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【デルタフォース】クラスの3バカの日常/7-43」を以下のとおり復元します。
ちょうどその頃、青黒はというと黒子がゲームの対策を一生懸命練っていた。 


「なあ黒子はん、そない難しく考えんでもええんちゃうかな? 初春ちゃんは変なことさせるような娘やないとボク思うんやけど」
「確かにわたくしの知ってる初春ならそうでしょう。しかし今のあの子は別人ですわ。恥ずかしいことや放送コードアウトなことも平気でさせるに違いありません! あの子は悪魔ですわ!」

 ジャッジメントの相棒にして親友の黒子にここまで言われてる初春に、青ピは心の中で同情した。

「そうなんかな? むしろ逆に人前で出来んようなことはさせへん気ぃするんよ。パーティー壊さんよう頑張っとったし」
「○○様のその優しい心に黒子はますます惚れてしまいますわ。ですが! その優しさの裏で今のあの子はわたくし達を見てせせら笑ってるんですの! 間違いなくドSですわ!」

 青ピは黒子が語る今の初春像が殆ど黒子本人のような気がしたが、下手にツッコミ入れると命に関わりそうなので止めておいた。
 そうしてるうちに10分経ったことに気付いた二人を呼びに来たのは佐天だった。

「白井さん、○○さん、時間ですから会場に戻って下さーい」
「いよいよですわね。○○様、この戦いでわたくし達の愛こそ最強ということを見せ付けますわよ!」
「合点承知や♪」

 土白、浜滝も同じような気合の入れ方をしていたが、一打は特に気合を入れるようなことはしなかった。
 ゲーム順位の予想結果に目を通していた初春はその資料を美鈴に渡すと、4組しか戻ってきてない件について佐天に尋ねる。

「佐天さん。当麻お兄ちゃんと美琴お姉さんはどうしました?」
「あれ? 絹旗が呼びに行ったんだよね。てっきり一番乗りかと思ってたけどまだ戻ってないの?」
「はい。もしかしたらまだ美琴お姉さんの幼児化、戻ってないかもしれませんね。心配ですから私、見てきます」
「じゃああたしも! 言っとくけど当麻兄さんと美琴姉さんが見たいってわけじゃないからね」

 初春に付いていくと言った佐天は弁明していたが、表情は楽しそうだったので説得力無かったがあの二人なら危険は無いと判断し、一緒に行くことに。
 ちなみに神裂も同行しようとしたが、初春に気持ちだけで充分と言われて断られた彼女の表情は気のせいでもなく寂しそうだった。
 初春と佐天が上琴を迎えに行った後、上琴の家族、神裂、建宮は順位予想について語り出す。 

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「俺的にはやはり上条御坂ペアが一位だと思うのよね!!」
「私は土御門白雪ペアといい勝負だと思うのですが」

「私は美琴ちゃん応援してるけどーあの浜面君だったけ?あの2人は初初しいからあの子達がトップになると思うなー」
「あらあら、私も当麻さん美琴さんを応援してるけど、あの青い髪とツインテールのこもそこそこいくと思うんだけど?」

「いやいや、そこは打ち止め達だと思うじゃん」
「ロリコンが勝ち進めるかが問題だけど?」

とそこに女王ご一行が

「何の話をしているんだ?」
「エリザード女王と最大主教、今少しどのペアが勝つか相談していた所です。」
「それは面白そうだ、どれどれ、ここは誰の予想が当たるか賭けをしてみないか?」 


 まず一位が一番多いのはやはりというか当然ながら上琴、あとは土白、青黒の順である。

「大本命はやっぱりうちの当麻と美琴さんペアか。今日のいちゃつきっぷりでもダントツだからな」
「ですが次点の土御門と白雪ペアも侮れません。土御門は本当にやり手ですし、恋人の白雪の情念には目を見張るものがあります」
「わたしは月夜が気に入りたるゆえにあの二人を一番にしたりし。まあ土御門もいと出来しやつゆえなれど」
「私は青い髪とツインテールペアだ。あのエレガントなスーツを着こなし、それを受け入れるセンスの良さを買わせてもらった」

