頭回るんだねー」
「そうゆうとこだけってのはひどいにゃー月夜。つまりオレ達は他のカップルに流されないように落ち着いてゲームをこなすだけぜよ」
「分かった。元春がそう言うなら信じてあげる♪ だから私達が一番になろうね!」
「当然ぜよ。ここいらでカミやんにどちらが男として上かを教えてやるにゃー♪ でもその前に」
月夜と勝利の誓いを交わした土御門はおもむろに携帯をいじり出し、どこかへとメールを送る。
「誰にメールを送ったの?」
「病院で入院してる海原へのクリスマスプレゼント」
土御門が海原に送ったメールには美琴のウエディングドレス姿の画像が添付されていたりする。
時を同じくして、主賓五組が待機中ということで少し時間の空いた建宮もまた、
「五和、きっとベッドの上で一人寂しい思いをしてるのよな。お前が考えてくれた上条当麻のコス、好評だったのよ。これはそのお礼なのよね」
入院中の五和に当麻のボクサーコスの画像を簡単なメッセージと共に送りつける。
【建宮サンタからのプレゼントなのよね。これを見てハッスル……もとい、元気出すのよな。五和、メリークリスマス】
善意から贈った土御門と建宮のプレゼントだが、これがとある病院に惨劇をもたらすなど二人は知る由もない。
その数秒後、とある病院の二つの病室で前代未聞の大惨事が起こってしまう。
---------------------
ドッカーン!!!!
とある病院にらしからぬ音が響き渡る。
「なんだか騒がしいね?もう面会時刻は過ぎてるはずだがね?」
カエル顔の医者は動じない。
すると
ドゴーン!!!
さらにもう一発音がした。
「まったくここは病院だよ?見てこようかね?」
さすがにこの医者も動いた。
5分後。
騒ぎが驚くほど迅速に収まった。
何が有ったかというと……
-----------------------------
「上条当麻ぁあああああ!!!!!!」「御坂美琴ぉおお!!!!」
病室のドアを吹き飛ばして出てきた二人は見事にハモった。
「ん?あなた御坂さん達をご存知ですか??」
「へ?は、はい。もしかして上条さん達を?」
この後
打倒上条当麻&御坂美琴奪取を唱える海原と打倒御坂美琴&上条当麻奪取を唱える五和が対立して。
話し合いの末。
「とりあえず神奈川へ行きましょう。二人をバラバラにするという点で我々の利害は一致するのですから。」
ということになったのだが。
そこへあの医者がやってきて。
「こんな時間で病人が出歩いちゃいけないね?」
「申し訳ありませんが先生、止めないでください。」「そうです私達行かなくてはいけないんです。」
「病人の必要な物をそろえるのが僕の信条だけどね?外出を認めるわけにはいかないわけだね?」
そう言って彼はにやりと笑う。
「まあ外出できればの話だけどね?」「「???」」
直後。
脱走者2名は地面に倒れた。
「か、体が…」「動かない…。」
「それだけの大怪我だからね?」医者は言う。
「君達が今まで動けたのは薬のおかげだったわけだね?でも」
そう言って彼は二人の腕を見て言う。
「点滴をちぎられると薬を投与することもできないわけだね?」
二人は声を出すこともままならず、聞くしかない。
それを確認した医者は看護師たちに言う。
「お二人をベッドに戻して、点滴を打ってくれたまえ。」
「ただし。○○○15(体が動けるようになる薬)は以後入れないこと。」
2人の悪運(?)はここにつきた。
(くうっ! 自分としたことが何と情けない! 土御門さん、貴方の送ってくれた御坂さんのウエディングドレス姿は美しかったです。けど……!)
(建宮さんが送ってきてくれた当麻さんのコスプレ、私の理想通りの垂涎ものでした。でも……)
((あんなものが写ってるんじゃ意味が無いっ!!!))
海原と五和の『あんなもの』とは二人にそれぞれ送られてきた画像に僅かに写っていた、恋敵(一方的な)の体のごく一部だった。
普通の人間だったらまず分からない程度の写りなのだが、それを見つけた二人の執念は凄まじい。
今日はもう動けないので、仕方なく二人はベッドの中で大人しくクリスマスを過ごすことを決意する。
(仕方ありません。今日は御坂さんのウエディングドレス姿でイメージトレーニングです。御坂さん自体は素晴らしいですから)
(この当麻さんそのものには罪はありません。むしろ私のツボにはまりまくりです! 今日は当麻さんのボクサーコスプレで妄想妄想っと♪)
やることが無い海原と五和の両名、先程送られてきた画像(邪魔者は排除)で想像してみた。
内容はまあ、ここでは言い表せないこと(92%は五和が)ばかりだと言っておこう。
その僅か30秒後、病室のベッドはそれぞれの血で赤く染まってしまい、翌日の朝まで気付かれることなく放置されるのは先の話。
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