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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/遊園地デート/Part2 - (2010/01/22 (金) 15:10:08) のソース

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#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/遊園地デート)

本来、学びの場である学園都市に遊園地というものは元々ひとつも存在しなかったのだが、
いくつかの研究機関が実験という名目で学園都市上層部に掛け合い、作られる事になったのが
この巨大なテーマパーク、「スペースハイランド」なのである。

上条「ところで、これから遊園地に行くわけだけど、お前金とか持ってるのか?」

打ち止め「え?持ってないよ?ってミサカはミサカはあたかもそれが当然であるかのように言ってみる」

上条「おいっ!言い出しっぺのくせに無一文かよ!って事は、結局また俺が払うのかよ……」

美琴「いいわよ、さっき奢ってもらったんだし、そのくらいあたしが払ってあげるわよ」

上条「い、いいって。大体、メシ代と遊園地の料金じゃ明らかに釣り合わないだろ」

美琴「いちいち細かい事気にしないのー。こういう時くらい、素直に好意を受け取りなさいよ
    それにこの子はあたしの妹みたいなもんだし、姉として当然の務めよ」

上条「……そっか、悪ぃな」

打ち止め「ありがとーおねーちゃん!ってミサカはミサカはお姉様の気前の良さに惚れ惚れしてみたり」

美琴「い、いいのよこのくらい。ほら、ただでさえオープンしたばかりで混んでるんだから、さっさと行くわよ」

打ち止め「わーい、ミサカはミサカはすっごく楽しみ!」

上条「よし、それじゃあ何処から行きたいんだ?」

打ち止め「うーんとね、ジェットコースター!ってミサカはミサカは目の前にそびえ立つジェットコースターを指さして言ってみたり」

上条「いいけど、身長制限とか大丈夫か?小萌先生なんて、身長制限の為に断られた事があるんだぞ?」

美琴「そこまで詳しくは知らないけど、120から130cmくらいあれば普通のジェットコースターくらいなら乗れるみたいよ
    この子の身長は130cm後半くらいだし、そこまで凄いジェットコースターでもない限り大丈夫じゃない?」

上条「へぇー。そんじゃ、打ち止めでも乗れそうなところをリストアップしてみるか」

上条は入場の時に貰ったパンフレットの絶叫マシンリストにマーカーで印を付けていく。
実験とは言え、元々学生を対象として作られているので身長制限も学園都市外の遊園地と比べて
少し厳しめになってはいるものの、それでも午前中くらいなら軽く遊べそうなくらいの絶叫マシンに印が付けられた。

上条「この中なら、「キャノンボール」ってのが一番面白いみたいだな。じゃあ、これにすっか」

打ち止め「うわーい、ミサカはミサカは初めてのジェットコースターに胸を踊らせてみたり
      早く行こうよ、ってミサカはミサカは二人の手をぐいぐいと引っ張って急かしてみる」

キャノンボール。
最高速度120km/h、最大落差65mと「スペースハイランド」内にある他の絶叫マシンに見劣りはするものの、
それでも世界最高クラスのスペックを誇る、スペースハイランドの人気アトラクションである。

打ち止め「う、うわー、結構高いねー、ってミサカはミサカは少し武者震いしてきたり」

上条「それってビビってるだけなんじゃねぇのか……?御坂はこういうの平気な方なのか?」

美琴「あたし?あたしは絶叫マシン大好きよ。遊園地に行くといつも日が暮れるまで絶叫マシンに乗ってたしねー」

上条「そ、それはそれですげーな……。お前、本当に女の子かよ……」

美琴「ん?何か文句でもあんの?」

上条「い、いえっ!文句なんてありませんからこの人ごみの中でビリビリするのはやめてーっ!!」

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打ち止め「あ、あんまり大した事なかったねーってミサカはミサカは平静を装ってみる」

上条「少し涙目じゃねーか……。で、次行きたいとこあるか?御坂も何かないか?」

美琴「あたし?あたしは別に絶叫マシン続けて乗ってもいいけど……、これじゃ、ねぇ……?」

打ち止め「ミッ、ミサカはミサカは別に怖くなんてなかったもん!って声を荒らげて反論してみる!」

上条「はいはい……。次はもう少し軽めなのにするか……」

美琴「じゃあ、この「スプラッシュコースター」っていうのはどうかしら?これならこの子も大丈夫でしょ」

上条「そうだな、これならそこまで怖くはないだろ。ほら、打ち止め、いじけてないで行くぞー」

打ち止め「ぐすん、ミサカはミサカは泣きたくても泣けないこの状況でブルーな気分になってきたり」

スプラッシュコースター。
子供向けのジェットコースターを改良した急流すべりで、スピードは改良前のジェットコースター並、
そして普通の急流すべりと違って浮き沈みする箇所が何箇所もあり、最大で40mもの落差を誇る、
これまた「スペースハイランド」における人気アトラクションのひとつである。

上条「急流すべりって、確か端っこが結構濡れるんだよな、それじゃ俺が端に座るか」

美琴「ただでさえジェットコースターで凹んでるのに、更に水浸しにするのは流石に可哀想よねー……
    仕方ない、自ら濡れるのは気が進まないけど、私も可愛い妹分の為に一肌脱いであげますか」

上条「優しいんだな」

美琴「アンタほどじゃないわよ」

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打ち止め「うっひゃー、楽しかった!ってミサカはミサカはさっきとは一転大はしゃぎ!」

上条「うう……、まさかレインコートを着ててもこんなに濡れるとは……」

美琴「……まぁ、あの子は楽しんでくれたみたいだし、それだけでも十分じゃない?」

上条「……そうだな。さて!次は何処へ行きますか!」

美琴「この辺りはどっちかって言うと絶叫系アトラクションよりも子供向けアトラクションエリアみたいね」

打ち止め「ねー!メリーゴーランドがあるよ!ってミサカはミサカは興奮気味に話してみたり!」

上条「……流石お前のDNAを受け継いでるというか、乙女趣味はあいつにもちゃんと引き継がれてんのな」

美琴「いいじゃないの。あのくらいの年頃の女の子なら、誰だって遊園地に来たらメリーゴーランドに乗りたいもんよ」

上条「……お前もそうだったのか?さっきは一日中絶叫マシンに乗り回ってるとか言ってたけど」

美琴「そ、そりゃあ絶叫系ばかりじゃないわよ!メリーゴーランドとかだって……その……ちゃんと、乗ってたわよ」

打ち止め「ねーねー!乗ろうよ乗ろうよー!ってミサカはミサカは目を輝かせながら催促してみたり」

上条「あー、俺パス。さっき濡れた服乾かしたいからさ、ここで見てるよ」

美琴「じゃ、あたしが行ってやりますか。乙女の相手は乙女にお任せ、ってね」

上条「へいへい。ほら、早く行ってやれよ。アイツ、まだかまだかと待ちわびてるぜ?」

美琴「分かってるわよー。ちょっとー、待ちなさいよー。あたしも乗るんだからねー」

上条はちゃんと見ていた。何だかんだ理由をつけても、メリーゴーランドに乗るとなって
美琴が少し嬉しそうにしていたのを。美琴の声のテンションが少しだけ上がったのを。

上条(普段はビリビリ言ってるけど、アイツもちゃんと女の子やってんだなー……)

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