 二位が一番多いのが土白ペアで後は浜滝、青黒、上琴と続く。

「上条当麻と御坂嬢の次といえばこの二人なのよな」
「いやいや、一位とまではいかなくてもあの二人に匹敵するラブラブっぷりを見せてくれるのは浜面と滝壺じゃん」
「彼女の方はともかく、彼氏にちょっと難があるな。白無垢にウサ耳加えようとしたし」
「当麻君と美琴ちゃんが少ないのは当然ね。ほとんどの人があの二人を一位だって思ってるもの」

 三位から五位は混戦ではあるが上琴をこの順位に入れているものはおらず、土白の名前もここでは殆ど見かけない。

「当然といえば当然の気がしますね。ここに集まった招待客は上条当麻、土御門はよく知っていてもあとの者達は知らないのですから」
「こればっかりは今日のパーティーのラブラブ度と勘でいくしかないのよね~」
「青いのとツインテール、茶色いのとボーっとしてる娘。あの二組が順位的中の鍵を握る予感がするのよな!」
「建宮の当たらない予感はどうでもいいですけど、彼らがここまで人気が無いとは……」

 神裂の言う不人気ナンバー1というのは本当についさっき、ようやく一方通行が素直になった一打ペア。
 次点で不人気なのが一位や二位にも名前を連ねていた青黒ペア。

「それは仕方ないことじゃんよ。あの二人、ようやくカップルになれた所なんだ。他の4人と勝負となると無茶ってもんじゃん」
「黄泉川あなた、さっき打ち止め達を推してなかった?」
「気持ちではそう思ってるさ。でもな桔梗、よく覚えておくじゃん。気持ちは気持ち、現実は現実じゃんよ♪」
(打ち止め達が知ったら薄情者って怒りそうね……)
「私一押しの青い髪とツインテールペアを5位に推してる者が多いのは何故だ?」

 エリザード一押しの青黒ペアの不人気二番手の理由について予想を立てたのは神裂。

「おそらくあのスーツで暴走したのが原因かと思われます。ああも感情が暴走したのではゲームをきちんとこなせるのか不安なのでしょう」
「確かにセンスは良きなれど、こらえ症無きカップルは盛りの付いた獣と変わらじ。健全たるゲームで勝ち抜くは困難なのよん」
「成程な。だがまあ、ゲームは始まってみないと分からん。私はあの二人の奮闘を期待するとしよう」

 どうやらこの順位予想は一位、二位が決め手ではなく、三位から五位を的確に当てた人間が勝者になりそうだ。
 順位予想で盛り上がってしまい、エリザードは優勝者および順位的中者に贈るプレゼントをまだ決めかねていたりする。
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その頃、上琴を迎えに行った初春と佐天は彼らの部屋で立ち尽くしている絹旗を発見した。

「もー遅いから心配したよ絹旗ー。当麻兄さんと美琴姉さんは?」
「超幻想殺しお兄ちゃんと超レールガンお姉ちゃんなら超そこにいるんですけど……」
「あっはははは……。3人の新しい妹達よ、上条さんはこの美琴をどうすればいいんでせう?」

 部屋の中から聞こえてきた当麻の困り果てた声を聞き、部屋を覗き込んだ初春と佐天が見たものは…… 











「とうみゃぁ~ゴロゴロ~。」

「…猫?猫ですか美坂さん!!??」
すると絹旗が申し訳なさそうに言う。
「超すいません。一度は超元に戻ったのですが幼児退行化した自分を思い出して超ものすごくへこんでたので…」
「「まさか!!」」

