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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/7-37」を以下のとおり復元します。
(ヤバイ、美琴が今までで一番可愛い……。いや、美琴が可愛いのは当たり前だけど。結婚したらこんな美琴が見られると思うと……幸せだー!)
(つ、月夜、なんつー美しさにゃー! まさに雪の女王だぜい!)
(……何だァ、あのちっこいのは。あれがあのクソガキなのかよ。まるで可憐な妖精……って何考えてンだァ!)

 美琴、月夜、打ち止めのウエディングドレス姿に程度の差はあれど当麻、土御門、一方通行は感動していた。
 それはさっき話を聞いていた青ピと浜面も同じである。

(なんやボクの想像力って思ったより貧困やったみたいやな。現実の黒子はんの白無垢姿、ホンマに綺麗でサイコーや!)
(おおおおっ! 滝壺の白無垢、世界一だぜ! これでウサ耳……って思ったけど必要ねーな。いや、むしろこのままで!)

 主賓の男性陣もそれぞれタキシードと紋付袴羽織でビシッとしてるはずなのだが、鼻血を見られないようにそっぽを向いているのでイマイチ決まらない。
 当麻がそっぽを向いてることに気付いた美琴が当麻にウエディングドレスの感想を聞くのだが、

「ね、ねえ当麻。どう、かな? 私、このドレスに、似合ってる? ……ちょっと、何でこっちをまともに見ないのよ」
「いや、み、見たいけど見られないっつーか……(お願いです! 今の美琴さんの破壊力は上条さんにはきついのです! 落ち着くまで時間を……!)」
「な、何よそれ! せ、せっかくみんながこんな素敵なドレスを用意して、メイクもしてくれたのに……」

 今の当麻にはまともな感想など出るわけも無く、それは残りの4人にも言えることで全員が当麻と同じ反応をしてるのだ。
 ちゃんとした感想を言ってくれない彼氏達に落ち込む彼女達を救ったのは刀夜だった。

「すまないねお嬢さん方。彼らはみんな君達があまりに綺麗だからのぼせちゃっただけなんだ。大丈夫、後でちゃんとした返事をするから」
「ほ、本当なの? 当麻」

 美琴の問いに当麻はただ頷くしかなかったわけだが、それでも美琴には充分だった。
 嬉しさのあまり抱きつこうとした美琴だったが、それは初春に止められる。

「当麻お兄ちゃんがカッコいいから抱きつきたいのは分かりますけど、せっかくのドレスが鼻血で汚れちゃいますよ? 美琴お姉さん」
「飾利さん……。むぅ、じゃあ後でいっぱい抱きついて甘えるからいいもん」
「彼らの鼻血が止まるまでお嬢さん方を待たせるのも悪いから先に彼女達を会場に向かわせてはどうだろう?」
「そうですね。では花嫁さん達、お名残惜しいとは思いますが会場に戻りましょう。そして花嫁姿のお披露目といきましょう!」

 旅掛の提案に乗った初春の元気な言葉に元気良く反応したのは打ち止めだけで、残る4人は恥ずかしそうに答えるだけだった。
 しかし最年少の打ち止めの元気の良さに感化された4人は意を決して、花嫁姿のお披露目の為に会場に戻っていった。

「さて、そのままでも充分いいわけなんだが……」
「うむ。軽いメイクを施すのも悪くないな」
「さすが騎士団長なのよね。これで彼女達が更に喜び、パーティーも盛り上がる寸法ってわけなのよな!」
「まあ、そうゆうことだな。では皆さん、彼らを彼女達が見惚れるような素敵なメイクをお願いするよ♪」

 そして当麻には詩菜、一方通行には美鈴、青ピには芳川、土御門には騎士団長、浜面には黄泉川がそれぞれメイクを担当することになった。
 土御門は自分一人だけ男がメイクを担当することにごねていたが、相手が相手なので仕方なく折れることにした。
 その頃、会場に戻った花嫁一行(+メイド4人と執事一人)はというと…… 