二人の視線の先にはグラス。

「うん、絹旗が気つけ薬とか言ってくれたそれをのんでだな…こうなったわけです、ハイ」
「で、中身は??」初春が恐る恐る訪ねる。

「10月に超仕事で行ったイギリスで買った超アイリッシュウイスキーです…」
「「あっちゃー!!」」

「美琴お姉さんてお酒飲むとこうなるんですか??」
「俺も予想はしてたが…ここまでとは…(美鈴さん以上だなこりゃ。)」

「とうみゃぁ~にゃにいってるでしゅかぁ~」

「「「「ダメだこりゃ。」」」」 

「初春どうするの…?」
「佐天さん、聞かないで下さい!!私のプランにこんなアクシデントは予想外なんです!!」

「それじゃあ今までのアクシデントは入ってたのかよ…初春、恐ろしい子!!」
「超ふざけてる場合じゃないです。本当に超どうするんですか!?」

「とうみゃ~」
「ちょっと美琴サン!?耳かじるな!!」

美琴がいけない方向に動きだす。

「初春!?この先十八禁だよ!?」
「私の完璧のプランが~!!」
「ちょっと超どうするんですか!?」



「うるちゃい」



「「「ギャーーーーーーーーーーーーーー!!」」」

バチバチバチーン!!!!!!プシュ~……

流石の絹旗も能力発動が遅れた。

「み、美琴サン……?」
「とうみゃ♪これで邪魔者はいないにょ?」

我らの上条サンは

(美琴!!可愛すぎの反則だあああああああああああああああああああああああああああ!!)

「とうみゃ~。えへへ~、らいしゅきだよ~♪ ず~っとず~っといっしょにいようね~♪ そして私はとうみゃのお嫁しゃんに~ムニャムニャ……」

 酔っ払ってしまった美琴はそのまま当麻の腕の中で眠ってしまった。
 主賓の一組がゲーム参加不可能と判断した初春は仕方ないと思いながらもゲームの中断、およびパーティーの閉会を決意する。

「ごめんな初春さん。美琴がこんなんなっちまったせいで……」
「いいですよ気にしてません。それにそんな幸せそうに寝てる美琴お姉さんを起こすのは忍びないですから。ああ、それと」
「ん? 他に何かあったか?」
「私達3人のことは学園都市に戻っても名前の呼び捨てでお願いしますね♪ 当麻お兄ちゃん」

 本当なら断りたかった当麻だが3人の妹(義理だけど)に圧倒されて頷くことしか出来なかった。
 そして初春は佐天と絹旗を連れて、ゲームの中断とパーティーの突然の閉会の旨を伝えると共に皆に謝罪をして回った。
 最初は怒られる覚悟をしていた初春だったが、

「気にしなくてもいい。私からのプレゼントが無くなったのはちと残念だが、それは来年のパーティーまで持ち越しにしようか」
「わたしとしてはちと物足りぬけど、あなたがそう言いたるのなら。今日はいと楽し夜であったのよん。それと神裂と建宮、ならびに天草式の皆の面倒をこれからも良しなに」

 誰一人怒ることなく、中には来年のことを早くも考えている者までいたことに心から安堵した(変なお願いをする者もいたが……)。
 せめてものお詫びになるか分からないと思った初春だが、当麻にとても甘えている美琴が見られることを皆に伝える。
 それを聞いたその場にいた者の殆どがその光景を見に行き、少しして当麻の「不幸だーーーーーーーっ!」の声が聞こえてきた。

「初春さん、カップルの記念撮影はどうする?」
「とりあえず当麻お兄ちゃんと美琴お姉さん以外のカップルさんだけやりましょう。あの二人は美琴お姉さんの酔いが醒めてからで」
「そうだね。それにしても美琴が私に似て酒が強かったら良かったのだが……」

 するとそこへ何をしてきたのか分からないが、とても満足気な顔をしている主賓4組が帰って来た。
 初春は少し緩めていた気を引き締めると、元気良く4組を呼ぶ。

「みなさーん! 最後に記念撮影しますよー♪ 結婚式の予行演習と思って下さいねー♪」
「け、けけけ結婚式って初春! あなた一体何をおっしゃってますの!」
「はーい♪ じゃあまずは白井さんペアから張り切ってどうぞー♪ その為にその衣装をプレゼントしたんですから♪」
「なっ! う、初春はやっぱり悪魔ですわーーーーーーっ!!」

 黒子の宣言と共にカップル達の結婚衣装での記念撮影が始まった。

復元してよろしいですか?

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