「さっきから思ってたけどこの家大きすぎない?」
「まあ、確かに大きいですよね…」

「えーっと…ここら辺で一番高い物件みたいですよ。」
「さすが飾利H…」

「だから!!超初春さんに手を出すなって言ってるでしょう!?」
「大体今の飾利Hって何ですか!?わざと大文字にしたでしょう!?」

「いや、それはさくs…」

「「言い訳(超)いりません!!」」

「そんn…だぐばぅあ!?」 


「健宮さん今何もしてないんじゃ…」
「超レールガン御姉ちゃん!!これにそんな情けは超いらないです!!」←名前いらないですくらいに各下げ

「全くその通りです!!」
「ちょっ、理不尽なのよね!?」

「御愁傷様ですの…」
「はまづらがこう言うのになりませんように…」

「あの人がこんなに積極的だったらな~ってミサかはミサかは考えて…」
「そんな事考えるんじゃないの!!」

「まあ確かに元春が此くらい一筋だといいんだけどな…」 


「浮気って言うか…上条くんみたいに公開型はいいんだけど元春は秘密の関係みたいなのは駄目だよ…」

「公開型もいいもんじゃないわよ…今日なんか英国女王様なんかと知り合いだったなんて驚きよ?」
「私が驚いたのは元春に巨乳の知り合いが多いことだよ…」

「巨乳の知り合いなんて当麻には何人もいるかもしれないわね…」
「巨乳は女の敵だー!!」

「そうなるとうちの母も敵って事になるんだけど…」
「いや!!美琴ちゃんのお母さんは敵じゃないよ!?」

「でもうちの母親ってどいやって若さを保ってるのかしら?」
「上条くんのお母さんもそうだよね」

「「気になる…」」 

この年にしてお肌の事を心配する二人であった。 


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そこへ偶然か必然か、このパーティー最大のトラブルの素が現れる。

「あら、神裂に建宮。ちょうどそなたらを探したる所なりけるよ」
((ア、最大主教!!!))

 ローラの脅威をこの場で一番知っている二人は露骨に嫌そうな顔をするが、ローラはムカッとしながらも平静を装う。
 しかしそこはイギリス清教の最高権力者、上に立つ者の礼儀として丁寧に(自分なりに)挨拶しようとするが、

「最大主教。一つ宜しいでしょうか?」
「何かや? 私はイギリス清教の長として初にお目にかかりし娘達に挨拶をしようとしただけなのよ?」
「だったら余計なこと、つまり魔術のことは一切触れないようにお願いします! 彼女達は科学側の人間ですから」
「分かりたることを言わなくてもよいではないか。それくらい私が分からぬと思うておったのかや?」

 ローラの意外な反応に神裂と建宮は驚いているが、それでも相手が相手なだけに油断はしていない。

「お初にお目にかかりたる。私はローラ=スチュアート、そこな神裂と建宮、そして土御門の仕事の上司であらせられるのよ。以後よしなに」

 しかし思った以上にまともな挨拶をしたことに神裂も建宮も安心した。

「と・こ・ろ・で♪ 土御門の懸想せし女子はどなたかしらん?」
「あ、私です」
「そう。なかなかに美しき相貌よな。そなたのお名前は?」
「白雪月夜です。あの、元春とは本当に仕事の上司と部下の関係なんですか?」
「ふむ。土御門にはあ~~~~~れ~~~~~~~~」

 ローラが月夜に接触を図ったことに嫌な予感を感じた神裂は建宮に指示を送ると、二人がかりでローラを月夜から遠ざけた。
 いきなりのことにローラはふくれっ面だったが、神裂はそんなことはお構いなしに注意する。

「何を考えてるんですか最大主教! あれ程トラブルは起こすなと厳命した筈です! それに彼女が土御門を凍り付けにした所を貴女も見たでしょう!」
「神裂に信用されてない私、悲しきて涙が出そうなりけるよ。もとよりそんな気は持ちておらぬ。かようなことをすればそなたらにきつし折檻をされたるではないか」
「え? では一体何が目的で土御門のステディと接触を図ろうとしてるのよ?」
「かような当たり前のことを聞きたるのか? 普通に土御門のことを任せる旨を伝えやうとしただけなのよ。あと建宮、ステディはきもしから」

 納得した神裂は月夜を除く4人の主賓達を英国王室サイドの所へ佐天と一緒に向かわせた後で、ローラに話すように促した。
 ちなみに初春は建宮の意向で、建宮と絹旗はローラが余計なことをした時の為の防衛線として残しておいた。
 しかし神裂の考えは本当に杞憂で、これから始まるのはローラによる真面目な挨拶&土御門に対する愚痴みたいなものだった。 

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「先ほどははずかしけるところを見せしにつき。許されたれ」
「は、はあ(この変な日本語どうにかならないの?)。ところでさっき聞きかけたんですが元春とはどういう??」

「仕事の上司と部下。とはいうたれどあやつは自由人につき、定時連絡もよこせず。」
「あ~、確かに(うちが打ったメールの3本に2本は電話で返事済ませようとするし残り1本に至っては全く返事しないしねえ。)」

「あと。わらわの日本語変なりけるかの?」
「え?いや、その、え~と…」

「隠したらずともよろし。この日本語を教えたるのが土御門なるのよ。」
「なるほど。それでそんな変な日本語に…(にゃーにゃー以外のレパートリーもあるって事??)」

「ムッ!!やはり変と思いたるな!!おのれ土御門!!そなた月夜というたりけるかの、これから土御門が変なことをせんようにしかと支えてたも。」
「はいっ!!」

「そのかわり。」
「へっ」




ローラがその年齢不詳な笑みでズイと近づいてくる。
それだけで月夜は引いてしまった。

がローラが行ったのは単純なことであった。


「わらわに変な日本語を教えたる罰を与えてたもれ。」
「了解しました♪」

そのころドタバタしながらもどうにか化粧が大体終わった男どもはというと…。

復元してよろしいですか?

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